見出し画像

【実質0円大学生活のすすめ】第65回:大学主催のイベントに参加してみる

大学では所属する学生・教職員が参加できるさまざまなイベントが開催されます。今日は所属する学校の「レクチャー・コンサート」に参加して来たので、その体験報告です。


レクチャー・コンサートとは?

レクチャー・コンサートとは、通常のライブのMC部分がそれなりの大学教養的内容になっている音楽鑑賞イベントのことです。

今回は「バッハ・コレギウム・ジャパン」を招聘して、キリスト教音楽への理解を深めるというコンセプトでした。指揮者の方のレクチャーを聞いて、関連する音楽を聞く、というサイクルを3回ほど繰り返す感じ。

一応、ミッション系の大学なので、最初に賛美歌とか宗教主任のお話などがあり、自身はクリスチャンではないので、ちょっと居心地が悪い時間(笑)もありました。ただし、そのお話も演奏される音楽のテーマと関連しているので、全体の構成としては「なるほど!」と思えるものでした。ちなみに、お話は次の部分【マタイ福音書 27章-32から56節】でした。

バロック音楽とその解説

会場となった聖堂には、パイプオルガンがあり、最初にその演奏から始まりました。パイプ数が2700本を超える大規模なオルガンなので、なかなかの迫力です。

解説を担当された指揮者の方が、iPadを使って楽譜や解説内容を参照されていたのが印象的でした。クラッシック音楽の世界は保守的に感じられますが、そうでもないのが意外に感じました。とはいえ、演奏者の方々は紙の楽譜でしたけどね。

演奏曲はブクステフーデ作曲によるものでした。バッハが大きな影響を受けた巨匠とのこと。今回の曲はイエス・キリストの身体の7つの部分に応じた構成になっていて、今日はそのうちの「足」「手」「心」の3パートが演奏されました。

それぞれ歌詞があり、ソプラノ、アルト、テノール、バスなどの方が歌われたのですが、それがラテン語でした。久しぶりのラテン語だったのですが、配布された歌詞カード(和訳つき)を見ながら聞いていると、「あ、ここは対格だ」など、なんとなく思い出してきて、音楽とは別の楽しさも味わえました。

解説は、敬虔主義、ブクステフーデと北ドイツ、曲の構成(枠構造?)、アルス・モリエンディ、宗教改革におけるルターの意義、弦楽器の調弦の重要性、などについてでした。まだまだ知らないことがあることを思い知りました。

科目等履修生なら無料で…

最初の宗教的なお話から始まり、コンサート部分を入れて約90分間。一般料金は¥4000なのですが、大学関係者は無料でした。もちろん、科目等履修生も無料です。世界的に活躍するバッハ・コレギウム・ジャパンを「タダ」で楽しめるとは…なんともありがたい90分間でした。

今日のまとめ

  • 大学に所属していれば、追加料金なしで、クラッシックのコンサートを楽しめることがある

  • バロック音楽はラテン語の学習にも役に立つ

  • 生演奏はやはりよかったです

では、今日はこのへんで。


いいなと思ったら応援しよう!