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【小さな飲食店の作り方】ネットの功罪(昔はドタキャンも普通だった)

ネットが流す情報はネガティブなことばかりではないのです
飲食業の社会的地位をあげることに貢献することも
多々あるのです
その一つが”ドタキャン”や”ばっくれ”

当日にそろそろ約束の時間かなという段になって
キャンセルの電話がかかってきたり
酷いのになると何の連絡もなく
こちらから連絡すると悪気もなくキャンセルの一言

ほんの一部とはいえ今ほど珍しいことではなく
大型店では週末になれば必ず1件や2件は起こりうるような
バットイベントでした

飲食店を経営する個人事業主にはネットを
極端に嫌う人が結構おります
年配の方ばかりでなく若い経営者の方でもネットを
をあえて行わない人が一定数おります

企業やある程度大きな店舗では今ネットを使った販促は情報提供だけでなく
SNSを利用したお客様とのコミニケーションを多種多彩に渡り駆使して
売上につなげております
またスタッフとの情報共有にも欠かせないツールでしょう

嫌うようになってしまう大きな理由が
大手サイトの書き込みサイトですね

今はすっかりそういうこともなくなりましたが
一時はかなり書き込みもエキサイトし
その影響で繁盛した店もありましたが
反面悪影響で店を閉じられたという話も聞きました

自分もお店もずいぶん(今でも)書かれてます
ある時期・・というか10年以上かなり尖った挑戦的なスタイルで
営業していたのですから仕方のないことです
小さなお店でハウスルールの多いので
すごく喜んで100回リピートしてくれるお客様か
一回来たらご馳走様か極端な形を作ってしまいました

<食事をする>という時間の演出に特化させていたため
騒ぎたい人や周囲のお客様と飲み語りたい方には
とても合わない環境でした
そうした店のコンセプトやルールがどうしても馴染めなかった
お客様が一定数おられたのは事実です
他にもいろんなハウスルールを作ったのですが
その中でもよく指摘されたことが
”当日のキャンセルに関しましてはいかなる理由におかれましても全額のキャンセル料を請求いたします”の一文
この一言でどれだけの予約を逃したか・・・(苦笑)
飲食店のくせにキャンセル料がかかるの?
と何度も言われました
同業者にも言われましたしコンサル名乗る方には頭ごなしにド否定されました
『それじゃお客さんに予約取るなと言ってるようなものだよ』

今ではどうでしょうか?

多くの飲食店がキャンセルポリシーを提示し
当日のキャンセル100%も普通になりました

そして当日のキャンセルは飲食店に多大な負担をかけるので
マナーとして良くないとのお客様のほうが
理解していただけるようになりました

これはネットの影響です
ネットでドタキャンされたお店の悲観を拡散され
それをマナー違反と批判する人が増え
その書き込みや口コミを見て
ドタキャンがいかに真面目に経営している
お店に損害を与え信頼関係を無くすこと
また社会人として非常識かを
認知していただくことになりました

ネットの書き込みもネガティブなことばかりではないのです

料理人は職人ではありません
お客様を相手に
売る職業なので
商人なのです
商人である以上時代に沿って
仕事を見つけ作り育てていかねばなりません

自分は当時は同業者からも否定された
当日キャンセルを無くすための施策
必ず将来に繋がるものだと確信しておりました

飲食店とネットやSNSそしてクチコミサイトに関しては
また改めて書いてみたいと思います

<余談ですが>
その昔はサラリーマン営業の心得として
『金曜日は何の予定もなくても人気の飲食店を2〜3予約しておくこと。忘れずに予約の1時間前にキャンセルの電話をすればそれで良い』
それが出来る営業の”常識”と言われた時代がありました
バブルの頃です
今の若い人には想像もできない”常識”だったかと思います
その頃の名残というか習慣が最近まで
ドタキャンに関する意識が続いていたのだと思います
遠い昔のデートマニュアルにも同じようなことが書いてあります
デートの前に彼女が好きそうなお店を何件か(フレンチ・イタリアン・寿司・中華などなど〜)予約して彼女との会話でどこか決めること。その際も消去のお店は必ず電話でキャンセルすることも忘れずに・・・
なんて普通に書かれていたのですよ





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