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掴んでかかる勢い/あたしらしく物語 AZUSA #2

Azusa Suzuki
デザイナー/Atashirashiku代表

創業支援施設イデタチ東京への入居を決めたけれど、さてどうする。

私にできる何か
私がしたい何か
何かとは?

ちょうどその頃、地域コミュニティで集まる機会があり『こんな素敵な場所が繊維街にできるんだって!!夢みたい!ドキドキする人いる??』と話を持ちかけたところ、クリエイター活動に軸を置きたいメンバーが意気投合し、新たな企画を立ち上げることになりました。

このコミュニティの前身は2017年から1年間、毎月第3木曜日に【いつもより楽しい日・やってみようの日】というテーマの元、近所の子供服屋さん、お弁当屋さん、カフェと開催していた[リンゴの日]というイベントでした。
私が第3子育児休業中に始めた地域活性化活動です。

【街の人が同じ日に集まったら、みんなで何か面白いことができるんじゃないか?】

今思えば、もうずっとずっと前から私は【何か】を探していました。

で応募することは決まった。
さて、どうする?
私達がしたいことを探し当てるまでとことん掘って掘って、話し合いました。

実績も何もないのに立ち上がった私達。
友人と起業するということだけで、あまりいい顔もされませんでした。ましてやコロナ禍において、果たして今やるべきことなのか?
期待と不安の両方に押し出されるような感覚の中、仕事と家事と育児の隙間時間を捻出して事業計画書を練りこむ日々。

自分を持ち寄って意見を出し合い、3人以外の様々な視点も必要になり、友人の弁護士ママとエンジニアママの大きな協力を得て分厚い事業計画書が仕上がりました。

それは締め切り3日前のことです。

提出用の書類の他に渾身のコンセプト資料も用意しました。

完成した時に、このメンバーなら苦労を一緒に楽しめる、新しい未来を迎えに行けると確信しました。

「作り終わっちゃったね。ちょっと寂しいね。」

初めてのことだらけで毎日大変だったにもかかわらず、そんなこともまるッと楽しむ姿勢が私達のいいところ。

そして、このブラッシュアップの日々の中に私が探していた【何か】があったのです。

それは【可能性】でした。

モノ・コト・ヒト・マチが繋がることで
楽しいが生まれる可能性。

モノ…手作り
コト…イベント
ヒト…コミュニティ
マチ…地域

そのすべてをつなぐ線を私はデザインしたい。
それをみんなで楽しみたいのだと。

【選択をして決める】を繰り返し、考えて行動し続けたらやりたい理由が見えてきた。

手を伸ばして掴んでかかるくらいじゃないと、景色は変わらない。

[イデタチ東京入居者募集]という与えられたチャンス。
この手で掴みたい。
想いをのせてポストに投函しました。

つづく


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