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熱海の崖に家を建てる ”今の崖の家”

どのタイミングで、崖の家の進捗話を書くか。これがなかなか難しい。
施主的には、おおよそプランは固まってきています。でも、建て方や設備は検討中。最終形は変わってしまうかもしれないけれど、基本設計が固まる前の”今の崖の家”をご紹介します。今日は過程を綴ります!

熱海の崖に家を建てようと思います。
名付けて、熱海Case Study House。
自腹でケーススタディしながらか
今そこにある技術・アイデアを実装した
現代のCase Study Houseを目指します。

引っ越しを決めた外観パース

思い返せば、最初にVUILDの設計チームから3つの検討案をもらったのが昨年12月の末。そのうちの1案をキーにさらに5案の提案をもらったのが3月。何度かのやり取りをふまえ最終案としてとりまとめたのがGW前。

平面図はイメージできますからね、間取りは理解していたのです。我が家のライフスタイルに合わせて設計してもらっていますから、超住みやすそう。でも正直に白状すると、それがどんな外観になるのか、想像できていませんでした。ちょっとモヤモヤ。

5月の末、VUILDの設計チームは「こんな外観ですよ~」と、外観パースを作ってくれました。諸事情あり、みなさんにお伝えできていませんでしたが、満を持してご紹介します。
サムネイル画像、もう1回貼っちゃいますね。

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熱海の崖の家、どうでしょう?
私、この外観パースを見て「熱海に引っ越そう」と決めました。素直にカッコいいなと思っております。この家に住めるならば、熱海駅まで電動アシスト付き自転車で通っちゃいます。放置竹林だって整備しちゃいます。働いて稼ぐぞー。みなさーん、竣工したら遊びにきてください!
自画自賛ですいません!!

いろいろな意味で難易度高い

素敵な感じになりそうではあるのですが、常につきまとう「それ、建つの?」という問題。
崖に家を建てるのですから、結構難易度が高いことは折り込み済みでした。それでも木造の軽い躯体であれば、造成せずに建てられるのではというのが、我が家の考え。
外観パースをまとめ、そろそろ基本設計をまとめようという段階で、改めてキチンと測量をしたのです。すると、建築予定敷地が想定より急勾配であることが判明。実際に登った感じも、ヒノキの森はヤバい斜面地ぶりでしたから、実感を伴って対処の必要性を感じます。

設計チームは改めて構造を再検討中。施工会社と相談しながら建てられる構造、施工方法を模索しています。
土地の取得にも時間がかかりましたが、設計にも時間がかかっています。無事設計が固まったとして、施工も苦戦しそう。引越しの日は決めていないし、過程を楽しんでいるから私たちは問題ないけれど。時間はコスト、とするとVUILDに申し訳ない。最初に土地をみたときに、「5年後だね」と言ったダンナの予言が当たらないことを祈ります。
いろいろな意味で、崖に家を建てるって、難易度高い…。

目論見違いもあり

ご存じのように、熱海Case Study Houseは、系統電力からの自立を目指したエネルギー計画を立てようとしています。
基本設計の過程でエネルギー設備も検討。周りに高い建物もないので、太陽光パネルを載せればバンバン発電するはず、でした。しかしこれが結構難しいことが判明しております。
我が家の敷地は北東に開けた山の中腹。南側にそびえる山が朝陽を遮るのです。計算すると、理想的な環境対比で1/3しか発電しない。通常だとエネルギー効率がよい太陽熱温水器も、熱が一番必要な冬は太陽の位置が低く、あまり活躍しないとのこと。

再生可能エネルギーの力を最大限使うには、立地が重要。化石燃料の強みは、価格に加え、立地に左右されない安定性であることを改めて思い知らされています。
もっと発電効率の高い太陽光パネルを安く提供しないと、一般家庭には普及しません。政府がお金を突っ込むのは、こういう地味な分野の研究開発と普及促進なんじゃないでしょうか。
普通に考えると系統電力に頼るのが一番。2050年カーボンニュートラル実現は、相当無理ゲーという気がしてきます。
ま、我が家はコスト関係なく再エネと木質バイオマスいれちゃいますけどね。ちゃーんと設備設計のアドバイスを受け、プロパンガスも検討に加えることにしています。どこまでコンセプトにこだわれるかな…

まとめ

とまあ、設計も進んでおり、素敵な感じに仕上がりそうではあるのですが、進まない理由や目論見違いもあるわけです。過程を楽しむことも”崖の家”づくりの醍醐味なので、ゆっくりじっくり進めていきます。

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