見出し画像

[CL京都10-4] 火事場のミュウVMAX

こんにちは、そうたん(@Atlety_49)と言います。
今回のCL京都で10-4とそれなりの成績が出たので、記録として残しておこうと思います。
何かありましたら、そうたん(@Atlety_49)までお願いします。


1.当日のマッチング

10勝4敗 82位
Day1 8勝1敗 6位
リザードンex(ビーダル)  後 ○
ミライドンex                        後 ○
ミライドンex           後 ○
ブジンエンテイ       先 ○
サーナイトex        先 ○
ロストギラティナ      先 ○
サーナイトex        後 ○
リザードンex(ピジョット) 先 ✕
ロストギラティナ      後 ○
Day2 2勝3敗
インテレオンウーラオス   先 ○
ミュウVMAX                         先 ✕
リザードンex(ピジョット)    先 ✕
白ルギア          先 ○
ロストギラティナ      後 ✕

2.CL環境考察


CL京都の環境予想は以下の通りです。使用者の多さを基準とすると

Tier1
『リザードンex』『ロストギラティナ』
Tier2
『ミライドンex』『サーナイトex』
『ミュウVMAX』
Tier3
『ロストバレット』 『ブジンエンテイ』
『パオジアンex』 『インテレオンウーラオス』

 環境の中心は後攻1ターン目、先攻2ターン目に現実的な確率で技「ごっつあんプリファイ」や「フォトンブラスター」などでサイドを素早く詰める『ミライドンex』だと考えました。
その上で、デッキ評価のポイントは

2ターン目に230ダメージ以上を再現性高く出せるか
ポケモンV・ex主体のデッキ同士のサイドの取り合いで不利を取らないか

となり、『ミライドンex』に対して有利に戦えるかが鍵となると考えました。
 これらのポイントに合致する『リザードンex』『ミュウVMAX』は評価が高くなり、合致しない『サーナイトex』や『ロスト系統』などは評価が以前より低くなると考えました。
 特に『ミュウVMAX』相手にデッキ単位で有利を取れ、不利対面とされる『サーナイトex』の環境での立ち位置が悪化した『リザードンex』は最大母数になると考えました。
 また、何だかんだ対応力が高く、『リザードンex』相手にも五分以上ある『ロストギラティナ』もかなり使用者は多いと予想しました。
 Tier2以下は初心者にも比較的扱いやすく強力な『ミライドンex』、環境的な逆風の要素はあるものの、デッキパワーや使用者の練度の平均値が高い『サーナイトex』や『ミュウVMAX』辺りはそれなりの数がいるだろうと考えました。また、『インテレオンウーラオス』もCL京都直前に注目され始めていたので、当日も一定数いると考えました。

3.デッキ選択経緯

ここまでの環境考察を踏まえて、使用候補としては
・『ミライドンex
・『ミュウVMAX
の2つが挙がりました。
ポイントは以下の通りです。

・サイドを序盤から詰めるデッキである

リザードンex』を不利対面としている

 サイドを序盤から詰めるデッキ相手の弱い動きを咎めやすく、多少の振れはあるものの、デッキ相性や実力差以上の勝率を出すことが出来るからです。
そして、主要な環境デッキの中でどこを不利対面とするかを考えた時に、
1番不利対面を覆しやすい対面は
最初のターンの展開力に波がある
・「頂への雪道」や「デヴォリューション」などのメタカード手札干渉効きやすい
リザードンex』だと考えたからです。
 『リザードンex』は最大母数の予想でしたが、シティリーグなどの分布を踏まえると確率的にはDay1の9回戦中せいぜい2戦程度で許容範囲だと判断しました。そもそもマッチング運はどのデッキでも付き纏うものなので、ある程度都合の悪くないマッチングを想定する割り切りは必要だと考えています。
 また、『リザードンex』は使うだけなら簡単なので、ライト層の使用率も高く、その結果使用者の練度の平均値が他のデッキほど高くないという予想も含めて、相性以上の勝率を出せると判断しました。

