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星のディグリー【15°】は「力のピークと押し付け力」な度数

星読み2年生の学びのnote。ディグリー篇。

ぐるぐるホロスコープ...サビアンシンボルからの延長で、星のディグリーを深掘り。

ようやく折り返し地点です!

【15°】力のピークと押し付け力、サインの力が満ちる度数

真ん中の度数は力のピーク。さらに固定宮の15°は四元素のピークであるとされています。牡牛座・獅子座・蠍座・水瓶座の15°は巷で「ゲート」とも言われますね。
3×5と考えるとたしかに押し付け感も強そうな…
一方で1+5=6、その力を発揮するには環境との結び付きが不可欠です。

先日注文した『生きるとは、自分の物語をつくること』(河合隼雄、小川洋子対談)が手元に届きました。意外と薄い…あっという間に読んでしまいましたが(途中寝落ちしながらも)、対談がいよいよこれから佳境に入っていくのかというところで、突然物語が途切れてしまいました。河合隼雄さんが倒れられる直前にされた対談だったのです。

私はあの頃出版関係で働いてたことから、当時文化庁長官だった河合隼雄さんのお話を聴く機会に恵まれた。
お堅い役職だろうに冗談を飛ばしっぱなしで、そのせいなのか会場は笑いに溢れてとても柔らかい空気に包まれていたことがうっすらと印象に残っている。
話の内容は何一つ覚えていないんだけど。そして亡くなられた時のことも記憶が曖昧。
本の中でもダジャレを連発しつつも、重くなりすぎないように笑いにすり替えてしまう手腕が見事で、それは河合さん言うところの「アース」を繋ぐ技なのかもしれない。
折しもライオンズゲート直前から、やたらと過去の偉人のホロスコープが読みたくなり、それぞれの物語を覗き見していたところ。河合隼雄さんのも読んでみたいなとチャートを出してみました。

うっかり盛大に脱線しかけた…細かく読むのは別の機会に。河合さんは射手座15°の木星を持っていました。
どうりで話がぶっ飛びます。

小川洋子さんとの対談では『博士の愛した数式』を題材に、数字の魅力(魔力?)とともに、わかる人にしかわからなくて、その美しさにのめり込みすぎると日常生活が危うくなるとか…河合さんは実は数学者だったという一面もありフルート狂いだったとかいうエピソードもあり、たくさんの大変な話を聴くにはその人自身の心の器が相当に大きいことはもちろん、重たい話を魔法のように折りたたんだり変化させてしまえるトリッキーな方法も知っておくことで、他者を内包しながら自分の物語をつくっておられたのかなぁと思いました。

【ⅩⅤ】悪魔

タロットの15は「悪魔」、2人の小鬼を従える悪者のイメージです。よくよく見てると、獅子座15°「山車」のイメージにも重なります。悪魔はハリボテで繋がれてる小鬼は仮装した人たち。日本の神輿的なものもそうなのかな?ねぶた的な感じ。
英語のPageantの訳は「歴史的な場面を舞台で見せる)野外劇,ページェント,(時代衣装などをつけた壮麗な)行列,山車(だし),華やかな見もの,(壮麗な行列を思わせる)目を見張るような連続,壮観,壮麗,盛儀,(意味のない) 虚飾」。
そう考えると「悪魔」カードの意味がよりわかってくる。逆位置は「解放/清算」などの意味。
獅子座16°はまさに祭の後っぽいサビアン。

獅子座15°の太陽で、80歳手前にして今なおpageantに自ら登り続ける人を知っています。
獅子座17°の私はお手本にせねば。

15度(14.00-14.99°)のサビアンシンボル

牡羊座15°
「毛布を編むインディアン」
牡牛座15°
「マフラーと粋なシルクハットを身につけた男」
双子座15°
「会話する2人のオランダの子ども」
蟹座15°
「食べ過ぎを楽しんだグループの人々」
獅子座15°
「山車」
乙女座15°
「装飾されたハンカチーフ」
天秤座15°
「環状の道」
蠍座15°
「五つの砂山の周りで遊ぶ子どもたち」
射手座15°
「自分の影を探すグラウンドホッグ」
山羊座15°
「子ども病棟にあるたくさんのおもちゃ」
水瓶座15°
「フェンスに止まっているつがいのボタンインコ」
魚座15°
「部下の訓練を準備している将校」

さて私のホロスコープにあるのは蟹座15°「食べすぎを楽しんだグループの人々」、火星の度数です。
父が太陽蟹座…その歳でまだそんなに食べるかと、複雑な思いで見ています。
まぁこの歳でそれを間近に見る環境にいる私も私だ。

蟹座15°は支配星の月が満月状態な位置でしょうか。
欲求は果てしなく、どこまでも深くコミットすることを望んでしまう。
火星はそれに対する違和感でもあるけれど、
マイナスに働けば依存や執着になる。

食べることが好きなのもこのサビアンの影響かな?
肉体として生きることの基本は食であり、
人々や世界とつながる手段の一つ。
世界を見渡せば食一つとってもほんとうに多様だ。

蟹座は月=母性が支配するサイン。
安全かつ気の合うグループで食事することで
心も体も喜びで満たされる…

ただし行き過ぎるとどうなるか?
日本のテレビ番組が食べもの特集ばっかりだと揶揄されるのも、食べることに過剰な装飾をして、本来生きるための食事のありがたさを忘れさせてしまうから。

水サインで一つの流れが飽和状態になったなら、
打ち破って新しい流れを作らなければ。
ドラコニックチャートの太陽は牡羊座15°「毛布を編むインディアン」。
食べることの背景にある、食物を育て収穫し料理すること、自分のいる土地に感謝して暮らしを営むこと。
そういうところに立ち返りたいという魂の深い願い。

それぞれのサインの力のピークは、ほんとうは悪意のないもの。
その純粋さを汲み取った上で、どこまでやれるのか?
やり切った先に次の道が開ける。



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