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身体から見えてくるどこにもない時間‥ ブログAs above So below-#9 シフトが起きる最初のコンタクトは解剖的にはどこにある?

〈意識を向けただけ、意図を向けるだけで、ありのままを見せてくれない身体、、、追いかけるのをやめてそれを自由にすることにした‥海と空、ただ自然と呼吸をあわせ続けた一年でした〉

向けられる意識によって身体が変化する、そのシフトが起きる最初のコンタクトは解剖的にはどこで起きているんだろう。
施術をする上で個人的に長いこととても興味深いテーマでした。

人によってはセッションの何日も前からコンタクトが始まっている方もいる、、逆に肉体的に触れても触れてもコンタクトできない方もいる‥

特に妊産婦のように肉体以外で起きている様々なフィールドでの活性化が起きているクライアントには、不用意に意識を肉体に戻してしまうようなコンタクトは、健全な流れを阻むことになりかねない、、それが物理的な接触であることに限らず、その受容についての指標は、セッションごとに惹かれる深い謎でした。

野口三千三の「原子生命体としての人間」ではないけれど、いつも惹かれていたのは未分化の人という存在‥
セッション中も分化されたものが自由になると、何かが始まる‥施術家に限らず成熟した人ほど、そのありのままをうけとるのに、私は若輩ゆえにその言葉にならない感覚に“コンタクト“してくる文献を長いこと漁り、それ、を追いかけていました。

脳も神経もまだ成立していない膜一枚の存在がなぜ、いるものといらないもの、いる情報といらない情報を取捨選択することができるのか。
ある、膜、筋膜の最新知見について書かれた本のなかの“内受容器“の項目を読んだ時
膜の叡智、その活動にわたしの中の未分化な何かがシンクロし、ガイドとしての深い信頼となにより温かさが込み上げました。

長いこと内臓感覚とだけされていたその感覚は昨今はソムリエの感覚やセクシャルな感覚、学者によっては第6カンもこれに含むというぐらい不可思議な存在で、便宜上五感や体の位置情報を感知する固有受容器と同じ受容器に分類されるけれども、わたしにとってはそれ以上の存在、、最も興味を惹いたのは、意識を向けるとありのままを見せてくれない、その量子的存在というか、それは、一つの意識体のように感じられたのです。

あー
ほんとうにとても深いところで示唆に飛んだ存在ですが、内受容については、それを、“使って“またはその機能について調べようとすると本当の働きは見せてくれない、、、それは全ての連携の中に存在していて、その窓口として決して見つかってはいけない扉のように感じられました。

その性質のためか肉体と心やメンタルの関係については、神経を基軸に説明しているものの説得力に比べて、内受容については‥説得力どころかその役割を重視しているものさえほぼ見当たりません。
(だからこそ、下記に挙げた文献を見つけた時には本当に感激しました。内受容を活性化する健全に保つエクササイズの一つにコンティニュアムがあがっていたのもほんとうに驚きでした‼️)

結果この不思議な機能については、施術の中で見せてくれた反応やプロセスを積み上げていく、、毎日の臨床の中で学ばせてもらうことにしました。

もう一つは、胎生学、いちから、分かってもわからなくても人の成り立ちについて、学びを深める中で、またなにか新しいシフトが起きるような気がする‥今年手に入れて手付かずだった、ブレッヒシュミットを来年は少し丁寧に落とし込んでいこうと思います。

というわけで、来年もバイオと空を眺めてあたまを休息させること、これにつきそうです。
来年はコロナ事情が改善して、海外からの講師が来日できますように、いや来日出来なくても日々静かに施術と学びを深めたいと思います。
※文中の文献は
人体の張力ネットワーク 筋 筋膜
最新知見と治療アプローチ 医歯薬出版株式会社
※アレキシソミア研究会に、内受容を指標にした臨床と考察を報告予定でまとめています。かたちになると良いです。

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