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右肩の痛みの原因は右股関節にあった?

みなさん、こんにちは。

アスレティックトレーナーのやすひこです。

こちらのnoteでは、
スポーツをやっている学生さんが、
怪我後のリハビリの必要性を理解し、
正しい知識を習得し、
自分でリハビリが実施できるようになる事を
目的としております。

できるだけ分かりやすく、
噛み砕いた表現で
書いていきます!

それでは、始めましょう!


みなさん、
体の不調はありませんか?

肩が痛い、膝が痛い、
慢性的に腰が痛い、だるい、
肩こりがひどい、

などなど、
人によってさまざまな症状があるかと思います。

もしくは、
症状が改善し、痛みなく生活はできているが、
繰り返し同じ場所が痛くなってくる。
かれこれもう何年も前から同じ場所が痛いんだけど。

そんなお悩みありませんか?

このような症状に対して治療をしている人も
少なくないと思いますが、
たいていの治療は患部のみ、
もしくは、
その周辺の治療にとどまるのが一般的だと思います。

しかし、
その痛みには原因があり、
その結果として患部に痛みを出しています。

また、
原因には原因があり、
原因の原因には、原因があります。

このことからもわかるように、
患部だけを治療していても治ってはきません。
原因がどこにあるのか?
その原因はなぜ起こってしまったのか?
を突き止め、その原因を一つ一つ無くしていく作業が
治療の考え方です。

患者さん本人も、
痛い場所をなんとかしたい。
その周辺をストレッチしたり、マッサージしたり、
筋トレをしてみたり、
患部をなんとかしようと頑張ります。
ほとんどの人はこのような行動を取ります。

ある意味、
この行動は当然で、
体に対する知識がないので、
痛いところを直接アプローチするという発想は、
自然なことです。

しかし、
痛みは結果として出た症状であり、
原因そのものではありません。

なので、
根本解決にはなりにくいのです。

右肩が痛く、力が入りにくい重量挙げの選手。
右肩が弱く支えられていないことが原因だと思い、
自分で右肩の筋トレを頑張っていましたが、
一向に良くなる気配がありません。

そのタイミングで、
パーソナルトレーニングを提案をし、
動きをチェックしてみると
股関節の可動性に左右差がみられました。

右の股関節の動きが硬く、
深くしゃがむことができていませんでした。
本人は気づいておらず、
まずはこの事実に気づいてもらうことが第一段階です。

股関節の左右差があることによって
上半身にねじれが生じ、
右肩に力が入りづらいとうい状況が起こります。

おまけに
左肩の動きが硬く
上半身のねじれを助長する原因にもなっていました。
本人は、
左肩はしっかりと安定した状態で使えていて
調子がいい。という感覚でいたので、
この感覚のズレのすり合わせをしていく作業も
重要なこと。

その後、
股関節の左右差の改善を促し、
重心の位置を修正することによって、
直後には右肩の力の入りやすさに変化が起きるんです。

本人も、
「原因は肩じゃなかったんですね。」と。

新たな気づきを与えられてよかった。

これは、
一部の症例ですが、
このようなことが頻繁にあります。

ベッドで治療しているだけだと、
見えてこない原因が運動療法によって
はっきりと見えてくるんです。

僕が、患者さんから引き出さなきゃいけない情報は、
「右膝が痛い」という情報ではなく、
「階段を降りるとき、右脚に体重がかかると痛いんです」なんです。

「右膝が痛い」という情報だけだと、
治療として、
電気を患部にしたり、痛みが強ければテーピングをしましょう。
となりますが、

「階段を降りるとき、右脚に体重がかかると痛いんです」という
情報を引き出すことができると、
まずは、
階段を降りる動作をチェックしてみましょう!
となります。
そこで、見えてくるのは
「股関節がうまく使えていません。」なのか、
「痛い方とは反対の脚にうまく重心が乗せられていません。」なのか、
「つま先に重心を乗せすぎているので、もう少しカカトの方に乗せた方が良さそうですね。」
という、
患部以外の所の原因が見えてきたりします。

すると、
ベッド上での治療内容にも変化が出てきます。
うまく使えていない原因はなんなの?
重心がつま先に乗ってしまう原因はなんなのか?
というように、
その課題をもとに新たな評価をすることができます。

そして、
その評価をもとに
改善策を提示、提案することができます。

もちろん患部の治療も大事ですが、
それだけではなく、
原因に対するアプローチがあると、
治療期間を短縮でき、
効率よく治すことができます。

当院では、
パーソナルトレーニング(リハビリ含む)を行っています。
これは、
病院で言うところの、「処方箋」にあたります。
病気を治すための薬を処方するのと同じです。

怪我(痛み)を治すための、
薬(運動処方)なんです。

今後も、
適切な評価をもとに治療をし、
患者さん一人ひとりに合ったお薬を処方していきます!
#お薬手帳も忘れずに


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