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色の意味はどこから?

あたたかい日が続いたと思ったら、またまた寒くなっていますね。三寒四温の季節そのものを体感している感覚です。

今日は、カラーセラピーを仕事にする上で、みなさんによくお話しする「色の意味」ついて書きたいと思います。

色のない世界はない、とよく言いますが、だからこそ色は共通言語とされます。ただ、全ての色の意味がそうだとは限りません。

色の意味は二つのことがベースになっています

どこの国へ行っても誰にとっても共通の意味として表されるのが「色彩心理学」

例えば、「赤は熱い」「青は冷たい」「黄色は明るい」などです。人による感覚の違いがないものです。この部分は、言葉を使わなくてもイメージを伝達する際に有効ですね。ドラマなどで、明るく元気なキャラクターを表すには、赤やオレンジ、黄色などのファッションにするとよく伝わります。反対に冷静でおとなしいキャラクターの場合には、ブルー系を使うとその人物像になります。

よく、全身黒のファッションの人ってどんな性格ですか?と質問されますが、黒は全ての色(光)を見えなくするので、人をシャットアウトしたいときに使われます。だから、近寄りがたい感じを醸し出します。

この色彩心理学からの色の意味を活用するのは、商品のパッケージや広告です。ひと目見て、どのような商品か、何を売りたいのかなどが伝わるからです。

化粧品のパッケージなどは、オーガニック商品ならグリーン系をベースにしたり、美白のための商品なら、白やシルバーなどですね。

セールの際に使われる赤も「急いで買わないと!」と思わせる効果があるのは、赤の基本的連想が「火」や「血」で、そこから血の気が多くなる、などの意味につながるからです。

では、もう一つの色の意味のベースは、「色彩象徴学」です。

これは、象徴的に使われている色。宗教や思想、また地域や時代によって違いがあるものです。

一番わかりやすのが、日本で使われているトイレの表示です。男性はブルー、女性は赤やピンク。これは、日本以外の地域ではほぼ使用されていません。日本人にとっての象徴的な色使いです。フィンランドの空港では、男女どちらも同じ色で形で表されていました。

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色彩象徴学からの色の意味でよく用いられるもので、「チャクラ」思想があります。カラーセラピーなどのセッションには使いますが、誰にでも伝わるとは言えません。

宗教画で使われる象徴的な色、儀式に使われる色、などもそれぞれです。そのまま色の意味として使用すると、場合によっては真逆になることもあるからです。

先ほどの日本人にとっては女性が赤であることは、キリスト教では、聖母マリアさまを象徴する色がブルーなので、女性性を表しますので日本とは違いますね。

象徴学からの色の意味は、由来は何か?を知ることが大切です。

でも、象徴学からの色の意味は使い方によっては、メッセージが高くなったり、色の意味の読み解きに深みが出ます。

色の意味は、どこから来ているのか、なぜその意味なのかを知ることで、様々なメッセージを伝えることができます。



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