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第八回 新しい詩の声優秀賞の受賞式と、僕の夢

(以下は、いつものように、自分のブログ7/24日付からの転載に、書き加えたものです)
7/13(土)の、「第八回新しい詩の声」授賞式(日本詩人クラブ主催)を、東京駒込の、今井館聖書講堂に出席してきました。
その後の懇親会も含めて、日本詩人クラブの皆様には大変、お世話になり、ありがとうございました。

受賞のスピーチや原稿にも書いたように、大変ありがたく、詩を書き続ける勇気をいただいたように感じました。
また、既知のいのうえさんや黒田さんにもお会いでき、最優秀賞の角さんの詩にも感動しました。お若い角さんの物語性のある作品は、小説を書くべき人だと感じました。

でも、僕自身は心身ともに、今年、来年と純文学系小説に専念すべきと固く決意しているので、まだそちらへは入れないのです。
もちろん、遅々として、純文学系小説の創作作業は進みませんが、昨日も、ユリイカへの投稿詩はさらっと書き上げて、投函しました。

*    *    *    *
うーん、相変わらず、詩のモードに入ると、溜まったものが言語化される。
おまけに、詩のタネを2・3篇、メモ書きしてしまう。

ええ、そうです。
僕は、夏休みの宿題が溜まった8月末や、定期考査の前に無性に本が読みたくなるタイプです。笑
きっと、小説を書く義務感がなくて、詩を書こう、となると、あまり書く意欲がわかないんでしょうね。

今日は、よもやま話であちこちへ話題を飛ばしながら、僕の詩との出会いについて語りたいと思います。

昨日と今朝、20代卒業の通学制大学の史学科出身の先輩に、昨日朝、そろそろ時代小説を書きましょう、と悪のお誘いメッセージを送ってしまいました。
もちろん、例の中村航さんの『これさえ知っておけば、小説は簡単に書けます。』の書名とともに。  

「俺には無理」と最初、拒絶されましたが、それ、ストーリーから考える「書け書け式」だからで、そうじゃなくて、と粘り強く説得しました。
この中村航さんの「ぐるぐる小説設計フォーマット」なら、気がつけば、書けますよ、って。
(また、シンクロニシティの渦の転写、ですよ、とも)

で、オール讀物新人賞を応募先として、お勧めしながら、自分は文芸誌を目指して応募します、と断言してしまいました。
改めて、自分へ覚悟を決める念押しになりました。笑
嫌がる知人に、お勧めして、自分はやらないというわけには行きせんよね。(そんなつもりじゃなかたんだけど)

今日は、とりあえず、1行でも書いてみます。
すると、たぶん、何か書きます。
で、言葉が言葉を呼んで、形になる。
書き出すと、色々アイデアが浮かんでくるタイプなんです。
実践、現場派なんでしょうね。

それがわかっているのに、ぐずぐず書かないんですよ。
ある程度、書き殴りメモが溜まると、それはこうの方がいいか、と修正し出す。
頭の中の、ああでもない、こうでもないの迷い時間がいるのでしょうか?

ああ、猫みたいだ。

小説創作からの逃避で、谷川俊太郎の初詩集『二十億光年の孤独』の抜粋じゃなく、全編を、
たぶん、高校時代の46年ぶりにちら読みしました。
教科書で、「ネロ」を読んで感動して、図書館で本編を読んだ記憶があります。
そういえば、先の通学制大学でも何度も読んだな。


たぶん、生まれて初めて読んだ現代詩で、現代詩集だったと思う。
あれから中公文庫の『日本の詩歌27 現代詩集』を買って、繰り返し読んだ記憶がある。
今、手元にある(その頃とは別の本だけど)ものを紐解くと、

まさか、42年後、自分が詩人になって、詩集を出しているなんてね。
人生って、ほんとわからない。
10代、20代の初め、あれだけ詩が書きたくても書けなかったのに。
(まさに、「書け書け式」で書こうとしてました。
 今、例のモヤモヤから詩の言語へ変換するプロセスって、中村航さんの「ぐるぐる小説設計フォーマット」そのままなんですね。
 無意識の組み立て方なだけで。)

想像の埒外。
あの高校時代の僕の感覚からしたら、詩を書くなんて、不条理に近いなあ。
「未来の、あなたは、UFOに攫われてますよ」と言われたのに近い現象だ、と感じるだろうな。笑

しかも、今の僕は自分の感情を述べることよりも、世界を捉え直す、再構成する方に関心があります。
高校や大学の若い頃って、自分探し的な詩を書きたがりますよね。

逆に言えば、だからこそ、僕はいつでも詩が書けるんでしょうね。
世界そのものは変わらず、そこにあるから。

話があっちこっちへバラつきました。
まとめます。

今、大事なことは、完成することじゃない。
挑戦してみること、ですよ、ね。

うん、今日は、この半分、高校・大学時代の感覚で、かつ、半分、詩人モードのままで、挑戦してみます。
そうそう。
無謀さへの挑戦こそが、シンクロニシティの渦を回す、そして、どんどん渦を大きくもする、また、他人へと転写され、増やしてゆくんですよね。

今までも、創作に限らず、バドミントンとかでも、いっぱいの人たちに転写してきた、気がします。

僕は、自分一人のために、小説を書くのでなく、書くスキルをしっかりと体得することで、それを広めてゆくことで、
小説というよりも詩界も含めて、日本文学を再活性化させたい、と考えています。笑
遠大で、大それた夢ですが、
一人一人を変えて行けば、そうなるんですよね。

極論、僕が死んでも、僕の起こしたシンクロニシティの渦は受け継がれますから。
たまたま、今は文学なだけで。

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