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「一回会えた」という縁

人脈が広い人に憧れがあった。
初めましての人でもすぐに仲良くなれて、関係性が長く続いていく…
人とのご縁をうまく活用できる人が羨ましいと思っていた。

青山美智子さんの『月曜日の抹茶カフェ』を読んで、「縁」に対する考え方が変わることに。

「人でも物でも、一度でも出会ったらご縁があったってことだ。縁っていうのはさ、種みたいなもんなんだよ。」

〜中略〜

「でも、せっかく出会っても一回きりで、育たないで終わっちゃうことだってあるじゃないですか」

「それは縁がなかったんじゃなくて、一回会えたっていう縁なんだ。ひまわりの種を食べるみたいにね。それはちゃんと身になってるし、食べたっていう経験が何かしらの形で次に繋がるかもしれないだろ」

『月曜日の抹茶カフェ』 (p14)

「一回会えたっていう縁」
この言葉が自分の中に大きく響きました。

これまで「縁」というものは長く続いていくものだけだと思っていた。
次がなければご縁が無かったんだ…みたいに。

一度でも出会ったらご縁があったと考えると、気持ちが少し前向きになれる。

対面販売をしていて、作品を見てくれた人とはご縁があったと考えられるようになった。
その人の中に木工房ベルという縁の種を蒔いたのだ。
その種が育つかどうかは分からない。いつ育つかも分からない。

でも、育てようとするのは自分自身の意思であり行動。

縁はそこにあるものじゃない。

縁は自分で育てていくもの。

この人と縁があるといいなと思うなら、そうなるように行動してみればいい。

人に興味を持って、理解しようとする。
これは僕の2024年のテーマでもある。

ー Profile ー
鈴木健太 | 木工房ベル
木製スーツアクセサリーを作る木工作家。
月に1回だけオープンするcafeのある
小さな工房をつくるのが夢。

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