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風琴音楽會に使う大型オルガンの紹介

みなさんこんにちは。群馬県高崎市のコンサートサロン、アトリエミストラルのオーナー櫻井紀子です。

10月29日(土)にアトリエミストラル主催で開催される「風琴音楽會」が近づいてまいりました。
「風琴」とは「リードオルガン(足踏みオルガン)」のこと。アトリエミストラルではリードオルガンの美しく繊細な音色をより多くの人に知っていただきたいとの思いから、何度かリードオルガンのコンサートを開催しており、今回で5回目となります。

10/29 風琴音楽會のチラシ

足踏みオルガンというと、(私の世代では)小学校の音楽室に一人一台あり、フタをバタバタさせて遊んでいた記憶があります(↓参照)

学校にあった足踏みオルガン

このタイプは全国の学校に導入された、いわば廉価のタイプ。幅広く普及するという目的は十分果たされたのですが、この音が記憶されてしまい、本来のリードオルガンの音を誰も知らずに日本人は大人になっていったのです。

日本では童謡・唱歌の伴奏、学校教育などで多く用いられたリードオルガンですが、本場のアメリカで用いられたのは「教会」。

そのためアメリカでは、リードオルガン本体の上に祭壇のような「棚」を取り付けたタイプが主流です。

今回、「風琴音楽會」ではこの「大型の棚付きリードオルガン」が登場します。リードオルガン修理の達人である才気堂の渡邉祐治さんにより先日搬入されました。

1894年製 Chicago Cottage Organ

1894年ごろのシカゴ製です。豪華な祭壇のような装飾が美しく、両脇には燭台があり、たくさんのストップもあります。実は棚部分は取り外しでき、棚はあってもなくても音色は変わらないそうです。

こちらのオルガンの搬入風景(車から降ろし、台車でホール内に運び、棚を組み立て、音を確認する作業)の動画を撮らせてもらいました。

さて、コンサートではクラシックの名曲の数々をいろいろなタイプのオルガンでお聴きいただきます。休憩後はバッハの「インヴェンション」。

【プログラム】
ショパン:雨だれの前奏曲
モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス
ヘンデル:ラルゴ(オンブラ・マイ・フ)
フォーレ:『レクイエム』からピエ・イエス
マスカーニ:『カヴァレリア・ルスティカーナ』から間奏曲
バッハ:インヴェンション

【演奏】筒井一貴氏

またご来場の方には以下の特典をご用意しました。

【特典1】
アトリエミストラルのフラットな床面を利用して、立体曼荼羅のようにリードオルガンを配置し、どこからも聴いていただけるように椅子を並べますので、お好きな席でどうぞ。(実は背面がおすすめ💛)

【特典2】
コンサートに来ていただいた方には終演後にオルガンを無料で試奏いただけます。(試奏のみは有料)

【特典3】
アンコール曲公募(こちらはすでに締め切りました。)

最後にこのオルガンの音をどうぞ。

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