4/27 見やすくなったヨーロッパ全死亡データ(EUROMOMO)
何度か引用していたヨーロッパ24カ国の全死亡 (死因はなし)データ・EUROMOMO。
先ほど (2時間前)にアクセスしたところ、サイト構造が劇的に進化をとげ、週別の詳細データが誰でも見られるようになった。
↑以前は上のような形で、ただ「絵」が貼り付けられているだけだったが、更新されたサイトでは週別の細かな数値が表示される。
直近 (2020年・第16週)のデータがこちら。
以前にも書いたが、赤点線・青点線が通常のトレンドを示す。波打っているのは、とくに高齢者について、冬場は死亡が増え、夏場は減少するため。
もともと死因はデータに入っていないが、少なくとも現在観測されている死亡数の増加度合は、(山の高さからすると)現時点でインフル大流行時の2倍程度であることが見てとれる。トレンドと比較した超過死亡数は、ピーク時で30,000人強。
山のピークは2週間前 (14週)で、そこからやや減少傾向にある。ただし15週(先々週)はイースター休みが入っていたため、データその他が揃うのが遅れることもありうると注釈がある。
高齢者は例年より死亡者多い・若年層はむしろ減少?
ふだんと比較して、死亡者数がどの程度増えた(減った)かがわかるのが、超過死亡。青が2020年・グレーが2019年・黄色が2018年。
2020年は、12週付近までは(インフルの流行が小さかった?ことなどから)やや小さめだが、13週以降の死亡増加で2018年を上回ったことがわかる。ただし、14歳までに限ってみると、むしろ例年よりも減少している。
13週をピークとした減少傾向が、今後も続くかどうかに注目したい。
多くの国で減少傾向、イングランドは?
国別にみると、イタリア・スペイン・フランスなどはおおむね下り坂になっている。ドイツはピーク自体が見られない。
だが、イギリス (イングランド)のみ、依然として上昇傾向にある。なお、スコットランドやウェールズは、他の欧州諸国と同様に減少傾向に見える。
こちらも、黄色く塗られている部分は「データが十分にない可能性がある」ところ。データ自体は毎週更新されるので、今後に注視したい。
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