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引き出しの中のお話

店内には沢山の引き出しがあります。時計の文字盤やパーツから、よく分からないネジや小物まで。お客さんにもよく引き出しを開けて見ても良いですか?と聞かれることも多いので、売り場の引き出しは稀に入れ替えたりしています。

海外から送られてきた荷物の珍しい切手、絵柄が綺麗なラベル、可愛い空き缶、ヨレヨレのマッチ箱、何処かで使われていた時計の鍵など、一つ一つに歴史があって偶々ここの集まって来たことを思うと面白いですよね。

様々な国、バラバラの年代の物を一箇所に集めると何故かしっくりとくる配置があるものです。それでも初めは少しぎこちなさもあるのですが、モノ達同士も初めましてと挨拶をして、お互いの自己紹介が終わる頃には馴染んでいる気がします。

小学校の時に席替えをした日の感覚に近いでしょうか。人にもモノにも空間にも馴染むという感覚がある気がします。

そんな話を先日、子供の学校での様子を聞いた時にふと思いました。




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