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違和感に気がついた時/あたしらしく物語 AZUSA #1

Azusa Suzuki
デザイナー/Atashirashiku代表

AZUSA's The Turning Point

革バック会社の正社員として13年。
自分の中で大きな変化が起こりました。
それまでの私は服飾専門学校で洋裁の基礎を学び、前職ではファッションデザイナーのアシスタントをしていたこともあり、【日常のちょっとした違和感に目を向けること・常識やルールに疑問を持つこと】をマインドの軸に置き仕事に取り組んできました。

会社には理由のないルールがたくさん存在していて、デザインという想像力を最大限に発揮する仕事に就きながらも、どこか縛り付けられているような不自由さがあり、そのことに窮屈さを感じていました。

3人の子供を授かり、それぞれ産後・育児休暇を取得。会社としての保証もあり、私はきっとこのまま、ずっと正社員として安定した組織の中でデザイナーを続けていくのだろうなと思っていました。

その違和感がコロナをきっかけに大きく爆発したのです。

【違和感に気づいたまま生きられない】

定年までの将来が見えて、物足りなさを感じてしまい一度、職を離れて働き方を見つめ直そうと思いました。

営業企画課の私の仕事は革バックのデザインを主として、サンプル作り・型紙・生産管理。
限定商品に関しては自らミシンを踏んで仕上げる職人の面もあり、高額の一点物の製作も担当していました。
店頭では接客・オーダーメイド・アフターケアを行い、モノを生み出すゼロの現場からお客様に届けるまで一貫した業務にやりがいを感じていました。

この経歴は絶対に何かの横展開にできる。
何か何か何か…何か

その時期に飛び込んできたのが
日暮里繊維街に創業支援施設が出来るというニュース。
入居者募集のお知らせでした。

これは!

沢山の材料屋さんが立ち並ぶ繊維街に憧れて、
この街に住んでいる私にとって
その募集要項には夢のような、
あったらいいなが詰まっていたのです。

多少前のめりでも、ここで手をあげて
掴んでかかるくらいじゃないと
景色は変わらない

今だ!
と応募を決心しました。

つづく




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