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上海へ行ったお話

2013年に初めて行きました。技術指導と劇中で使われる腕時計の合わせなどで、2泊3日の滞在でしたがとっても楽しいお仕事でした。

日本人のスタッフさんも少人数だったので、監督やスタイリストさん達と2日間とも円卓を囲んで晩御飯をご一緒させて頂いたことが印象に残っています。今思えばかなり貴重な体験をさせてもらいました。

時計の文字盤の色違いを3種類、計6本持っていき衣装合わせの合間に時計の組み方をレクチャーさせてもらいました。ちょうど次女が産まれる少し前くらいだったので、そのことをお話すると妻のことも気に掛けて下さるとても優しい方でした。

中国の女優さんにも時計のサイズが合うようにベルトの調整を現地でしました。ホテルで革をカットしたり手縫い作業など、一式工具も持って行ったのでトントンカンカン、早朝に部屋で一人作業をしていました。過去お受けした中でも一番細い腕のサイズだったかと。

2日目の朝には少し早く起きて、ホテル裏の街に写真を撮りに行きました。ジャッキーチェンがパンチしたら、悪人が吹っ飛んで家具が壊れそうな街並み。初めての中国だったので新鮮でした。

帰りは送ってくれた中国の方との勘違いで、別の空港についてしまい...1人になってから気づいて異国で所持金1000円。(円は持っていたので元でこのくらい)かなり焦りましたが、人に聞いたら幸い地下鉄でチケットのある空港に行けるとのことだったので事なきを得ました。

たいした駅数ではなかったかと思いますが、飛行機に間に合うのかドキドキしながら電車に乗っていたことは今でもしっかり覚えています。

貴重な映画のお仕事、中国でのこと。技術指導をしたことなど、忘れられない記憶。


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