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任地到着。活動開始|Week5~6

モー🐄
私が住むおうちの近くには、にわとりや牛、ヤギがよく歩いています。
今日も朝から元気な牛さんが家の前を通って行きました。

今週は、語学訓練修了、活動場所への移動、活動開始と変化の多い週でした。

読む前に・・・
読み終えるのに、7~10分はかかると思います。

3月6日|語学訓練修了

キニアルワンダ語の勉強を始めて約1ヶ月間。
あっという間でしたが、無事に修了することができました。

1ヶ月間でどの程度話せるようになるのかというと、
日常的な挨拶、自己紹介、買い物、タクシー利用で使用する会話は
問題なく行える程度です。

ただ雑談や活動で使用する言葉はまだまだ使えるとはいえません。
活動先の生徒や先生に習いつつ、自分でも語学力を磨いていきます。

- 同期3人と先生と最後に写真! -

語学訓練修了後は、お金の両替に行ったり、美味しいご飯を食べました。
生ビールが飲めるラストの夜!しっかり味わえました〜!笑

3月7日|ルワマガナヘ!家は完成していた!?

7:30。
活動先まで移動するための車が到着し、買い揃えたものを車の中に積み込んでいきます。
先輩隊員の方々やスタッフの方々もお手伝いしてくださり、無事に全ての荷物を積み終えました。

8:00。
いよいよ出発。

- 空港でのお出迎えから生活中、最後までお世話になりまくった先輩隊員の方々と同期!-

首都キガリから私の活動先ルワマガナまでは約1時間半ほど。
途中、ガスやJibu(お水)を買い、約2時間程でお家に到着しました。

2月下旬に訪れた際、住む予定の家は関西していませんでした。
キッチンやバスルーム、鍵を閉めることも電気、水もない・・・
そんな状況でしたが、なんと80%完成していました!

到着後も、多くのテクニシャンが家を出入りし、作業してくれました。
しっかり工事中のお家で、セキュリティの方にご挨拶したり、
部屋全体を確認しました。

お水も出る!電気もつく!
これで生活できる!

その後、ルワマガナで活動する他の協力隊員の方々が迎えてくださり、
タウンと呼ばれる市場やレストラン、買い物できる場所を回りました。

お米も無事にゲット。
ルワンダには日本米はありません。
タイ米やタンザニア米などがあります。

夜はレストランへ。
すると、いきなり停電!!

慌てることもなく、
店員さんはろうそくに火をつけ、机に持ってきてくれました。

ご飯を食べ終える頃には、電気も復活。

さて、帰り道。
日本のように電柱に現在地が明記されているわけでもないので、
目印は自分で見つけなければならない。
レンガが積み重なっているところを右に曲がれば着くはず・・・。

電灯は少なく、でこぼこした道を突き進む。

道が分かれていて、どちらに行けばいいんだっけ?とあたふたしましたが
無事にお家に到着できました。

明日からいよいよ活動が始まる。
わくわくするけど、大きな緊張と不安の中
眠りにつきました。

3月8日|活動開始。ついに出会えた選手たち。

活動先へ出勤する初日。
早起きが苦手な私が4時半には目が覚めました。
自分でもびっくり!

割と元気で、明るい人って思われることが多いのだけど、
実際は人見知りだし、ビビリなので、ものすごく緊張しました。

学校に入ると、校長先生や体育の先生が出迎えてくれました。
習ったキニアルワンダ語を使うと、皆笑顔で応えてくれました。
あたたかい・・・。

「ハッピーインターナショナルウーマンズデイ〜!」
男性の副校長先生が声をかけてくれました。

全然気にしていなかったのですが
今日3月8日は国際女性デー。

ルワンダのジェンダーギャップ指数ランキングは世界6位。
(ちなみに日本は116位)

メッセージアプリでも、大家さんからお祝いのメッセージが届いたり、
日本との違いを感じました。


その後、隣の学校で先生をしており、ルワマガナ陸上クラブのコーチを務めている同僚にもお会いすることができました!

放課後、ついに選手と対面できました。
男女比率は7:3で女子選手が多いです。
種目については、短距離3〜5名、ミドル6~8名、投擲3名です。

朝練習と放課後、2回練習があります。
放課後の練習時間は約1時間半。

短時間で効率的にトレーニングを行なわなくては!

まずは、生徒と共に練習に参加しました。
大好きなマーカートレーニングやスプリントドリル、
荒削りではありますが、軸がしっかりしており、少し改善するだけでも、記録が伸びるような可能性を感じる選手が多いです。


- マーカーを用いたスプリントドリル -
※写真は許可を得て、投稿しております

練習後のミーティングには、校長先生もきてくださり、
ありがたいお話をいただきました。

所属先の学校では、バレーボールやバスケットボールクラブもあります。
出勤初日、初の練習参加とはいえ、一部活に忙しい校長先生が自ら出向いてくださったことに驚きました。

勉強はもちろんですが、スポーツにも力を入れている学校であることを感じた瞬間でもありました。

3月9日|セキュリティ鍵を見失う。染みるカップラーメン。


活動2日目。
バケツの冷たい水シャワーにもだいぶ慣れてきて、
いかに少ない水の量で体を洗えるか、毎日挑戦しています!

