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星のディグリー【9°】は「哲学」の度数

星読み2年生の学びのnote。ディグリー篇。

ぐるぐるホロスコープ...サビアンシンボルからの延長で、星のディグリーを深掘り。

去年植えて雪で倒れて、なかなか咲かなかったマロウが、次々咲き出しました。ほんとうに次々と…しかし逞しい幹に反して花びらはとっても繊細で、昨日の雨や今日の雹にやられ傷んでしまい、今日の夕方泣く泣く切り落としました。

さてさてディグリーの学びは週一ペースに落ち着いてきたような。時間があると思うとつい興味ある方向に走り過ぎて、結果時間が足りなくなったり何かを切り捨てることになってしまう…やりたいことは我慢せず、でもちゃんとやるにはどうしたら良いかを考えよう。(子どもか…)

【9°】サインなりの哲学、基本的視野が完成する度数

【9】という数字は、数秘で言うところの誕生数であり、縁が深いと感じています。10進法の折り返し(?)の前の満ち満ちた数字なので、前の1〜8まで全てを包含しているとか、達観や悟り的な数として表されます。

松村潔氏も『ディグリー占星術』の中でこう言っています。

9は十進法の数字の部品、すなわち1から9までの間では最後のまとめであり、つまり総合的に考えるということです。
数字がロゴスを表し、人間の意識の働きの基本的な要素を示すものだとすると、それらをすべて統合化した9は欠けたもののない状態を示しています。

数秘の9を一言で表した一例に「アメーバ」という表現があったことが忘れられませんが、この数字の変幻自在さを表しているのでしょうか。まぁ確かに、広がり過ぎてとっ散らかって、自分で何を考えているのかわからない時がある。

もとい、9°はそのサインの「哲学」と「基本的視野が完成する」度数というのはどういうことなんだろう?
なんだかここにきて、この先ディグリーシリーズを展開できるのか不安になってきました。

射手座と9ハウス

9番目のサインは射手座、9ハウスは哲学や海外旅行、高等教育といった場所を表す。
私のネイタルの月と海王星は射手座にあり、9ハウスにはインターセプトの蟹座火星を持っていますが、9°の天体はナシ。非常に捉えどころのない星の配置だなぁと思いますが、そもそも哲学だって実体のない学問。
射手座の支配星は木星、広がりすぎて収集がつかないんじゃ…
でも『ディグリー占星術』には「自分の意見や考えなどを説明するのが得意」とあります。ただし「哲学性が高いために抽象的な表現を多用する」。それってむしろ著者のことなんじゃないか。

9度(8.00-8.99°)のサビアンシンボル

牡羊座9°
「水晶を凝視する人」
牡牛座9°
「飾りをつけたクリスマスツリー」
双子座9°
「矢で満たされた矢筒」
蟹座9°
「水の中の魚に手を伸ばす小さな裸の少女」
獅子座9°
「ガラス吹き」
乙女座9°
「未来派の絵を描く男」
天秤座9°
「アートギャラリーにかけられた3人の巨匠」
蠍座9°
「歯科の仕事」
射手座9°
「階段で子ども達を連れている母親」
山羊座9°
「ハープを運ぶ天使」
水瓶座9°
「鷹に変化する旗」
魚座9°
「騎手」

持ってない度数だからなんとも捉えどころがないのだけれど、いかにも、というところで射手座の9°のサビアンを見てみよう。

母親的な見えない存在に導かれて、高度な境地に上がろうとする射手座の精神性を表します。すれすれの、安定していない、危なっかしいものでも、限界まで挑戦しようとします。安定性はその後手に入ります。まずは極限まで。(『ディグリー占星術』より)

なるほど私の場合、月と海王星に対応するものですが、限界までやり切れないところがあります、むしろ極端なほどの三日坊主と飽き性…「欠けたものがない数」とも言われるのに不足感からいろんなものを求めてしまうのは、月と海王星が不満を持っているのかもしれません。

では太陽のある獅子座の哲学とは?

自分で作ることで何かを理解します。自身の中心的なものから外に拡大する。その意味ではガラスの中心に自分の息を吹きかけることで創造し、この中で追体験的に理解するのです。何かを知りたい時には、それについて小説を書いてみるというような姿勢です。(『ディグリー占星術』より)

飽きっぽいけどとにかくやってみたいのは、この獅子座の性質があるからなのかもしれない。やったら満足してしまうのは、より獅子座的、でも「追体験的に理解する」にはある程度の反復も必要なのだ。納得した上でそこから発展させたいのが射手座なのかもしれないなぁ。

【Ⅸ 隠者】

タロットの9は「Hermit」。「隠者」と訳されるけど、一般社会と隔絶された生き方をする者こそ、よほどの智慧がないと生きて行かれないだろう。それとも人と交わりながら生きていくことができるかどうかで、「sage賢者」と区別してるのだろうか。
ちなみに「賢者」の反対語は「愚者」、タロットの0「Fool」だ。

何にでもなりうるという考え方が、タロットに描かれる人間の成長過程だろう。ホロスコープが人生のブループリントだとしても、どのように歩むかはその人次第。愚者にも賢者にも隠者にもなれるんだけど、運命に翻弄されるんじゃなくって、自分で心地良い生き方を選んでいくだけの賢明さは持っていたい。けれどどうも、太陽獅子座=Foolなのではないか?という思いが湧いてくるこの頃です。

射手座の「限界まで挑戦」することを制限しない、そうすると獅子座の創造性の中心(ガラスの中の空洞かもしれないけど)を理解できるようになるのかもしれません。
まぁやっぱり世間からは理解されない隠者のようになってしまうのかもしれませんが。

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