見出し画像

トーマスとなかまたち紹介① ~蒸気機関車編~

ノース・ウェスタン鉄道の機関車たち

トーマス

車体番号:110(LB&SCR) →2110(SOUTHERN)→1(NWR)
勤務路線: ファーカー線
車体の色: 茶色(LB&SCR)→緑(SOUTHERN)→青(NWR)
車輪配置: 0-6-0  
モデル:ロンドン・ブライトン&サウスコースト鉄道のE2形タンク機関車

主人公の青い小型タンク機関車。一人称は「ぼく」。仕事熱心な働き者。気が強くイタズラ好きでやんちゃで生意気なお調子者の四拍子を備えているが少しおっちょこちょいな面があり、当初はそれが原因でトラブルを起こしてしまうこともあった。除雪機を付けるのが大嫌いで、窮屈で古臭いとの理由で一度壊したこともある。それでも、過去の失敗から「人の頼りになる、役に立つ機関車」を目指して更に仕事熱心で賢くなっていくなどエピソードを重ねるにつれて真面目な性格へと成長していく。
当初は大きな駅の客車・貨車の構内入れ換えや、重量列車の発車補助をしていたが、脱線したジェームスをたすけたことによって、よく働くことが認められ、現在はその褒美としてもらった自分専用の支線で働いている。1917年1月製造、1926年来島。

エドワード

車体番号:38(Furness Railway) →2(NWR)
勤務路線: ウェルズワース線 
車体の色: 赤茶色(Furness Railway)→青(NWR)
車輪配置:4-4-0  
モデル:ファーネス鉄道のK2形テンダー機関車

画像2

青い中型テンダー機関車。一人称は「ぼく」。力は弱いが頑張り屋かつ真面目で親切、物知り、他の機関車よりも真面目で優しい性格。旧式ゆえに速度・パワーは劣るものの、知識や経験は豊富で、他の機関車たちの良きお手本になっており、いじわる貨車たちですら彼の言うことなら必ず聞くので、仲間からの信頼も厚い。ただし、特殊な形や機能を備えた車両に対し嫌悪感を持つ一面がしばしばある。
元々は本線で小列車ばかり引いていたが、現在は自分の駅から港までの支線を任されている。1896年製造、1915年来島。

ヘンリー

車体番号:3(NWR)
勤務路線: 本線 
車体の色: 白(造られたころ)→黄緑→青→黄緑(NWR)
車輪配置:新旧両方とも 4-6-0  
モデル:グレート・ノーザン鉄道のグレスリー式 A1形の試作機関車(改造前)→ロンドン・ミットランド&スコッティッシュ鉄道のスタニア式 5形テンダー機関車(改造後)

画像3
改造前のモデル機(グレート・ノーザン鉄道の機関車らしいがモデル機の種類は不明)
画像4
改造後のモデル機

黄緑の大型テンダー機関車。一人称は「ぼく」。大型なので偉いと威張りがちだけど、本当は優しい性格だったりと、感情豊かな性格の持ち主。臆病でもあり、車体が雨に濡れて汚れるのを嫌ったこともあるが、「雨も平気になるように」という理由でトーマスやゴードンと同じ青いボディに塗装されたことで現在は雨嫌いを克服している(ゴードンと区別が付きにくくなったため、その後元の緑色に戻されたが)。
普段は本線での旅客・貨物列車牽引が多く、魚を運ぶための特別急行貨物列車「フライング・キッパー」を牽引することも彼の役目である。
元々は産業スパイによって盗まれた設計図を元に作られた試作機関車だったが、設計上の問題で火室が小さく、質の悪い石炭では力が出なかった為、燃焼時の発熱量が多く特別な石炭を特別に支給された。その後フライング・キッパー号を牽引中に脱線事故を起こした際、英国本土のクルー工場で修理と同時にベルペヤ式火室に改造され、通常の石炭でも十分な出力を得られるようになる。1919年製造、1923年来島。

ゴードン

車体番号:1482(LNER)→4(NWR)
勤務路線: 本線 
車体の色: 緑(LNER)→青(NWR)
車輪配置: 4-6-2  
モデル:ロンドン&ノース・イースタン鉄道のグレスリー式 A1/A3形テンダー機関車

画像5

主に本線の急行列車を牽引する青い大型テンダー機関車。一人称は「おれ(様)」。威張り屋でプライドが高く、ソドー鉄道の機関車たちの中で最も力が強い。小さなトーマスやエドワードを見下している。仕事は真面目に行うが、汚い貨車を引かされると不機嫌になるなど選り好みしてしまったり、ジェームスやヘンリーと組んで小さな機関車をからかうなど、短気で意地悪な一面を持つ。
一方で豪快かつ義理がたい面も持ち合わせており、同僚の機関車たちはもちろん、客車や乗客への優しさを忘れず、いざという時には持ち前のパワーできゅう地を救う。
過去にロンドンのキングス・クロス駅までの急行列車牽引を担当していたことから、ロンドンの駅をキングス・クロスだと思っていた。1923年10月製造、1924年1月来島。

