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夏の終わりの散歩道

 左の後ろの羽をけずられたアゲハチョウがアスファルトの道に落ちていた。
母が手を伸ばして捕まえようとすると、スルスルと飛んではじめ私のズボンに掴まって、そのうち左腕に乗っかった。
リンデンの花壇には蝶の好きな花がたくさん咲いているのでそっと近くに降ろすと、喜んでカリブラコアの蜜を吸っていた。


川辺にはツバメが飛交って、エノキの木にはスズメやセグロセキレイが枝のうえでさえずっていた。
マガモのオスはエクリプスで、カルガモとコサギ、アオサギが近くに適度な距離を保っていた。


 植物園では、夏の名残のバラが強い夏の終わりの日差しを浴びて輝きながら咲いていた。


ユリノキの梢に目の大きなかわいい鳥が留まっていた。サンコウチョウのメスだ。こんなにはっきりと姿を見られたのは初めてだった。嬉しいなぁ…。


鳥日記 9月になってようやくかけた


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