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「見る」って大事

皆さんは他の人のプレーをよく見るほうですか?
どんなところを見ますか?

以前,私の所属するクラブのジュニアとの交流のために,福井からジュニアの子ども達が来てくれました。その中にとても上手なお子さんがいて,練習にも熱心で上達も早いとのことでした。そのお子さんは,練習の待ち時間の間,他の人が打つところを本当によく見ていたのが印象的でした。

人間は,運動することをイメージするだけでも,実際に運動している時と似た脳活動を行っているそうです。
ただ,イメージをするには,どのような動きをするのか見たことがないとできません。他の人がどのように打っているのか,よく「見て」具体的にイメージできるようになることが大事だと思います。

では,例えば講習会などで新しい打ち方を教えてもらって,自分の打ち方を変えたい(増やしたい)場合,どこをよく見ればいいのでしょうか!

コーチがデモンストレーションをしているとします。
その時,打った球の行方を毎回見る必要はありません!最初の2球くらいで十分だと思います。
大事なのはその時にどんなフォームで打っているかです。

私の場合どこを見ているかというと,
 全体を見ます。どうやって打っているか,最初の形と最後の形はどうなっているのか。もちろん顔も見ます(笑)。
 スタンスを見ます。足の向き,幅はどうか。
 体重移動の仕方を見ます。
 腰の回転を見ます。向きとスピード。
 テイクバックした時のラケットの位置,手のひら(面の向き)はどうなっているか。
 グリップはどうやって握っているか。
 打点はどの位置か。その時のラケットの向き。どんな音がするか。
 ラケットの軌道。
 フォロースルー終了後の手のひら,面がどこを向いているか。
 (フォアの場合)左手をどうやって使っているか。

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見るところたくさんありますね!他にもまだありそう。
全体だけじゃなくて,このように細分化して見ていくと,より具体的にどうやったらいいのかイメージしやすくなります。

講習会など限られた時間の場合は,コーチがデモンストレーションする数も限られます。
目を皿のようにしてコーチを見ましょう!

よく見たら,自分が同じように打っているところもイメージします。
でもコーチのやっているそのままを全部真似することは難しいですよね。
骨格も,年齢も,身体のバランスも一人一人違うので,その人に最適な打ち方は違ってて当たり前だと思うんです。

でも,上記のように細分化して見ると,ここは自分と違うなとか,こんな動きしてるんやとか何か発見があると思います。
そして,発見したこと1つでもいいので自分に当てはめたらどうなるのかを考えながら実際に素振りしてみます。その中で自分の身体にとって無理のないフォームが見つかるかもしれません。
自分の打ち方を変えるのって勇気がいります。でも今ほんの少し変えると1年後にはすごい変化しているかもしれません。

自分一人では分からない場合は,誰かに見てもらうのもいいし,ビデオに自分の打っているところを撮って,見てみるのもいいと思います。案外自分のフォームだけを撮る人って少ないような気がします。上達するには,客観的に自分がどう打っているのかを理解していることが大事です。

自分でイメージできたことは必ず再現できます。自分のいいなって思う打ち方があれば,ぜひ観察してみてください!