ジェームス

車体番号:12620(LMS)→5(NWR)
勤務路線: 本線 
車体の色: 黒(Lancashire & Yorkshire→LMS→NWR)→赤(NWR)
車輪配置:0-6-0→2-6-0
モデル:ランカシャー&ヨークシャー鉄道の28形テンダー機関車

画像6

赤い中型テンダー機関車。一人称は「ぼく」。少し怒りっぽいが、お調子者でもあり、思い込みが激しい。仲間にボディを見せびらかす程のうぬぼれ屋で、きれい好きなナルシストである。貨車も客車も楽に牽引できる機関車だが、汚い貨車を引っ張るのは嫌がることが多い。ゴードン同様、時にはトーマスやトビーらの小さい機関車をからかうこともしばしば。だが本当は素直で役に立つ時もある。
元々は黒いボディと自分のモデルとなった機関車と同じ 0-6-0 の車輪配置だったが、ブレーキが木製のために貨車たちのいたずらにより、ブレーキを燃やしながら暴走し、脱線事故を起こす。その後の修理で列車を牽きやすい貨客両用に改造され、金色のドームと鉄の新しいブレーキを身に着けた今の姿となって戻ってくる。1912~1913年に Lancashire & Yorkshire の27形の1台として製造、1922年に28形に再構築、1925年来島。

パーシー

車体番号:1355(GWR)→6(NWR)
勤務路線:ファーカー線 
車体の色: 深緑(GWR)→黄緑(NWR)
車輪配置: 0-4-0
モデル:グレート・ウェスタン鉄道のエーヴォンサイド・サドル式タンク機関車

画像7

黄緑の小型タンク蒸気機関車。一人称は「ぼく」。頑張り屋だが、イタズラ好き・やんちゃ・お調子者の三拍子を備えている。怖がりで幽霊などがとても苦手で、また、知らない言葉や知識が多く、単語の聞き間違えをすることもしばしば。
他の機関車に比べて貨車にいたずらされることが多く、事故や脱線の被害も甚大なものである。いたずらを他の機関車に仕返しされてからかわれたり、バカにされることも多い。トーマスが支線に転じたことで、大きな駅の入れ換えをゴードンたちがしなくてはならなくなったことによるストライキが発生した際、ハットきょうが機関車工場から購入しソドー島へやってきた。
当初は大きな駅の客車・貨車の構内入れ替えを主な任務としていたが、取扱量の急増で任を解かれ、現在はトーマスの支線で小編成の列車の運行を中心に、貨車の入換えもこなしている。1900年代初期に製造、1930~1931年来島。

トビー

車体番号:132(GER)→7132→8227(LNER)→68227(BRITISH RAILWAYS)→7(NWR)
勤務路線:ファーカー線 
車体の色: 茶色
車輪配置: 0-6-0
モデル:グレート・イースタン鉄道のC53形路面機関車

画像8

年を召した箱型の小型路面機関車。一人称は「ぼく」。車体前面に牛よけ、側面に脇板が付いている。車体には鐘が付いており、汽笛の代わりにこれを鳴らすのが他の機関車との相違点。性格は明るく真面目で誰にでも優しい。トーマスやパーシーの更に下の出力しかない最小出力機関車で長距離走行にも向いていないが、路面区間を走行できる装備を持っている。
ハットきょうの鉄道にやって来る以前は、イギリスの田舎で工場や農家からの荷物を貨車に乗せて、本線まで送り届ける仕事をしていたが、バスやトラックが、乗客や荷物を運ぶようになってからは、仕事が減り、ついにその路線が廃止された翌日、ハットきょうに引き取られ、現在はトーマスの支線の終点の駅から出ている石切り場までの路面区間がある路線で、貨物列車の牽引や工員輸送の運用などで働いているが、観光客用の貸切列車などいろいろな小編成の牽引も行っている。1914年製造、1950来島。

ダック

車体番号:5741(GWR)→8(NWR)
勤務路線:アールズバーグ線 
車体の色: 深緑(GWR)→緑(NWR)
車輪配置: 0-6-0
モデル:グレート・ウェスタン鉄道の5700形パニア式タンク機関車

画像9

グレート・ウェスタン鉄道から来た緑色の小型タンク機関車。一人称は「ぼく」。本名はモンタギュー(Montague)。車体横にペイントしてある故郷のグレート・ウェスタン鉄道のロゴである「G W R」の文字が特徴。アヒルのようによちよち走るという理由からダックというあだ名であるが、本人はこのあだ名が気に入っている。
タンク式にしては珍しく仕事熱心で真面目な性格で、怠け癖のある大型機関車に一喝して反抗するほどだが、少しお調子者でもある。貨車の扱いが上手なうえに、グレート・ウェスタン鉄道出身であることを誇りにしており、「仕事のやり方にはグレート・ウェスタン鉄道流とダメダメ流がある」が持論。その事ばかりを口にするため他の機関車からうっとうしがられることもある。元々は大きな駅の構内で、貨車や客車の入れ変え作業をするためにハットきょうに買い取られたが、閉鎖されていた海辺の支線が旅客営業を再開してからは、オリバーと共にそこの運行が主になる。1929年製造、1955年来島。

