XTech/エキサイトグループに参画してからのiXIT社エンジニア部門の取り組み
iXIT社にて、技術推進部というエンジニアリングの横断部門にて、エンジニアの統括をしています、近藤(atkondo)です。
こちらはXTechグループの各社に所属するエンジニア達によるAdvent Calendarの12/23版となります。
本日は、2020年8月に、当社がXTech/エキサイトグループに参画してからのエンジニア部門の取り組みについて触れさせて頂きます。
1.XTech/エキサイトグループへの参画
iXIT株式会社は前身が株式会社インデックスというコンテンツ事業を中心とした会社です。2013年民事再生後はセガサミーホールディングス、2016年以降は澤田ホールディングスの一員でした。2020年8月にXTechグループのエキサイト子会社として新しい再出発を切っています。
創業来から放送、ゲーム、という会社様とBtoBtoC事業を営んで来ましたが、澤田ホールディングス時代では、新規事業をいくつか立ち上げて来ており、代表的なプロダクトとしては、企業様がサブスクリプションサービスを導入することをお助けする、「サブする」がその1つです。
私達の強みとしては、このように、デジタル分野に特化したBtoBtoC事業を様々な企業様と実現して行くというところだと考えています。
1-1.(経営面)これまでの課題/Issue(~2020年7月)
一方で、ここまでで経営レイヤーとしての課題感としては以下がありました。
課題1)事業/アセットの過多
近年ではそれぞれの事業/アセットについて、絞り込みの甘さもあり、
様々な事業には取り組めたもののシナジーを生むこと難しいままとなってしまっていたという反省があります。
課題2)営業や管理を含む販売管理への切り込み不足
上記1)と関連しますが、様々な事業にチャレンジして来たがための、営業や管理コストが嵩みがちという傾向にありました。
また、粗利までの管理意識が強く、営利までの管理意識が弱かったために、結果として営利が圧縮されがちであったという反省もあります。
課題3)会社方向性の分散
こちらも上記1)と関連しますが、様々な事業への可能性を追い掛けて来たため、会社の方向性についても、社員それぞれが持つ認識にズレがあり、力が結束しずらい状況にあったと考えています。
1-2.(経営面)解決の方向性(2020年8月~)
上記の3つの課題については、以下の解決の方向性で進んでいます。
解決の方向性1)選択と集中
全社で、約80まで膨らんだ事業を、35前後に絞り込みをしています。
拡大した事業について一旦見直しして、足元を見つめ直しています。
解決の方向性2)コスト面での見直し、管理会計(原価管理)の手法変更
三枝匠さんの「V字回復の経営」で語られていたように、直接原価だけでは無く、販管費扱いとしてして来た費用についても、プロジェクトに関する費用と見立てることで、自分達の直接的な活動が売上、粗利、営利といった数値に繋がっているか分かり易い状態に変化しています。
解決の方向性3)今後の方向性を再定義
今後に向けては、私たちのDNAでもある、BtoBtoC事業であったり、
新しいビジネスモデル/サービス/技術等への取り組みをより強化した事業で、世の中に貢献して行ければという想いがあります。
今の言葉で呼ぶと、DX(Digital Transformation)という言葉がしっくり来るのかと思います。 これまでよりありとあらゆる事業というよりも、より時代の少し先に位置するようなサービスの提供が出来るように動き始めています。
2.iXITエンジニア部門における人材、組織面
ここから当社iXIT社のエンジニア部門について、人材、組織面と技術面の両面で、これまでの課題と今取り組んでいる解決の方向性についてお伝え出来ればと思います。
人材、組織面については以下となっています。先ず、人数としては総勢25名となります。
内訳としては、PM 6名、バックエンドエンジニア 11名、ネイティブアプリエンジニア3名、インフラエンジニア2名、その他、デザイナー、フロントエンドエンジニアが1名ずつという陣容です。
社歴としては、澤田ホールディングス傘下となってから入社したメンバーが大半で、20代が9名、うち新卒から頑張って頂いるメンバーが5名います。来年4月にも3名のメンバーを受け入れることが決まっています。
男女比率としては、男性64%、女性36%であり、若手、女性が大変活躍している組織だと、自負しています。
私達の強みとしては、クライアントワークや一括請負という契約形態での案件におけるプロジェクトマネージメントという点では、踏ん張りの効く組織ではあると考えています。
2-1.(組織・人材)これまでの課題/Issue(~2020年7月)
一方で、人材、組織面では以下のような課題感がありました。
課題1)ファンクション組織の弊害
こちらは多くの会社で悩まれることかと思います。事業(ライン)組織とするのか?ファンクション組織とするのか?という方針です。
私達も過去、事業組織としたり、ファンクション組織としたりという振り子のような改編をして来ていましたが、ファンクション組織である時間が長くなり、その弊害が顕著となって来たかと考えています。
課題2)クライアントの先のユーザーへの視点や品質改善(グロースハック)への取り組み不足
BtoBtoC事業を長く行って来て、toBへの意識が高く、その先のtoCへの意識が相対的に低いという事象が起きていました。
また、新規事業の立ち上げに気が向いていたということもあり、長らくご愛顧頂いているサービスに対しての品質改善(グロースハック)への取り組みが不足していたと振り返っています。
課題3)エンジニア不足
こちらどの会社も同じかと思いますが、エンジニア、具体的には、
UI/UXデザイナー/フロントエンジニア/ネイティブアプリエンジニアに対する不足感を感じています。
2-2.(組織・人材)解決の方向性(2020年8月~)
上記の課題感があった今回、XTech/エキサイトグループ入りした後には、エンジニア部門としては、大きな動きがありました。
