見出し画像

食以外の幼稚園の思い出

幼稚園生だった頃のことを流れで思い出しているのでこれも書いておこうと思う。
ただの思い出話にするのもなんなので、親はこう考えてくれてただろうけど果たして効果は…という視点からいくつか。

①園庭

これは保活(保育園選び)の時も気にする親御さんも多かろう。わたしも広い園庭を見ながらこれはのびのび遊べそうでいいなあと思ったものな。まあそこは落ちましたが。

わたしのかつて通っていた幼稚園にはしっかりとした園庭があった。
広々走り回るデザインというより、遊具がとにかく沢山ある公園のような。
入園前はたくさんの遊具にわくわくしたし、当時は公園に連れて行ってもらえば延々駆け回ってブランコに滑り台に乗り回す幼児だったのだが、入園してからはあんまり園庭でみんなと思う存分遊んだ記憶がない。
人気の遊具は順番待ちがたるくて、休み時間は外に出ても思うように遊べなかったのだ。
思い出せる限りで滑り台はふつうのとアスレチック併設のと2台あったし、砂場も広く、ブランコは1人乗りとシーソーみたいな形のスライドするおおきなやつ、これも2台あったし、おままごとの用のおうち(きのこ形だった)も鉄棒も並んでいた。が、わたしの記憶に1番残っているのは園庭の端っこの土管である。
日当たりがよく、ぼんやり座っているのにちょうどよかったのだ。

遊び場に放って子ども同士自主的に交流させながら(順番を守ったりおもちゃの貸し借りをしたり)遊ばせるのって、多分すごく難しいことだ。
人数も多かったしね。
(1学年20人×2クラスとかだったと思う)
3歳の子どもの特性を見極めるのすごく難しいと思うけど、集団の遊びに入るのに大人の介入が必要な子はまだまだいる。
そしてそういう目配りは少人数の方がやりやすいところはあろう。素人考えだが。
娘の通う保育園がその辺どうなのかはよく知らないが、年齢的にもまだみんなで一緒の遊びを先生にお手伝いしてもらいながらやっているっぽい。1人でぼーっとしてるということは無さそうだ。

自主性を伸ばす的な教育方針ってはまる子にははまるんだろうけど、わたしみたいのもいるので「どこそこの幼稚園は自発的で明快な子が多い印象」と思っても本当に印象でしかないよと言っておきたい。
「一般によいとされるやり方」と「その子に合ったやり方」というのは別だし、それはもう高校大学受験までずーっと続く。
汎用性の高いテキストや勉強法がイコールよいやり方なのか? というのは……まあそう。そうなんだけど、そこで止まるとできない子はできないままだし、本当に? と疑うこと、というか探し続けることが教育に本当に必要なことなんではないかなと考えています。
でも集団での学びの中で一人一人に合ったやり方を実践するのって限界あるしね。難しいよね。
小学校あがったらその辺りのことは家庭学習だったり少人数の塾通わせたりで補完していくわけだけど、保育園や幼稚園時代をどのように過ごさせるのがよいかってわたしも全然未知でわかんない。

でも教育って小学校あがったら急に始まるものでもないものね。

0歳、1歳台からカードだ100冊読み聞かせだ英語耳だみたいなのにはわたし個人としては懐疑的で(そりゃはまる子はいるのかもねというスタンスなので)やはり幼稚園(教育機関)が3歳から設定されてることには意味があると思うんですよ。その子にあったやり方を見極めて教育のスタートを切る事ができるタイミングだと思うので。
それまではせいぜい図書館に行く習慣をつけるとか、興味のあるもの好きそうなものを見つけるために色んなとこおでかけするとか、親子の信頼関係を築くとか、そんくらいのことしかできないんじゃない? と思っている。
まあ、ああだこうだ言ってたぶん怠けているだけと言えばそう。
上で書いた教育法もはまるはまらないとは別になんもやらんよりはやった方がいいという考えもある。上手いことはまったら儲けもんくらいの気持ちでやった方がよさそうとは思うけど。