最終的に『ミュウVMAX』を選択した理由は

・『ミュウVMAX』の方が『リザードンex』に勝率を残せた
・『ミライドンex』が『ミュウVMAX』に勝てない
・元々使っていたデッキタイプで練度と信用度が高い

の3点で、特に上2点の理由が大きく、『ミュウVMAX』を選択しました。
『ミュウVMAX』の型は出来ることの多さと後攻1ターン目からサイドを取れる、最大ダメージがより出せる「フュージョン」型を選択しました。

4.デッキ解説


当日使用したデッキはこちらになります。

kkV1FF-2jGXq3-kffvVf

1)採用理由

採用枚数が固定化されているカードの解説は省きます。

ポケモン


ミュウVMAX 3枚
 基本的にゲームで2枚は必ず使いたいデッキのメインアタッカーかつ、ゲーム終盤にバトル場とベンチ両方進化させると「あなぬけのヒモ」をケアするカードにもなるので、3枚です。
ミュウV 4枚
 このデッキで一番スタートしたいポケモンかつ、メインアタッカーの進化元であり、3枚使うゲームもそれなりにあるため、4枚以外ありえないと考えています。
メロエッタ 2枚
 いつの時代も最強だった後攻1ターン目の技「メロディアスエコー」と非ルールのポケモンを2回挟むサイドプラン(例:1-1-3-3)の両方の再現性を高めるために2枚採用しました。非ルール2体目のアタッカーとしては「コオリッポ」よりダメージが出るので、「メロエッタ」2枚目の評価は高いです。
コオリッポ 1枚
 技「げっこうしゅりけん」で倒れない非ルールアタッカーであり、ベンチに控えるポケモンを倒したり、削ったりするために採用しました。技「つららミサイル」も結構使います。
イキリンコex 1枚
 相手の先攻1ターン目の「ミカルゲ」置きに対する切り返し兼1ターン目に事故り気味の手札を強引に回して、事故負けを減らすためのカードとして採用しています。当日もこれのおかげで拾えた試合が複数回あったのでかなり評価の高いカードです。

グッズ・ポケモンのどうぐ


ウッウロボ 4枚
 以前より要求値の高い動きが増えたことや結局今の『ミュウVMAX』は「バトルVIPパス」への依存度が高いデッキなので、触れられるカードを増やす意味でも4枚にしました。
ロストスイーパー 3枚
 相手の「勇気のおまもり」や「ブーストエナジー古代」、「森の封印石」といった強力なポケモンの道具を割りたい機会が多く、またグッズ以外のカードの枚数が増えているため、手札が詰まるリスクを緩和するためにも3枚採用しています。
ポケモンいれかえ 2枚
 終盤などにダブって引いても問題なく手札から掃けるというクセの少ない点を評価しました。入れ替え札は動きの再現性を高めるために4枠が理想ですが、枠がなく涙を流しながら3枠になりました。
あなぬけのヒモ 1枚
 デッキにあると後攻1ターン目の「メロディアスエコー」の価値を上げたり、終盤の詰め札として機能したりと取れるルートが格段に増えますが、正面のポケモンを倒したい場面も多いため、1枚だけ採用しました。
ともだちてちょう 1枚
 主に「ボスの指令」や「ナンジャモ」の2種類のサポートを使える回数を増やすために採用しました。
災いの箱 1枚
 『リザードンex』や『サーナイトex』相手の使用を主に想定しました。特に『リザードンex』対面ではこのカードが通るとダメージレースの展開が楽になるので、採用しました。
ワザマシン「デヴォリューション」 1枚
 『リザードンex』相手にこちらの動きが弱かった時に捲るためのカードとして採用しました。これでDay1の1試合目の『リザードンex』戦は拾えたので、入れてよかったです。
ワザマシン 「かじばのいっぱつ」 1枚
 「ダブルターボエネルギー」込みで特定のターンに260ダメージ以上のこれまで「メロディアスエコー」でしか出せなかったようなダメージを出して、不可能を可能にするカードです。また、どの対面でも機能し得るダメージUPのカードとしても評価しています。また、このカードの存在を読まれにくい点や「ミカルゲ」ケアの「フュージョンエネルギー」付きの「ゲノセクトV」などこれまでアタッカーに出来なかったポケモンたちをを最後のアタッカーとして運用出来て、「ミュウVMAX」が1枚しか使えない展開にも対応できる点も評価しています。
    このデッキは技「サイコジャンプ」などを駆使して、相手に取らせるサイドをコントロールし、残りサイドを1枚にすることは結構できます。
 ここまで色々書きましたが、このカードを使う上で重要なのはこのカードに頼らず、無理に手札キープしないことです。CLで一度も使用しませんでしたが、これを使うプランが保険にあることで他のプランを取りやすくなることも結構あるので、機能していたとは思っています。

