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オーダーメイド受注会②
アトリエにやってくるお品物には様々なストーリーがあります。
夏のオーダー受注会より、
今回はご家族で大切にされているお品物のご紹介です。
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こちらのがま口は、お母様と娘様がお持ちになりました。
持ち主はおばあさまとのこと。
お母様の子供時代にはすでにお使いで、いつも身近な存在でした。
少なくとも4-50年はご家族と共にある、思い出深い品です。
ご自身で繕ったあとがあり、
革は長い年月をかけて慣らされ、すべすべとした肌触りに。
お品物を通して、大切にされていた様子や年月が伺えます。
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「大切にしていたことを知っているから、なんとかしてあげたい。」
思い入れのあるお品物には、
できる限りオリジナルの箇所が残る方法をおすすめしています。
しかしながら今回は、革は残せない状態です。
残せる可能性があるのは金具のみですが、
こちらも作業に耐えられるか保証できかねる状況でした。
こういった場合は段階をつけたご案内になります。
⑴金具が残せた場合
⑵金具が残せなかった場合
二つのパターンに備えます。
また、受注の際は「お客様が最も重視されること」も伺います。
お持ちのニュアンスや感覚はとても大切です。
「手のなかにあるときの、コロンとしていて、すべすべとした手触り」
今回、最も愛着をお持ちのポイントでした。
新しい素材は数百個の在庫から、
最もお客様の感覚に近いものをお探しいたしました。
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様々な準備を重ね、金具が残せるよう慎重に作業を始めます。
通常の何倍もの時間を要しました。
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無事に取り外せました!
オリジナルの金具は再利用できそうです。
くすみをお磨きします。
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ここからは本体の作製へ。
オリジナルを参考に型紙をおこします。
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厚みやハリ感を調整し、完成です。
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ピカピカになったオリジナルの金具でのお修理が完了しました。
机への反射が美しいですね。
「かけがえのない品物を、どこへ預ければ良いのか。」
悩まれている方も多いはずです。
アトリエ8845では一点一点を大切に、
綿密にお話を重ね、ご安心いただけるよう努めています。
どうぞお気軽にご相談くださいませ。