母が認知症専門病院に入院して約一か月。 状況確認が終わって、投薬計画を立てて実行しているころだろう。 老健施設での問題行動がどの程度だったのか、以前の状況を継続して観察後 専門病院としての治療計画を立てる。そんな流れのようだ。 母親が住まなくなって2年近いアパートも、整理を始めるタイミングだ。 からっぽのまま家賃だけ払い続けるのも苦しいものだ。 誰も住んでいない空き家のような状態で放置するのも不用心だし。 病院を退院しても、アパートに戻るのは現実的には不可能だと宣言された
さて、昨日の話の顛末。 集音器の充電器が壊れたのでは? という話だ。 結論から言うと、充電器は壊れてはいなかった。 気になっているのは、自分の態度だ。 たぶん、「感じの悪い男だ」と思われただろうな。 「またこんなことで呼び出された」という顔をしていたと思う。 結論から言うと、はめ込み式の充電器にちゃんと集音機本体がはまっていなかっただけ。物理的な接触不良だ。 押し込んだら、充電中のLEDが点灯した。 担当看護師さんの「あれ?」という表情。 だめだ、と頭の片隅で分かっていな
昨日、母の入院先の病院から電話があった。 「集音器の充電器が壊れているみたいなので、代わりを持ってきてください。できるだけ早く」 依頼を伝える看護師さんの声は、老健施設の看護師さんからかかってくる電話と同じ種類のものだった。 顔は見えないけれど、 「こんなに世話がかかるとは思いませんでした」 「病院に押し付けるだけじゃなくて、家族も一緒に苦労しろよ」 と言われているような感じがする。 入院の時からしてそうだった。 「私物の持ち込みは禁止ですから、すべてお持ち帰りください」
誰でも程度の差こそあれ親との確執はあるだろう。 だから誰にも話さずに生きて来た。 「仕方のないこと」「誰でも耐えていること」 そう言い聞かせてきた。 「本当にそうなのか?」と思ったきっかけが、母親の認知症の発症だ。 母親の末の妹、私の叔母に当たる人と母親の面会に行った時のことだ。 母親は入院中に気に入らないことがあるらしく、 最初はおとなしく話していたが、徐々に声が大きく、怒鳴り声になってきた。 認知症の症状の一つ、「物盗られ妄想」の始まりだったと思われるが、 あまり
もう閉鎖してしまったブログがある。 20年ほど前に、自分の行動記録として残したものだった。 どんなきっかけで削除してしまったかはよく覚えていない。 JUGEMブログ、というサービスを使ったと思う。 その時に主に書いていたのが、ベトナム訪問の記事だった。 2004年12月、私はベトナムサイゴンへの飛行機の中にいた。 中村悟郎氏の本をきっかけにベトナム戦争と枯葉剤について素人ながらに調べて、サイゴンにあった「平和村」という施設を訪ねる旅だった。 きっかけはニューヨーク地裁への
物心ついた時には父親がいない生活だった。 狭い世界に住んでいる子供にとっては、大きな影響は感じていなかったと記憶している。 4畳半と6畳の2間の木造アパートに引っ越した小学2年生のころから、記憶ははっきりしている。 大家さんの母屋と棟続きで、隣の家の話し声が聞こえるほどの安普請だったが、友達が遊びに来たりしていたくらいだから、誰かから避けられたりすることもなかった。 あの当時は、近所の友達にサラリーマン家庭は少なく、商売をしている家の子供が多かったと記憶している。 自宅に電話
2024年現在私は現在59歳で、母親は90歳になった。 今では驚くほど長寿ではないが、体は丈夫だったようだ。 誰にも相談できなかったので、ここに書き留めておく。 母子家庭で育った私は、親戚中から 「お母さんには感謝しないとね」とか「お母さんのおかげだね」 などと言われ続けた。 その通りだ、と思って生き続けて60年。 母親が認知症専門病院に入院した今、やっとその言葉の呪いを解こうとしているところだ。 2022年におふくろが家で転倒したと連絡。 その時はすぐには何もしなかっ
つい先日、職場の後輩からお願いされたこと。 PDFのファイルから画像を切り出したいけど自分にはできないのでお願いします、と。 後輩はやり方の想像もつかず、お手上げで私のもとに助けを求めてくる。 自分には思い当たる節があるので、いろいろと試してPDFの中からチャートの部分をPNGの画像として保存して渡した。 その間数分。 いつもは気にしないが、noteを書き始めたタイミングだったので 引っかかりをなんとか言語化したいと思った。 まず、自分にその作業の経験があるのなら簡単。
noteのアカウントを作ってからもう4年も経過している。 その間何も起こらなかったわけではないが、 書き留めるほどのこともないと思って、手をつけなかった。 こうして言い訳ばかりしながら生きて、齢60を数えようとしている。 断捨離をしていろいろなものを捨て始めたら、誰かに使ってもらえるかもしれないものがあったら、とここに公開してみたくなった。 SNSを見ているとどうしても中傷合戦になりがちなので、やがて嫌気がさして辞めてしまったものばかり。 書き始めたnoteさえ、どれく