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スイス3〜時計の街

旅の後半はル・ロックルという街へ行きました。スイスの中でも時計の街として知られている場所で、「時計産業計画都市」として2009年には世界遺産にもなったそうです。旅の目的でもあった国際時計博物館はとっても素敵で、時計はもちろん凄かったのですが特に、オートマタの人形が文字を書いてくれる実演が一番印象に残っています。

ゼンマイ仕掛けで確か名前を書くことが出来るオートマタだったと思うのですが、人の手で作ったモノが動き出すってことは説明無しに感動出来ると思いました。自分も時計の仕事を初めて17年ほど経った今でも、組み上げた時計が動き出す瞬間はワクワクします。

ル・ロックルの街中の時計屋さんも回ってみて、ムーブメントに綺麗に彫刻が施されたジャンク品やパーツを職人さんと片言の会話でコミュニケーションを取りながら購入したことも楽しい時間でした。

今では初めて行く街の情報をネットで事前に調べることが多いのですが、全く知らない街をなんとなく歩いて偶然素敵なお店を見つける。そういう驚きや発見も大好きです。

旅行が難しくなり、吉祥寺にも海外からのお客さんは皆無となってしまいましたが、また行き来が日常で出来る日までお店作りをしっかりとして、渡航客の方々にふらりと立ち寄ってもらえるようになりたいです。

スイスへ行ったのは20年程前なのでかなり断片的にしか覚えてはいないのですが、それでも記憶に残っている感覚や感情は、今の時計やお店作りに役に立ってくれているのかな〜と思っています。



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