解決の方向性1)ファンクション別組織から事業(ライン)組織への移行
放送、ソリューション(DX)、SaaS、課金といった4つの事業セグメントの事業毎の組織にエンジニアも配属となりました。
こちらで改めて事業(ライン)組織の良さを発揮して行ければと考えています。
こちらには、今回、XTech/エキサイトから、執行役員として宮崎さん、木下さんにも参画いただき、当社のエンジニア領域について、守り、攻めの両面から、梃入れを頂いており、より事業貢献の出来るエンジニア領域に進化を進めています。
解決の方向性2)品質改善(グロースハック)
前述させて頂きましたが、企業(クライアント)より顧客(ユーザ)を見て行くことがさらに必要と考えています。
KPI管理について、今一度、全社横並びで整理した上で、振り返りと施策、というループを新しく横並びで実施し始めています。
解決の方向性3)採用、育成
先ずは人材交流として、10月にはエキサイトグループ全体で、計4回の懇親会を開催頂きました。
ありがとうございました。今後もグループでの連携・貢献を進めて行ければと考えています。
12月~XTech/エキサイトグループ全体でのAdventCalendarも始まっています。採用、育成としては、先ずはエキサイトHDグループでの目線合わせということを実施致しました。
採用については当社にて新しいビジネスを展開して行くにあたり、先鋒となって頂ける仲間を向かい入れられないかということで、
中途採用再開の準備を進めています。こちらはエキサイトグループ全体での実施となります。
育成については、各メンバーの1年後の組織図を描き、それに基づいた育成計画を進めています。
3.iXITエンジニア部門における 技術面
続いて、技術面での課題/Issue、および、解決の方向性について、振り返ってみたいと思います。
技術面でこれまでを振り返ると、携帯コンテンツ事業から会社がスタートしているという点から、Webサービス/ネイティブアプリ開発を主体としており、以下のような開発手法や技術選定をしています。
・開発手法:当社での課金、プロダクト事業、並びに、BtoBtoC事業でも継続的な事業については開発手法としては、Agile開発、ショット案件についてはWaterFall開発を採用しています。
・サーバーサイド:PHP 90%(フレームワークCakePHP、Original、Laravel)/Go 数%/Python 数%
・フロント:JQueryVue.js 、Kotlin/Swift
・インフラ:AWS / GCP 、Docker、Mackerel、等
・プロジェクト:コミュニケーションSlack/Chatwork、課題管理Redmine/Backlog、スケジュールBrabio、ソース管理GitHub、デプロイCircleCI、設計Swagger 等
・データ分析:GoogleAnalytics、Firebase、Repro、Juicer、等
私達の強みとしては、技術面での強みの1つはプロジェクト完遂能力だと考えています。
BtoBtoC案件であるために、クラアント様と取り交わした期日ということに対しては、何とか達成して行くということが出来ていると考えています。
3-1.(技術面)これまでの課題/Issue(~2020年7月)
一方で、技術面では以下のような課題感がありました。
課題1)技術的負債
当社では10年近く続けさせて頂いている案件が複数あります。
そういった案件では、技術的負債が積み重なっている案件が多く、保守性やセキュリティ対応に課題が発生している案件があります。
課題2)当社オリジナルの技術の弱さ
当社ではプロダクトをいくつか展開されていますが、オリジナルな技術を磨いているところがあるかという観点では、未だ落とし込みが少ないと思えます。
3-2.(技術面)解決の方向性(2020年8月~)
先ずは今一度、守りを固めるという観点で、守りという領域では、8月以降、以下、進めて来ました。
動きが加速しているのは、10月に長らく過ごしていた三軒茶屋から南麻布オフィスへ移動して来てからです。
解決の方向性1)技術選定①今の時代でのベストプラクティスを探究
これまでは新しい試みに欠けるところがありましたが、フロント+APIアーキテクチャー、Go/Pythonといった言語、自動テスト等といった
今の時代でのベストプラクティスを探究し始めています。
解決の方向性2)技術選定②当社ならではの技術の積み上げ
ここ数年間においては、新しい技術の導入について、しっかりと出来ていなかったという反省があります。
何もかも変えて行けば良いということではありませんが、前述のように、今のベストプラクティスを学びつつ、導入して行くことを図ろうとしています。
加えて、当社はパートナー企業様と新しいDXという考え方を通じて、世の中に貢献できるようなビジネスを作り上げて行くことを目指しています。
技術から生み出せる世の中に対するインパクトのある事業ということが作り出せるはずと考えています。
企業(クライアント)の先にいらっしゃる顧客(ユーザー)に想いを馳せて、抱えていらっしゃる課題について向き合う、それを私達が取り得る技術で解決して行く。そんなエンジニア集団でありたいと考えています。
最後に
今年は、皆様に取って、どのような1年でしたでしょうか?私たちに取っては、コロナに始まり、8月にはXTech/エキサイトグループ入りして、10月には長年慣れ親しんだ三軒茶屋から南麻布へ拠点も変わるという、大きな刺激や発展のあった1年でした。
当社は、エキサイトグループとして、エンジニアに限らず、積極採用をしています。是非、下記採用URLをご確認下さい。
来年も引き続ぎ、クライアント様に貢献しつつ、グループの一員として、メンバーの方々とともに成長出来ればと考えています。来年も引き続ぎ、グループの一員として、メンバーの方々とともに成長出来ればと考えています。
それでは、良いX’mas、良い年をお迎え下さい。
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