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フルトヴェングラー氏 & ミラノスカラ座のヴァルキューレを聴く

ミラノスカラ座のヴァルキューレ!
https://youtu.be/FKWz60an9FY

第2次大戦の1943年、連合軍の爆撃により大破したミラノ・スカラ座は、戦後の1946年におよそ3年でその復興を遂げた。そして1950年にはフルトヴェングラーをドイツ・オペラ部門の芸術監督として招へいした。

そしてこれは、氏が歌手陣とスカラ座スタッフとともに戦後最初に手掛けた舞台祝典劇《ニーベルングの指環》全四部作の上演ドキュメントから、「ヴァルキューレ」。

この実況は、ドイツのBASFテープとTELEFUNKEN機材でミラノの放送局により収録された。

この年から、氏が病に倒れ中止となった1953年の前年まで、ミラノ・スカラ座とのこの取組みは3年期続いた。

1983年頃に刊行されたLPレコードボックスであるが、後年の多数のCD復刻盤より断然、音に臨場感があると思う。

スカラ座管のとりわけ弦は豊潤な響き、歌手の聲には艶と張りがある。

ワーグナー:舞台祝典劇《ニーベルングの指環》~
第一夜:楽劇《ヴァルキューレ》 (第二作) 
・ギュンター・トレプトウ(ジークムント)T
・ヒルデ・コネツニ(ジークリンデ)S
・ルートヴィヒ・ヴェーバー(フンディング)B
・キルステン・フラグスタート(ブリュンヒルデ)S
・フェルディナント・フランツ(ヴォータン)Br
・エリーザベト・ヘンゲン(フリッカ)C-alto
・ダグマール・シュメーデス(ヴァルトラウデ)S
・イローナ・シュタイングルーパー(ヘルムヴィーゲ)S
・カレン・マリー・チェルカル(オルトリンデ)S
・ヴァルブルガ・ヴェーグナー(ゲルヒルデ)S
・マルゲリータ・ケニー(ジークルーネ)A
・マルグレート・ヴェート=ファルケ(ロスヴァイゼ)A
・ジークリンデ・ヴァーグナー(グリムゲルデ)C-alto
・ポリー・バティチ(シュヴェルトライデ)Ms
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー & ミラノ・スカラ座管弦楽団

伊チェトラ 33rpm 1950年3月9日 ミラノ・スカラ座


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