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テクノロジーと自然の融合、オラファー・エリアソン展
清澄白河にある東京都現代美術館で開催していたオラファー・エリアソン展についての記事になります。東京都現代美術館は新橋、秋葉原、錦糸町、東京駅などからもバスで行くことができます。
名前のとおり現代美術作品をメインに収集している美術館ですが、最近のこのような現代美術に関する展覧会の特徴として館内のほぼすべての作品が自由に撮影できるというのがあります。美術館側もどんどん写真を撮って持ち帰って、色々なところに広めて欲しいという感じのようです。
下記写真は非常にゆっくり回転しているのですが、万華鏡の様な幾何学的な模様が光とともに部屋全体に写っていてとても綺麗でした。
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オラファー・エリアソンはデンマーク出身の作家で、自然環境に依拠した作品を多く作っています。また3Dプリンターや映写機、ホログラムを作り出す装置など、大半の作品に何らかのテクノロジーが使用されていました。一昔前であれば美術作品=制作者が一人でコツコツ手で描く、みたいなイメージが強っかったのですが、現在ではこのようなテクノロジーをふんだんに使う作家や大量のアシスタントと一緒に制作する作家もたくさんいます。そもそも、日本では狩野派、円山派、長谷川派などはずっと工房製で作品作りをしていますし、レンブラント、ルーベンスなどの有名な西洋の画家も完全に分業制のもとに多くの歴史的な作品を作ってきました。個人の自由、個人の意思、個人的な作品、など『個人』というものが重視されてきたのはほんのこの数百年前後なのです。
エリアソンの作品はテクノロジーを利用したものが非常に多いのですが、作品を見ているとそれらはとても自然的であり、本人が自然のなかからその本質を汲み取った感じが非常によく伝わりました。制作者の中にある『自然』というものをアウトプットする際のツールがたまたま筆と絵具なのか、機械なのか、他のものなのか、結局表現する際の媒介のツールの違いが何かということで根本的な部分は皆作家は共通している様に思います。
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タルコフスキーの映画が好きな人はおそらくエリアソンもすごく好きだと思います。
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エリアソンの作品はどれも機械を使ったものが多く、プロジェクトも規模が大きいため色々な専門スタッフなどと協力しながら作っているようでした。作品の動きを見ているとその動きや光が非常に自然的であり、2時間以上いたのですがまったく飽きることはなく結局閉館時間まで見入ってしまいました。
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