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【あなたも料理人になれる】過去の過ち   スタッフをお客様の前で叱る

日曜午前中の情報バラエティー番組でも
取り上げられていた内容

『飲食店でお客様の前で部下を叱りつける上司』

見ていて震えがくるほど恥ずかしくなった
なぜならまさに若き日の自分がそうであってから

その間違いに気がついたのは
35歳の頃だから遅すぎる
今でも昨日のことのようにはっきり覚えている
企業の飲食店店舗で支配人を勤めていた時に
ミスをしたアルバイト学生と注意していた
そのスタッフとの行き違いからついつい口調がキツくなり
厳しい口調でお互い言い合いになった時に
そばにいたやはり学生のアルバイトスタッフから
『支配人。(確かにあなたの注意は必要な事ですが)お客様の前ですよ。みっともないから後で裏でやってください』と言われハッとした。
その瞬間から自分は考えを改め
お客様の前は当然とし仕事中にスタッフに指導するのは一切やめた
他のスタッフの前で恥をかかせるような指導の仕方も一切やめた
(もちろん必要に応じて注意することはあるがその場合でも小声でむしろ軽い冗談のような口調で注意するように変えた)
今でもその時のアルバイトの女性スタッフには心から感謝している
同じように
当時のスタッフには心から申し訳なく思う

以下
言い訳ではなく検証

自分の時代はそれが普通で
むしろそうする事で自分の失敗を繰り返さないように身につくと
教えられそう自分も信じていた
ただ自分の先輩たちはその後裏で
必ずフォローはしてくれた
若き日の自分はそれを熱く感じてしたので
同じことを部下やスタッフに教育のテクニックと理解
いや
誤解して伝えていた
客前で怒られることはプライドも傷つくし
必要以上に責任の重さを感じる
それ故に現場に緊張感を持たせ
常に職場や作業一つに集中する習慣を付けること
時にプライドをズタズタにすることも
よく言うわれる”天狗の鼻を折る”
調子に乗ってる気持ちに戒めを与える事での成長

そして仕事の終わった後
事務所などに呼び出し
落ち着いた気持ちで
なぜ先程は怒られたか?
あの時どうすればよかったのか?
を丁寧に説明することで
スタッフとのコミニケーションを強くしてきた

改めて思うことは
自分の場合八つ当たりや一時の感情で怒鳴り散らしていたのでは無い
確信犯で教育と信じて行っていた
(だから始末に悪い)

今改めて思うことは
まず何よりも
それを目にしたお客様が楽しい気持ちで食事ができるか?
と言うこと。何よりもお客様の立場に立つことが出来なかったのはあまりに当時の自分が未熟だったとしか言えない

そしてスタッフ。人前で怒られたことで冷静に次の仕事に向かえる人間などいるはずがない。当然のように次もミスを繰り返す。自信を無くすどころか仕事そのものに不信感を持つだろう

お店としてもそれをそばで見ているスタッフも恐怖を感じることはあっても
自らの仕事に置き換え学び成長する訳などまずない
その悪い雰囲気はその負のままお店全体に伝わりとてもいい営業とは言えない
お店としても将来的に大きな損をしてると言える

お客様もスタッフにもお店の将来にも何も良いことは生まれない
あるとしたら指導者としての自分に酔う無意味な満足感と根拠のない
責任感

大切なことは伝えることではなく
相手に伝わること

お客様にもスタッフにも

指導は大切
人間と人間だから時には感情的になることもあるだろう
しかし
いかなる時でもプロとして
お客様の満足感を第一に優先することと
指導する以上は相手が理解し成長することを目的としなければならない

自戒の念はまだまだ続く
肉体衰えても精神の成長は続くと信じて



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