体育の授業が行われる予定が、
来週から始まる学期末テストのため、一部クラスは行われず・・・。
生徒がスポーツウェアやシューズを持ってきていない場合も行われません。

全学年(日本の中1~高3)、週に2コマ体育の授業が行われる予定ですが、
なかなかそうはいきません。

授業を行うグラウンドに向かう途中のこと。
寮の管理を担当している先生方にご挨拶。
手に持っているものを見ていると、
「これなにかわかるか?」と尋ねてきました。

「スティック(木の棒)」

何に使うのかというと、お仕置きです。

遅刻してきたり、悪いことをした生徒にはスティックで叩きます。
日本では体罰をしてはいけないこと、コミュニケーションで解決することが大切なんだ〜という話をすると、驚いていました。

ただ、これも文化や歴史的な背景などが関係しているのだろう。
一方的に否定をしようとは思わないし、
まずは、その背景や原因を知りたい。

体育の授業。
先生は指導案を作成し、その指導案をベースに授業を行なっていました。

ユニークだったポイントは、
男女混合で行われる点。
一緒に歌いながら(掛け声)に合わせてジョギング。
ウォーミングアップもリズム良く行なっていました。

授業後に、流行りの曲でダンスを披露してくれました。
音と共に生きている、そう感じます。

- 授業後の生徒たち(高校2年生) -
※写真は許可を得て、投稿しております

授業を終え、タウンに寄り、
お昼を食べにお家に帰ったときに事件が起こった。

門用の南京錠が用意されていなかったため、タウンで買った。
その後、帰宅し、1つは自分、残り2つの鍵はセキュリティに渡した。
鍵の開け方もレクチャーし、ルールを伝え、
絶対に鍵をなくさないよう伝えた。

・・・10分後・・・。
「リサ!キーがない!!」とセキュリティ・・・。

「えええ!?!?さっき渡したやん!無くさないようにてゆうたやん!」

「私持ってない!家の中にあるんじゃない?」とセキュリティ。

部屋の中を探したが見つからない。
すると「あった!!!!!!」と声が聞こえた。
セキュリティの後ろポケットから「チャリンチャリン」と音が聞こえた。

・・・・・日本でも同じような経験をよくしてきた。
私の彼氏は、物をよく見失う。
よりによって、財布やイヤホンなど、生活に必要なものばかり見失う。

リュックの中や部屋の中を探しても「見つからない・・・」というが、
もう一度よく探してみると「あったわ!」と見つかることがよくある。

学生じゃないんだから、社会人なんだからしっかりしてと言いたくなる。
全く同じことがルワンダでも起きて、笑いが焦りを上回った。

今日も放課後練習に参加しました。
今日はパート別の練習で、早速短距離パートの練習を任せていただきました。

「トルソーを教えてほしい」という要望があったので、
その練習を行いました。

トルソ:胴体部分のこと。頭部・首・肩・腕・足を除いた肩から腰までの部分のこと。

日本陸上競技連盟『中学校部活動における陸上競技指導の手引き』

トルソーは、時に勝敗を左右することもありますが、
ゴールを走り抜けるイメージを持つことが大切だと私は考えています。

同僚のコーチはミドルのコーチングをしているので、
デモンストレーションと口頭での説明を交えて、コーチングを行いました。

また、動画を撮影し、自分がどのようにフィニッシュしているのかを
それぞれで確かめてみよう〜!と、試行錯誤の連続です。

練習でタイムを測るという考えがなかったり、
日本との違いを感じる場面が多いです。

日本での練習スタイルを押し付けるのではなく
その原因を考える。聞いてみる。できそうなことを提案してみる。

今は「状況を知る、観察する」に徹しようと思います。

いきなり現れた25歳の女性コーチを受け入れてくれたこと自体、
とてつもなくありがたいこと。

嬉しいこともありました。
選手の1人が、自分の納得いく走りができず
「もう一本やりたい」と自ら挑戦していました。

こうした選手の姿勢は、しっかり言葉で伝えていきたい。
本人にも、チーム全体にも。

コーチとして、オーバーワークや故障につながらないよう
最大限配慮しつつ、こうした姿勢がどんどん増えていけばいいなあと思う。

19:30に帰宅。
まさかの停電!そして、断水のダブルパンチ。

ご飯を作る気力もなく、スマホの充電もなく、
Kindleで本を読むことに。

真っ暗闇の中、ただひたすら本を読み進める。
この状況をどのように捉えるか。

10時前、ようやく電気が復活しました。
先輩隊員からいただいたカップラーメンをいただく・・・。

働いていた頃のお昼、よく食べていた日清のインスタントラーメン。
シーフード味。
10分後には出発しなくてはならない中で、
お湯を沸かし、熱い麺を急いですする。
味なんて感じない、ただ空腹を満たしていた。

