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Hitz 日立造船(7004)

0. 概要

・エネルギーインフラの会社。
・成長キーワードは「廃棄物処理」「水素関連技術」「全個体電池」

1. 事業セグメント

1.1. 環境事業

・「世界を結ぶ環境技術のネットワークによって、地球環境の保全に貢献したい」がコンセプト。
・ごみ焼却発電/リサイクル/水処理など、各種プラントの製造・運用を実施。
・売上高:3074億(69.2%)、営業利益:124億(79.8%) と主力セグメント。

1.2. 機械・インフラ事業

・船用エンジン/フィルム製造加工設備/水素製造装置/メタネーション設備など。
・売上高:1273億(28.7%)、営業利益:26億(16.8%) 。

3. 注目ポイントメモ

3.1. 水素事業

・日本の製造業において、カーボンニュートラル経営が大きな課題になる。アプローチとしては、①事業方針の見直し(製品の取捨選択)、②製造工程の効率化(省エネなど)、③グリーンエネルギーの積極利用がある。インパクトは③が大きく、各企業が今以上に太陽光発電・メタネーションの活用に積極的に動く見込み。
・Hitzでは水素製造装置を開発していることや、2021年には東京ガスからメタネーション(※)装置を受注。
※グリーン水素など原料としてメタンを合成する技術

3.2. 全固体リチウムイオン電池

・全固体リチウムイオン電池とは、①液体を使わないため液漏れしない、②液体を入れる容器が不要で小型化が可能、③-40℃~100℃と、高温でも作動し、発火もしないので安全性が高い、といった特徴を有する電池。
・Hitzは2021/3月に世界最大級の全固体リチウムイオン電池を発表し注目されており、今後の技術動向は要watchポイント。


3.3. 海外事業

・現在の売り上げ海外比率は約3割。
・中長期的には、中国・インド・東南アジアを中心に海外展開を加速させる計画としている。



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