1%のひらめきと99%の努力

前回の「努力は必ず報われる」コラムの続編というわけではありませんが、今回も努力をテーマで恐縮です。
同じ努力をしても人それぞれ結果が違います。
スポーツの同じチームで同じ練習をしていても、中心選手になれる人もいれば、よい結果が出ない人もいます。
体格、身長などの身体的なもの、一度聴いたら曲が弾けてしまうとか、創造的な絵が思いつくとかのセンス的なもの、学問の苦手、得意などの頭脳的なものと方面は多岐にわたりますが、努力では埋められないものを感じます。

発明の父エジソンの有名な言葉、「天才は1%のひらめきと99%の努力である。」は、努力すれば、100%に限りなく近づけるという意味で引用されることが多いのですが、天才とそれ以外の人には埋められない差があり、努力しても追いつけないものがあるということを表した言葉でもあります(天才が必死に努力して、真の成功を達成できるという説もあります)。
同じものを見ていてもそれで感じるものはそれぞれ違うので、そこで、人とは違う“ひらめき”ができる人が天才なのでしょう。
ひらめきに当たるものが、スポーツでは、生まれながらの、体格、運動神経でしょうし、知識労働においては、記憶力であったりします。いわゆる才能と呼ばれるものです。
野球で言えば、イチローや二刀流の大谷翔平選手には誰もがなれるわけではないというある意味残酷な宣告でもあり、天才にしか到達できない頂は存在するんですよね。

だからといって、どんなことでも、どうせ一流になれないのだからと努力は無駄だ、やっても仕方ないという思考にはならないでほしいと思います。
少しでも高みを目指しましょう。
しかし、別説でもご説明したとおり、天才も努力するわけなので、同じ様に努力しても差は縮まりません。
では、倍の努力のつもりで、がむしゃら繰り返せばいいかというとこれは完全な誤りです。
バットの素振りを繰り返していても、筋肉はついて、スイングスピードも上がるでしょうが、あるところで頭打ち、バッティング技術の向上は期待できないでしょう。
では、どう踏み込んでいけばいいでしょうか。
それはやはり根性論ではない努力として、“努力の質”を変えていくことかと思います。
努力の質を変えるには、有識者などの周囲の声を聞く、今までの記録を振り返る、自分と違う世界に触れて取り入れるというような、今までと異なった視点を持てるかどうかが鍵になります。

コロナで息が詰まる日々には、ストレスリリースが必要な様に、結果が出ないとか、何かに行き詰まった時には、今までやっていたことの振り返りや違う視点の取り入れをしてみてはいかがでしょうか。


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