サポート


カミツレのきらめき 2枚
 後攻1ターン目の技「メロディアスエコー」や「ブロックスライダー」などの再現性や「ミカルゲ」の特性ストップに対応するためにも2枚は死守しないといけない最低ラインです。
ボスの指令 2枚
 このカードを使いやすい点もこのデッキの長所の1つなので、その長所を伸ばすために3枚採用したかったのですが、枠の都合で「ナンジャモ」の3枚目と併せて「ともだちてちょう」になりました。
ナンジャモ 2枚
ジャッジマン 1枚
基本的には序中盤で「カミツレのきらめき」や「ボスの指令」などで状況を整えた上でゲーム後半に通す「雪道ナンジャモ」が最も強力で2回使用することも多々あり、序盤の事故解決札としても有効なため、優先して2枚採用しました。手札干渉の3枠目と主に『リザードンex』対面で必要なカードとして「ジャッジマン」を追加で1枚採用しました。「ジャッジマン」は通れば強力ですが、依存しないようにプレイしていくのが大事だと思っています。

スタジアム


頂への雪道 2枚
 特に『リザードンex』相手に2回通したいことがほとんどで、序盤で1枚目に触れたいことも含めて2枚採用しました。3枚採用すると流石に手札が詰まりました。
結晶の洞窟 1枚
 「頂への雪道」を割る札は4枠欲しくて、そのうち1枠は手札コストを必要としないスタジアムのカードが必要だと考えました。『ロストバレット』系統の「ゲノセクトV」に対する技「ロストマイン」や「げっこうしゅりけん」を集中させるプランを咎めることが出来て、相手にメリットがほとんどないスタジアムであることを評価して、採用しました。

エネルギー


ダブルターボエネルギー 3枚
 「かじばのいっぱつ」を採用したため、ゲームで3枚フルで使う試合も増えたため、以前よりもさらに3枚採用必須になりました。


2)不採用カード

特に採用を迷ったカードや通常では採用されていることの多いカードにだけ言及します。
その他のカードの不採用理由は基本的に優先度が採用したカードよりも低いからです。
アギルダー
 採用したことによる汎用性の著しい低下の割に『リザードンex』対面が劇的に改善することはないので、不採用です。
ネストボール
 このカードを採用しても結局「バトルVIPパス」がないと満足に展開が出来ず、序盤でも強くない割に中盤以降は手札に来て邪魔なカードなので、評価がかなり低いです。「ネストボール」を手札1枚と山札にあるフュージョンのポケモン1枚と変換するカードとして捉えた時にそれならフュージョンのポケモンの現物でゲームプランの広がる「メロエッタ」の2枚目と、事故回避出来る札の現物として独力で事故を解決できる「イキリンコex」の枠になりました。ウッウロボのコストになる点よりも前述した2枚のメリットが勝ると判断しました。
いれかえカート
 「いれかえカート」のHP30回復の効果は的確に2回使うことでやっとゲーム展開に影響すると考えています。入れ替え枠の都合で採用できても2枚なので、回復の効果を活かしにくいと考え、回復よりもダブって引いても詰まらない「ポケモンいれかえ」の方を優先しました。
こだわりベルト
 採用をかなり悩みましたが、現環境の上位デッキで使うのが『ロストギラティナ』対面ぐらいで「かじばのいっぱつ」の存在やプレイ次第でこのカードがなくても戦えると判断したため、不採用にしました。
タウンデパート
 自分の動きだけを考えるなら、このカード一択ですが、「ロストスイーパー」のところでも述べたように現環境だと相手に使われて、ポケモンのどうぐを引っ張ってこられると不都合な場面がかなり多いと判断したため、不採用にしました。
ロストシティ
 強いカードであり、効果的に使うためには序盤からプレイしたいカードですが、スタジアムの枠が1枠だとこの強みを活かしにくく、また『ロスト系統』、特に『ロストギラティナ』に対して、張ることで不都合な展開になることも多かったので不採用となりました。


