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ネズミ講にハマってしまった過去

私は2年前に結果的にマルチ商法にハマってしまった過去がある。

当時の話を少しばかり書かして頂きたい。

私が社会人2年目になり、起業という道を考え始めてる時に事は起きた。

当時茨城の支店で働いており、地元も離れて土日も茨城にいる事が多かった。

只大学の仲間と遊ぶ事はちょくちょくあったので、東京に月一ほど遊びに行っていた。

基本的にお酒を楽しみながらダーツをする会が多く、非常に楽しい時間だった。

そんなある日、私の仲の良い友とサークルの先輩と3人でダーツをする機会があった。

私を除いた2人は勤務先が東京という事もあり、私より2人は会っていた。

話は自然と仕事の話になり、「俺らダーツ好きだから、将来的にダーツのお店持ちたいな。」と先輩が言った。

正直な心境として、サラリーマンっていうよりは自分の事業を持ってやる事に心が動いていた私は2人をとても羨ましく思っていた。

私が起業したいという気持ちを2人は知っていたはずだが、ダーツの事業に誘われる事は無かった。

誘ってほしいなと思った気持ちが当時はあった。

プライドが高い私なので、素直に誘ってほしいと言えなかったが、思わぬ発言を受けた。

「今度、社長とか集まってホームパーティーあるけどそこ一緒に来て色々話聞けば?」

とても嬉しかった。迷わず「行きます!」と伝えた。

そして当日を迎える。

私が向かった前日からそのパーティーは行われており、私は2日目の朝の7時から参加した。

朝からバーベキュー、酒飲みとめちゃくちゃ楽しかったのは嘘偽りない。

みんな楽しそうにしてるし、本当に良い人が多く感じた。

だが中々仕事の話にならず、午後18時位に「あっちに集まって少し仕事の話をしようか。」と言われた。「やっとだ!社長の話を聞ける!」胸が昂った。

正直酒を飲みすぎてしまう私は楽しさも相まってほろ酔いを超えて意識はあるがかなり酔っ払っていた。

「俺たちがやってる仕事の一つとして、お茶を売るビジネスがあるんだ。このお茶は本当にすごいお茶で飲み続ければ飲み続けるだけ健康になる。このお茶を発明した人は顔に大きなコブがあったんだけど、それがなくなったらしい。」
「こんな良いお茶だからどんどん周りに紹介して欲しい。紹介した分だけ、お金が入る仕事なんだけど、正直お金というよりはこのお茶が本気で良いと思ってるから紹介してる。」

その当時の私はアムウェイなど、マルチ商法と言われるものを殆ど知らず、それに加えてこんな良い人たち、楽しい環境、大学時代学科もサークルもゼミもバイトも一緒だったやつからの紹介、殆ど疑わずこんな良い金の稼ぎ方があるのか!と酔っ払ってたとはいえ、契約書にサインを書いてしまった。

今思うと、飲んでる最中そのお茶パックを開けて、ちゃがしらをみんなで飲んで「これ飲めば二日酔いにならないんだ」とか、最初は2箱の5000円から買うんだけど本当に良いものだから、自分で飲む用、人に紹介する用で2箱じゃ足りなくなって今は10箱毎月買ってるよという人がいたが、その人の家には山積みになったそのお茶の箱があったりした。

当時は何の疑いもなく、むしろワクワクしてその日が終わった。

その翌日この仕事をするにあたってマニュアルの動画を全部見てほしいと、これを全部見ればもう1人でこの仕事を出来る様になるとの事だったので、私はすぐにでもやりたい!と思ってたので、一目散に動画視聴に取り掛かった。

動画は30分動画が確か20本くらいあり、こんな見なきゃいけないのかと思った記憶がある。

まあそんなこと構わず早く見ようと一本目の動画を開いた。

長い白い髭を生やしたおじさん(このネズミ講のトップにいる人)が真ん中におり、その周りをこのビジネスをやってる人たちがまるで神を崇めるかの様に囲んでる動画だった。

だがそんな事に目も暮らさず、動画を見る事に集中した。

だが「これ何かおかしいぞ。」と気づいた。

それはその白い髭おじさんが言ってる事に対してだった。

「このビジネスを紹介して、友達でなくなった人は元から本当の友達では無かったんだ。」

何を言ってるんだこのおっさん。

やっとそこで私は目を覚まし、すぐに契約破棄の連絡をしたので一銭も払わずに済んだ。

後々しっかり調べるといわゆるマルチ商法の会社一覧にまとめられてたり、ネットの評判も最悪だった。

自分の中ではお金が絡む事に対して、細部までしっかり見る事を心掛けていたにも関わらずこういった事になってしまった。

何が正解、何が駄目かについては言及しないが、楽してお金は稼いではいけないと肝に銘じて分かったので私からしてみればものすごく良い経験をさせてもらったなと思った。

まだそういう会社は世の中に当たり前のようにあり、それに対して疑いを持たずその仕事をしてる人もいると思う。
ここまで悪い評判が出てしまうマルチ商法のビジネスしっかりと考えるべきかと思います。

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