見出し画像

〈Netflixがビデオゲームに参入する理由 -週刊ARK7月3週目- 〉

こんにちは。ARK trade information (Twitter:@ActiveArk)です。本日は7月3週目(一部抜粋)の内容をレポートします。

★目次★

1. AppleとGoldman SachsがBuy Now Pay Later(BNPL)サービスを計画中
2. Netflixがビデオゲームに進出
3. Sheinは世界最速のファストファッション企業

本レポートは無料でお楽しみ頂けますが、記事作成継続のためにも、価値を感じて頂いた方はサポート頂けますと幸いです☺️


※こちらの記事から内容抜粋し、和訳しています。


1. AppleとGoldman SachsがBuy Now Pay Later(BNPL)サービスを計画中

対象銘柄:Apple、Goldman Sachs、 Affirm、Visa、 Square、 Paypal


AppleとGoldman SachsはBuy Now Pay Later(BNPL)サービスを計画しています。このサービスはApple Payの支払いを分割し、Goldman Sachsが資金提供するローンを利用できる仕組みです。

同じくBNPLを提供するAffirmやKlarnaのように、Appleは短期の無利子分割払いプランと、高額商品のための長期有利子プランを提供します。またこのサービスは”Apple Credit Card”だけでなく、あらゆるクレジットカードでも利用できます。


「分割払い」は特定のBNPL 企業だけではなく、Apple Payのようなデジタルウォレット経由でも消費者の決済手段となる可能性があります。ラテンアメリカでは、EBANXのような決済手段提供者が加盟店に分割払いを提供しており、それが消費者のカード決済の大半を占めています。

VisaとGlobal Paymentsもカナダで既に分割払いを提供していますが、このモデルを北米や欧州で展開するにはかなりの労力が必要です。今後Square社のCash AppやPayPal社のVenmoなどのデジタルウォレットを含む他のBNPLプロバイダーが参入してくると、初期のBNPL企業は価値提案が低下する可能性があります。

このニュースを受け、Affirmの株価は一時14%下落、Paypalは一時1.4%安となりました。



2. Netflixがビデオゲームに進出

対象銘柄:Netflix、Roblox

Netflixは、Electronic ArtsやFacebookで見識を積んだMike Verduをゲーム開発担当として採用しました。Mikeは1年以内にNetflixにビデオゲームを追加する予定です。その成功の可能性は分かりませんが、Netflixがビデオゲームに参入する理由は理解できます。

画像1

※(写真)Mike Verdu氏。Facebookの副社長として2年にわたってOculusデバイス向けのコンテンツ開発を指揮してきた人物で,それ以前はElectronic Artsでモバイルゲームの開発に携わったほか,2009年から2012年まではZyngaでチーフ・クリエイティブ・オフィサー(CCO)を務めた経験も持つゲーム業界のベテラン


他のビデオエンターテインメントと同様に、Netflixは”目玉”を獲得するために競争しています。Netflixは何年も前からゲーム業界を主要な競争相手として呼んでおり、それは多くの人がビデオゲームに目を向け、Netflixの時間を奪っています。例えばRobloxは、1日あたりのプレイ時間が約2.5時間であり、これはNetflixのに割く時間とほぼ同じで、他のソーシャルメディアサイトのプレイ時間よりもはるかに多いです。


Netflixのユーザー数が2億700万人しかいないのに比べて、世界のビデオゲームプレイヤーの数はおよそ30億人で、世界人口の約40%を占めています。2020年には世界のビデオゲームの収益は約1,750億ドルに達し、音楽・テレビ・映画産業の合計を上回ります。ビデオゲーム市場の一部を獲得するだけでも、巨大ストリーミング企業の収益を大きく伸ばすことができます。問題はNetflixが、この競争の激しい市場で成功できるかです。


3. Sheinは世界で最も速いファストファッション企業

中国を拠点とするファッションEコマース企業のSheinは、機械学習を活用してデザインから生産までの時間を短縮し、大きな市場シェアを獲得しています。

Sheinとは、中国で2014年頃に誕生したファストファッション・ブランド。いわゆるプチプラ(プチ・プライス、低廉価格の意味)商品として人気を集めており、米国では高収入世帯の10代が好きなECサイトで2位になるほどの熱狂ぶり。Sequoia CapitalやTiger Globalなど大手VCが投資をおこない、上場準備中の噂も絶えない。※参照:https://www.theheadline.jp/articles/419


Sheinは米国のファストファッション売上の28%(昨年は14%)を占めており、H&M・ZARA・Forever 21といったファッション界の巨人を追い抜いています。2020年には100億ドルと、収益は過去8年間毎年倍増し、またアプリダウンロード数・ユーザーエンゲージメント・ソーシャルメディアでの存在感は常にトップを維持しています。


Sheinの超高速ファッションモデルは、インターネットデータを取得し、人工知能を使ってファッショントレンドを予測します。垂直統合されたサプライチェーンにより、生産時間を最短3日に短縮し、ユーザーの行動パターンに基づいて在庫調整し、毎日何千もの低価格アイテムを追加します。クリエイティブなマーケティング戦略により、Sheinはインフルエンサーやユーザーに、SNSでコンテンツを共有する様に働きかけています。

しかし同時に高度に自動化された予測エンジンや、労働慣行の可視化ができていないことから、倫理的な問題も抱えています。


ARKは機械学習や製造の自動化を活用する企業が、デザインから生産までのプロセスを効率化していくと考えています。SheinのAIを活用したサプライチェーンとマーケティング戦略は、この進歩のエキサイティングな例を示しています。


ここから先は

24字

¥ 300

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

当方のNoteは無料で執筆をさせて頂いております。 もし宜しければ執筆継続のためにサポート頂けますと 大変励みになります。