②教育

流れで教育について。
わたしは完全にひらがなカタカナ数字の読み書きを幼稚園で習得して、そこから重篤な本の虫になったので、読み書きのスタートが早かったのはまじでめちゃめちゃ感謝している。
(3年間同じ幼稚園に通って同じカリキュラムやってた子でも小学校あがってからまだひらがな怪しい子もけっこういたし、やっぱり集団教育ははまれば成果がでるものもある、くらいに思っておくのがいいんよ)
(でも、はっきり教育、学習をスタートさせて成果を上げたいのであれば、園で使っている教材と可能であれば進捗を確認させてくれる所がよかろうなと思います。教育における親の仕事の大半は進捗確認とスケジュールの共有なのでその練習としても)

園の蔵書は各クラスに学級文庫的に本棚が1つずつ置いてあって、わたしは他のクラスの本読みたさに関係ない教室に勝手に忍び込んだりしていた。
なぜか電気の着いていない暗い教室でトラップファミリー物語(子ども向けサウンド・オブ・ミュージック)の絵本をまじまじと読んでいたら半泣きの先生が「いたぁ~~~!」と駆け寄ってくる、というシーンの記憶がある。
あれたぶんみんなが外遊びとかしてる時に1人で勝手に園舎に戻って本読んでた。本当にすみませんでした。
月に2冊絵本が届いて、みんなで読む時間があり(たぶんこどものともとかがくのとも)、当然その時間はなにより好きだった。
それと別におすすめの本を購入できるサービスもあって、そこで例のトラップファミリー物語を何冊か買ってもらった。ものすごく好きな本だったのでよく覚えている。

リトミック的なダンスや体操も楽しかった。
音楽教育は結構ガチめで、ちょっとでかい大会でピアニカ吹いたり太鼓叩いたりした覚えがある。
好きな先生が指揮者やってて、「あぶみちゃんはずっと先生の方見ててえらいね!」って言われてから「指揮者」というやや特殊な性癖に目覚めてしまった。今でも小柄な女の子が指揮台に上がってるの見るとそれだけで釘付けになるしうっかり告白してしまいそうになる。
この時期の褒められが後の人生までかなり影響している同級生はかなりの数居たように思う。
数字の書き取りの時間に「おねえちゃんにおしえてもらった」と九九の二の段をするすると暗唱した女の子がいて、教室中びっくりして、先生総出で褒められていた。
その子とは高校まで一緒だったけど、小中高ずーっと数学の成績を上げ続けてそのまま地元の国立大の理学部に進学した。当時わたしの地元は田舎も田舎で「女子に教育なんて」みたいなことを言ってたじじばばがまだわらわらいて、そんな中で医とか薬とか看護じゃない理系に女子が進むって結構レアだったのでよく覚えている。
まあこれは単純に元々数学が得意で、あの時の褒め関係なく力が伸び続けただけかもしれんが。

協調性は3年間ずっと身につかなかった。
これはもしかしたらもう少しクラス単位の人数が少ないか、見守りの先生が多かったら改善したかもしれないし、やっぱり変わらず1人で本を読み続ける子どものままだったかもしれない。運だよやっぱ。

③制服

これは保育園か幼稚園の預かり使うかでわたし自身が娘を持ってから最後まで迷いに迷った要素。
いや、勤務形態的にまあ保育園でしょと思って保育園しか調べてなかったんですけど、ふと「え!? 幼稚園じゃないと娘の制服見れるのってもう10年以上後!?」ということに気づいて幼稚園に気持ちが傾いた時が一瞬あった。
通ってた幼稚園の制服がとてもかわいかったんですよね。残ってる写真もずっとかわいい。
なもんで、なんなら制服で1番悩んだかもしれない。完全に親の都合っていうかキモめの趣味ゾーンの話なのでこれで決めなくてよかったんですが、今も時々幼稚園通わせてるママさんにお子さんの写真見せてもらうと「やっぱ制服かわい~な~~!」と密かに思っている。


だいぶ話が逸れてしまったのでこの辺にしましょうかね。
幼稚園好きだったな~と思うけど、娘の通っている保育園もいい所いっぱいあるし、結局通う本人にフィットするかどうかなんよね。そしてそれは実際通ってみるまでわからんという…
なので親としては意外と「絶対に教育方針とか思想が合わない」とか「安全管理に不安がある」とかしかチェックできることないのかもな~と思った。
どの園に行くかでその子の性格や形質が劇的に変わることはないと思うわ。
わが家はそもそも保育園1次選考落ちまくりだったので選ぶ余地もなかったけど、決めたらあとは楽しんでくれることを祈るのみ。
Z家のお子さんが新しい環境を楽しめるようわたしもよそものながらひっそり祈っております。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?