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石けん研究ノート 硬さ

コールドプロセス製法という、昔ながらの製造方法で石けんを作っています。

冷製法(コールドプロセス)

加熱をしない鹸化法です。油脂に苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を加えて撹拌し、反応熱だけで鹸化します。加熱しないので家庭でも比較的簡単に行える方法です。油脂に苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を加えて撹拌する
加熱せずに自然に発生する反応熱だけで鹸化を行う
得られた石鹸膠を塩析せずに仕上げる


焚き込み法と同様、グリセリンのほか、未反応の油脂や油脂中の不純物もそのまま残るため、石鹸の純度はあまり高くなりません。

わざと未反応の油脂が残るように設計し、洗浄力がマイルドな過脂肪(スーパーファット)に仕立てる場合もあるようです。

前田京子著「お風呂の愉しみ」(飛鳥新社)で紹介されているのはこの作り方です。

石鹸の製造方法(1) 鹸化法と中和法 – 石鹸百科 (live-science.com)

私の父は、老人性乾燥肌?なのか、自己免疫疾患のせいか分かりませんが、とても肌が乾燥しているとのことだったので、石けんをプレゼントしたところ、「おまえの石けん、すごいな。風呂から上がって、クリーム塗らなくても平気だよ。」と連絡がありました。
役に立って良かった。

これは、わざと油脂を石けんの中に残すため、洗ったときにそれが肌に残るり、しっとりとした洗い上がりになります。

それは良いのですが、どうしても小さくなるにつれて溶けやすいという話を聞き、出来るだけ硬い石けんを作りたいなと思っていくつか試作していました。
溶けやすいのは、手作り石けんあるあるなのですが、出来るだけそれを解消したいなあと思っています。

油脂とアルカリの配合を変えてみました

3種類の配合で製造してみました。

硬い石けんを作るといっても、使い心地を譲ることはできません。
硬くて、よく泡立ち、泡が持続すること。
そして優しく洗えること。
これから父に渡して、どれが一番使いやすいか、教えてもらおうと思います。


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