2016年 3
そこから私は大学二回生前期ごろ、今では記憶がないほどの荒れ果てた生活をしていました。
市販薬でどれだけ意識を無くせるかに命をかけており、また意識をなくしたら楽になれるんだと思っていました。
意識を失って3日おきに起き、薬局へ行き、薬を買い、意識が無くなるまで薬を貪りました。
久しぶりに鏡を見たときには目の下に穴が空いたような感覚に陥り、眼球をかきむしり目は血だらけになったこともあったようです。
斜め向かいの家には南京錠がかけられていたので、
誰か監禁されているのではないかな、と昼から夜までドアスコープを見張っていたこともありました。
夕方に起きたら、ピアッサーが6つ転がっており、
右耳に4つ、左耳に2つピアスがついていることも。
そんなある日、扉を強く叩く音が聞こえて怯えた私は
金切声を上げ両親に電話をしました。
その1ヶ月後、家から退去することになりました。
意識を無くしても楽にはならなかった。
正確には私は意識をなくすことはできなかった、無力感がありました。
これが、1回目の引っ越しです。
私はどこにいるのかな、
何の為やどうしてなどというわけでなく、
いま、私はどこに居るのかなと呆然と考えることになりました。
私を存在させている、私の自意識がどこにあるのか、推測さえもできないくらいに脳が萎縮していました。
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