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【ボレーキャッチについてちょっと考えてみた(実践編)】

前回【ボレーキャッチについてちょっと考えてみた(理論編)】で,ボレーのポジショニングについて説明しました。まだ見てないよという方はそちらを先にご覧いただくと分かりやすいです。
今回は,実際にどう動くか,どうやって打つかについて説明したいと思います。

<ポジションの取り方>
自分がサービスを打った後,ペアが打ちやすいように,よけてコート外にいますよね。
その後,相手がリターンを打って,どこに返ってくるか分かった時点で,少しポジションを変えておくと,次のボレーキャッチをするのに効率よく動けます。

例えば,デュースサイドからサービスを打った場合,コートの右側外によけている方が多いと思います。リターンがストレートに来るなと思ったら,センター寄りに動いておきます。
クロスに来るなと思ったら,自分がいる位置よりも少し前に出ます。

ボレー6

そうすることで,ストレートの場合だと,すぐにセンターで構えてどちらにボレーが来ても対応できますし,クロスの場合だと,逆サイドの遠いところにボレーを打たれたとしても,届く確率が高くなります。

そして,ペアがパッシングショットを打つと同時にキャッチの位置に行きます。打つのが分かったら,絶対にボールよりも自分の動きの方が遅いので,当たる心配はありません。
思い切って早くコート内に入っちゃってください。
前回も書きましたが,ボレーヤーの傾向によってキャッチの位置は変わります。

ボレー7

自分が左側によける時も基本的には同じ考え方です。

ここで,注意したいのが,ボレーをバックハンドでキャッチする場合です。バックハンドの場合,右利きの人はボールが自分よりも後ろに行ってしまうと,フォアよりも取れる打点の範囲が狭いため(バックで取ろうとすると,自分の右肩が体の前方にあるので後ろの球を取ろうと手を伸ばすと面がどうしても左側に向いてしまう),キャッチしにくくなってしまいます。

なので,なるべく打点を前にしてキャッチできるようにするため,後方で構えて前に出れるようにしておくと余裕をもって取れると思います。

ボレー8

<ボレーキャッチの打ち方>
まず,前の前の図のリターン直後の位置から,ボレーキャッチの位置に行くとき,サイドステップでどちらにでも対応できるように素早く動きます。
スプリットステップを踏むような感じで,母指球に体重をかけて構え,ボレーヤーを見ます。

ボールを打つ時は,なるべくテイクバックを小さくして,面がブレないようにコンパクトにスイングします。私は,守備範囲が一番広いので,グリップはコンチネンタルで持っています。

テイクバックの時には,常にラケットを低い位置に置き,低いボールや前に落ちるボールに対応できるように準備をします。跳ねるボールの時は,バウンドが高いので,低い位置にラケットを準備していても間に合う可能性が高いです。

また,ボレーを打った瞬間にスプリットステップを踏み,その時にはラケットに左手を添えるようにすると,動いたときに面が安定します。

<練習方法>
◎左右どちらでも素早く動けるようにする練習(足の動きの練習)
2人一組になって対面に立ち,一方が右か左にボールを投げる。
もう一方はボールが出た瞬間スプリットステップを踏み,両手でノーバウンドでキャッチする。
キャッチした時は右側のボールの時は左足を,左側のボールの時は右足を踏み込む。キャッチする位置は打点を意識する。その後相手に返球する。
慣れてきたらランダム手出しすることでどちらでも反応できる足の動きが分かるようになります。

基本的な球出し練習は動画などで紹介されてますが,それができるようになったら,ボレー1人対ボレーキャッチ2人で練習してみましょう。

◎ボレー1人対ボレーキャッチ2人で練習
この練習は、連続してボレーを打つので,ペアのいる位置によってボレーキャッチした球をどこに打つか考えなければなりません。
また,自分はボレーをどこに打たれても届く範囲にポジションを取るように動かなければなりません。

◎ゲーム形式で練習
4人いる場合は,1球目の球出しをリターンと想定し,2球目がボレー,3球目がキャッチとするとボレーキャッチのパターン練習になります。
1球目の球出しをフォア側・センター・バック側と変えることで,どこにポジションを取ったらいいかも変わってきます。
4球目はどこに打ってもよいことにしたり,必ずコースを決めて打つようにしたりいろいろできますね!

また,深いボレーを打たれた時にはノーバウンドで処理することも多くなります。そのために,ボレーボレーの練習はしておいた方がいいと思います。ボレーボレーチャレンジ,ぜひしてみて下さい!

今回も動画を撮りました。よかったら見てみて下さい。

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