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久しぶりにバロック・ギターで色々

毎週の音楽史の講義でのプチ本番ではリコーダーを吹くことが多かったのですが、バロック・ギターを始めてからはそれで弾ける曲をできるだけ弾くようにして、テオルボではソロ曲が多少なりとも弾けるようになるのは時間がかかりましたがそれらを入れるようになると、テオルボのスケール感の方が低音人間としては好みなのでテオルボを弾くことが多くなりました。

ただ、フレンチは何度か書いているde Viséeがなかなか弾けるようにならなくて、今日もト長調の曲で昨日弾かなかった曲を色々弾いてみると、十分弾けないながらも面白くて、そういえばバロック・ダンスではこの曲でダンサーの方が踊られていたから、今度はテオルボで伴奏できたらなぁなどと考えていました。

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それからバロック・ギターに戻って、まずはLe Cocqのお決まりにしている〈スペインのフォリア〉を一通り練習して、まだまだ難しい部分があるものの、テオルボ・ソロ曲の練習の効果なのか前よりは楽に弾けるようになっていますが、何しろたくさん変奏があるので、実際には抜粋で演奏します。

あとは、de Murciaの中でもメキシコで発見されたSaldívar Codex No.4には面白い曲がいくつも入っていますが、Canariosで4分の6と書いてありながらも、「イントロ」の部分ではどう考えても8分の9で、この部分がなかなか楽しい感じです。もう1つの調が違うCanariosの「イントロ」もやはりそうです。

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他に、テオルボでは色んな意味でなかなか取り組めないBartolottiのギター曲で以前集中的に練習していた曲も弾いてみました。あまりに久しぶりなので、バロック・ギターのコードネームであるアルファベートで、あまり使わないものをいくつかすっかり忘れていて、Sanzの教則付き曲集を見て確認しました。

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バロック・ギターの世界は、音域の広いテオルボとは違って、狭い音域の中で緻密で繊細な音の積み上げだなぁと改めて感じています。

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