見出し画像

Castaldiのテオルボ曲の1つの特徴

画像1

演奏しながら曲を書いているような絵と、小さなテオルボであるティオルビーノと合奏しているらしい絵を入れた曲集を残しているCastaldiのソロ曲には色々特徴があります。

画像2

別記事にも書いた対位法もそうですが、それ以上に違うコースで同じ音を鳴らすユニゾンが本当に多用されています。KapspergerでもPiccininiでもありますが、Piccininiならだんだん音が接近してきてユニゾンになって、そこからまた離れていくように、何かのストーリーが読み取れそうな感じですが、Castaldiはともかくユニゾンが続くということがあって、さてこの意図は何だろう…と疑問を感じます。その最たるものの一つが下記のコッレンテでしょうか。

スクリーンショット 2021-05-26 20.51.33

冒頭からユニゾンですが、コースの間隔は同じとは限らないですし、低音も弾かないといけないので、慣れないとなかなか難しいです。

弾き方で悩むのは、きちんと調弦されたテオルボで、同じタイミングで弾いてしまうと、多少太い1つの音に聞こえかねないので、調弦をずらすのは妙でしょうし、そうなるとタイミングをずらして弾いたりした方が良いのか?などでしょうか。

そして、この曲も短いフレーズが音域を変えて追いかけ合いをしているので、それにも気を配らないといけなくて、面白い曲ですが色々気を使う分、頭の中の別の部分が働いている感じがします。

画像4


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?