2023年度現代刀職展-今に伝わるいにしえの技-にいってきた

いってきました!

そもそも現代刀職展とは?

公益財団法人日本美術刀剣保存協会は、その使命の一つに現代刀職者の育成と技の公開をあげ、その事業として毎年「現代刀職展」を開催しております。本展覧会は現代刀職者が作刀・研磨・刀身彫・彫金・白鞘・刀装・柄前・白銀の各部門で技を競い合い、この一年の成果を発表する場として位置づけられるものです。

刀剣博物館 開催中の展覧会

はじめて見に行くので調べてみました。つまり「年一のコンクールの入賞作品をドドッとご紹介します」の会ということですね。
ここに並べられること自体が栄誉なことと拝察します。
会期は前期と後期の2期に分かれており、途中展示替えあり。

ここでは、私の独断と偏見による、「私が好きだった作品」をいくつか掲載します。会場いっぱいに力作の並ぶ力強い展示内容ですので、お時間のある人はぜひ足を運んでください。

高松宮記念 銘 清廣

特別大きなトロフィーを隣にならべて堂々と鎮座してました。
品の良い躍動感というか、静かなのに見てて飽きない感じ。

寒山賞 太刀 銘 備州住長船広作

本歌は見たことないけど紛うことなき山鳥毛写し。
山鳥毛だ!という声も聞こえました。

努力賞 太刀 銘 則成(研磨の部)

遠目から見てもゴリゴリの地肌が印象的。
対して映りを意識して砥ぎを抑えたというものもありました。

無鑑査 短刀 銘 筑前守信秀明治元年十一月日以天賜金作之(研磨の部)

まず作刀部門以外にも無鑑査があったということを初めて知りました。
奥が深すぎて私程度の者にはこれがどういう技術なのかは全然わかりません。ただ目を惹く美しさがそこにあるだけ。

無鑑査 無銘 長義(研磨の部)
無鑑査 無銘 兼光(研磨の部)

相伝備前の代表が並んでてちょっとそわそわしました。
兼光の作は初見ですが、二振りともどちらかというと備前物のような……?
あまりぎらぎらとせず、小沸のつく感じがお上品にみえます。
でも地肌の出し方が相州伝っぽいですねそういえば(たぶん)

無鑑査 大小鐔 雲龍文透象嵌大小鐔(彫金の部)

わっ!きれい!って思わず立ち留まった作。得も言われぬバランス。

優秀賞 合口短刀拵 黒漆鳳凰蒔絵鞘合口短刀拵(刀装の部)

こういうの目が留まっちゃうよね……みたいな。純粋にきれい。

部門にもよりますが、前期後期でガラッと大きく展示替えするみたいです。
後期も時間があったら見に行こうとおもいます。

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