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玲央への手紙 05

玲央,

久しぶりだね。
玲央とはずっと一緒にいるけど、手紙を書くこの関係は特別。
大事にしている気持ちや想いを言葉にしてしまうのは正解なのか、パパには分からない。
読んでくれる人にしか分からないかもしれない。
一方的に話されている玲央にとって言葉とは何なんだろうね。
玲央への刺激の一つに過ぎないとすれば、言葉の意味なんかよりも、話すタイミングや勢い、声量、トーンなどが大事になってくる。
玲央はパパの声を聞くことでパパの存在を再確認するよね。
意味を求めない。
一緒にいるか、いないか。それだけ。
「無言の宇宙」という歌があるけど、聴いた?
パパの大好きな櫻坂46の曲で、無言の美しさを見事に表している。
パパも宇宙のように無限である玲央への愛は無理矢理に言葉というフレームに押し込みたくない。
だから玲央にこうやって手紙を書くのも、どうかなって。
玲央との距離が無念に広がってしまう考え事はしたくない。
パパは玲央を理由なく好きだ。

パパより

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