5.『リザードンex』対面で意識していたこと

ポイント
・相手に「3-1-1-3」のサイドプランを押し付ける
→「カウンターキャッチャ―」を機能させないため
・最初に使うサポートは相手の手札や場をよく見て、確率が高いものを判断して、強気に勝負する
→「ジャッジマン」以外の選択肢もよく検討する

基本的な流れ
「ピジョットex」型相手の先攻を想定すると
①「頂への雪道」を絡めて、1ターン稼いで「ミュウVMAX」でサイド2枚取る。(残りサイド4-3)
→できればここの2ターンで「カミツレのきらめき」を絡めて、場に「フュージョンエネルギー」を3枚用意しておくのと「ミュウVMAX」に「災いの箱」を貼る

②280ダメージ以上の「メロディアスエコー」でサイドを2枚進める(残りサイド2-2)
→余裕がなければ「カミツレのきらめき」一択だが、「災いの箱」が通った場合は「ボスの指令」で裏の「リザードンex」や「ピジョットex」を取り、それ以外では手札干渉を撃つ(「頂への雪道」はキープする)

③2体目の非ルールのアタッカーでポケモンexを「雪道ナンジャモ」しながら、削るor非ルールのポケモンを倒す(残りサイド2or1-1)
→このターンに「カウンターキャッチャー」が解答にならないように最初に「ミュウVMAX」で突っ込む+余裕があるなら、ベンチに非ルールの3体目を置いて、「あなぬけのヒモ」のケアをする

④削ったポケモンexか非ルールのポケモンを倒す(残りサイド0-1)
→技「テクノバスター」で「パワータブレット」の枚数が足りなさそうな場合は頑張って、「ダブルターボエネルギー」を2枚貼って、「かじばのいっぱつ」を狙う

後攻の場合は
⓪「雪道ジャッジマン」で展開を止めるor「頂への雪道」+「ブロックスライダー」で「ヒトカゲ」の数を減らす(「ヒトカゲ」が2体以下の展開だった時)
が追加されます。
 先攻の場合は特に「ジャッジマン」に固執しないようにしましょう。『リザードンex』は「ペパー」軸のものも多く、序盤の「ナンジャモ」を含めても手札を大きく増やすサポートの枚数は薄いため、相手の手札が少ない状態なら「頂への雪道」+「ボスの指令」や「カミツレのきらめき」+「ブロックスライダー」で「ヒトカゲ」の数を削りに行くプランの方が有効なことも多いです。意外と序盤のポン置き「頂への雪道」は通ります。また、特性「そくせきじゅうでん」で手札を増やした返しは「ナンジャモ」でも意外と止まるので、妥協点としてはありです。
 「ビーダル」型の場合は「ビーダル」を枯らす動きを意識するとよいでしょう。

「デヴォリューション」の使い方
主に2パターンです。
・「フュージョンエネルギー」がサイド落ちして、サイドから回収しきれなかった時(2落ちは無理なので、割り切り)
・サイドレースで遅れを取っている時(=相手がサイドを取るのを止めないといけない時)
 当然出来る限り終盤に「ナンジャモ」と絡めて使いたいですが、相手の手札の枚数が細ければ、序盤から狙っていくことも選択肢に持っておきたいです。

ここまでして相性は微不利で、勝率五分前後いけるかなどうかなぐらいの認識でいます。相手の弱い動きを狩るパターンもそれなりにあるので、思ってるよりは勝てます。
ただし、特性「リファイン」軸の場合はガン不利になります。(ゲーム後半の特性「バディキャッチ」がキツすぎます)

6.最後に

 ここまで読んで頂きありがとうございました。 
 大会を通して、自分でどうにか出来る試合に関しては全て勝つことが出来た悔いのないCLに出来た点は良かったです。
また、よい結果が残せるように頑張っていきたいなと思います。
何かありましたら、そうたん(@Atlety_49)までお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?