電気がある、お湯を沸かせることがどんなに尊いことなのか。
こんなにインスタントラーメンを
美味しく感じたのは初めてだ・・・。

驚き、ハプニングの連続だった1日。
幸せのハードルが日々下がる。
生きることを、今ものすごく楽しめている。

3月10日|先生1人に対し、生徒150人。体育の現実。

今日も朝から学校へ。

1コマ目は空きコマだったので、
ICTの授業を行なっている教室へ授業見学に行きました。

今日は来週から始まる学期末テストの前に
ミニテストが行われていました。

パワーポイントで図形や線を使い、
家を描くというもの。

1人1台パソコンが用意され、テストスタート。

- ICTのテスト -
※写真は許可を得て、投稿しております

2コマ目は体育の授業のアシスタントを担当しました。
中学3年生の3クラスが合同で授業を行う。
約150人。

学期末の評価を決める重要なテストなのだが、
短距離走の測定を行うことに。

測定と言っても、
人数が多いので、タイムは計らず順位で評価するとのこと。
走力順で組を決めるのでなく、名簿順。

走り終えたら、順位で並んでもらう。
その後、先生が出席番号を聞き、評価を書く。

10段階評価であるものの、日本のスポーツテストのように
何秒〜何秒=10と明確な基準が定められているわけではなく、
順位と先生の主観で評価が決められていく。

1クラス約50人、最後のクラスの測定が開始される頃には
ウォーミングアップから1時間は経過していた。
その間、生徒は芝生に座り、レースを眺めている。
準備体操が明らかに不足し、さらに、給水もしていない。

怪我をした場合の応急処置やマニュアルは存在しない。
先生1人に対して、生徒150人。
これが体育の現実。

慣れないキニアルワンダ語で指示を出し、
少しでもスムーズに測定できるよう自主的に動いていく。

授業時間を大幅に超えた11時半、授業が終了した。

来週からいよいよテストが始まる。
先生が落ち着いたタイミングで体育についての話し合いを進めていきたい。
何か少しでもサポートできることがあるはず、まずは小さなことでもいいから、自分で動いてみる。

私の任地、長い雨は滅多に降らないのだが、
毎日、少しの雨が降る。

ありがたいことに、私の活動先の学校には室内ホールがあるため、
雨の場合は、ホールで実施できる。
しかし、今日は、次の日にバスケの試合が控えているため、使えないとのこと。

部活動がなくなってしまった。
選手は着替えを終え、集まっていた。
来週からのテストを控えていつつも、再来週には大会があるから
今は練習をしたいところ。
多少の雨で練習がなくなるなんてこと、日本ではなかったものの、
テスト・試合前に風邪を引くなんてもってのほか。

生徒にキニアルワンダ語を少し教えてもらい、
1週間が無事に終わった。

3月11日|断水は続くが、恵みの雨に感謝。

任地到着後、初の土曜日

今日も今日とて、断水!ほぼ毎日(笑)
お水が出るときに、シャワーやトイレ、洗濯、洗い物用のお水を貯める。
雨が降ったときのために、外にもバケツを置いておく。

水に困ることなんてなかった日本での暮らしから一転!
もちろん不便も感じるけど、文句なんて言ってられない。
なんとかして、生きていかなきゃ。

先輩隊員さんにガレに連れて行っていただき、
その後、ご飯を食べにいきました。

ガレ:バス停のこと。
私が暮らすルワマガナという郡から、首都のキガリや東部県(カヨンザ、ンゴマ)などに移動することができる。

基本的に時刻表なんてもの存在しない。
「ここに並べばここいくよ〜」という看板もない。
じゃあ、どうやって把握するのかというと、
近くにいるスタッフが「キガリ〜」「カヨンザ〜!」と場所の名前を言ってくれる。これにより、どのバスに乗ればいいのかわかる。

バスが満員になるまで、出発しないので、
「何時に待ち合わせ」はなかなかに難しそう!

夜にかなり強い雨が降った。
・・・恵みの雨だ!!

外にバケツ、たらいを出し、雨水をためる!
断水は続くが、こんなに雨をありがたいと思う日が来るとは
思っていなかった。

しかも、出かけている間にセキュリティが服を濡れないように
保管してくれていた・・・。感謝。。。

3月12日|井戸修理の見学

昨日の大雨を忘れさせるほどの晴天。
今日は、先輩隊員の方の活動の見学へ行きました。

私が暮らす家から徒歩で約20分〜30分ほどの場所に
井戸があります。

その井戸修理の見学をしました。
井戸を直すことのできるテクニシャンの方はいらっしゃる一方で、
その地域の住民の方々は修繕費を支払うことが難しい現状があり、
住民の方々自身が修理できるようサポートしているようです。

- 井戸修理 中のパイプを取り出す様子 -


他の隊員さんの活動の様子を見ることができ、非常に嬉しかったです。
それと同時に「水」という生活と切り離せないものの大切さを身に染みて感じました。


まとめ

最初の週末。
非常に充実した毎日を過ごしています。

来週からテストが始まるため、授業がありません。
テストのお手伝いをしつつ、体育のカリキュラムや
他の教科についても学んでいきたいと思います。

来週から、部活動は短縮され約30分・・・。
短時間で効率よくトレーニングを行なっていく必要があります。

さて、来週も楽しみます!

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