ドナルド と ダグラス

車体番号:666、667(Caledonian Railway)→17646、17647(LMS)→57646、57647(BRITISH RAILWAYS)→9、10(NWR)
勤務路線:本線 、ウェルズワース線、アールズバーグ線
車体の色: 青(Caledonian Railway)→黒(BRITISH RAILWAYS→NWR)
車輪配置: 0-6-0
モデル:カレドニアン鉄道の652形テンダー機関車

画像12

北国スコットランド出身の双子の黒いテンダー機関車。一人称は2台して「わたし」で、独特の敬語で話す。姿形は全く同じで、側面のロゴ(みんなのだいひょうでの事件解決後につけられた)や車体番号を見なければ見分けがつかない。2台は一心同体であり、いつも一緒に働いているが、互いにプライドが高いせいかケンカをすることもしばしばである。大きな駅の客車や貨車の構内入換えをダックから引き継いだほか、冬季の除雪作業を主な仕事とする。ちんまり鉄道が開業した当初はちんまり鉄道に続く支線で砂利の運搬を担当し、初めてティドマス駅から北のほうに行った機関車となった。その後は本線や支線での貨物列車のほか、多客時の支援として旅客列車を牽くこともある。1909年に2台そろって製造、1959年来島。

オリバー

車体番号:1436(GWR)→11(NWR)
勤務路線:アールズバーグ線
車体の色: 深緑(GWR)→緑(NWR)
車輪配置: 0-4-2
モデル:グレート・ウェスタン鉄道の1400形タンク機関車

画像11

大西部鉄道出身の緑色のタンク機関車。一人称は「ぼく」。側面にはダック同様「G W R」のエンブレムが貼られているが、ダックよりはるかに小型。
イングランドの鉄道でスクラップにされそうになったところを、相棒のブレーキ車のトードと共にダグラスに救出され、ソドー島に逃げ、修理後は海辺の支線での運行をダックと共に担当している(そのため海辺の支線は別名「小さな大西部鉄道」と呼ばれる)。登場当初はややナルシスト気味だったが、貨車たちに騙され事故に遭い、修理工場行きを余儀なくされてからは、仕事熱心な性格になる。その後、トードの提案を受け貨車たちへの復しゅうを行い、貨車のボスであるスクラフィーを粉々に粉砕したことで、貨車たちに行儀良くしてもらえるようになる。現在はダックの支線でトードと共に貨物列車を担当する仕事が多い。1934年製造、1967年来島。

ビル と ベン

車体番号:1(ビル)、2(ベン)
勤務路線:ウェルズワース線、陶土輸送用路線
車体の色: 黄色
車輪配置: 0-4-0
モデル:W・G・バグナル社製サドル式タンク機関車

画像12

エドワードの支線やブレンダムの港、主に陶土堀の作業場で働いている、ソドー陶土社(SCC)所有のずんぐりした小型のタンク機関車。一人称は2台して「ぼく」。車体色は黄色。正面には「BRENDAM BAY」、側面には「S・C・C」と書かれてある。
元気で明るく悪戯好き。ドナルドとダグラス同様、姿も車体色も主な仕事も性格も同じで、側面のロゴを見なければ見分けがつかない。そのことを利用してボコやゴードンに悪戯を仕掛けたことがある。一方でエドワードの言うことは素直に聞いている。ダックからは「ミツバチ」と呼ばれている。写真好きで、行楽客が観光に訪れることを楽しみにしている。1948年製造、来島。

グリン

車体番号:1
勤務路線:元ナップフォード&エルズブリッジ鉄道勤務
車体の色: 赤
車輪配置: 0-4-0
モデル:ヘッド・ライトソン社製の「コーヒー・ポット」No.1

画像33

縦型ボイラーの小型タンク機関車。ボイラーの形状がポットに似ているため、「コーヒー・ポット」の愛称で呼ばれている。
昔、技師だったころの初代トップハム・ハットきょうによって設計され、ナップフォード&エルズブリッジ鉄道でコーヒー・ポットの兄弟たちと4台そろって働いていたが、いつしかエルズブリッジ駅の側線の茂みで放置されることとなり、トーマスに支線を託す。なお、彼の兄弟たちは、島の三大私鉄が結合した後に全てスクラップにされている。

ニール

車体番号:S&M 2
勤務路線:元ソドー&メインランド鉄道勤務
車体の色: 深緑
車輪配置: 0-4-0
モデル:ニールソン社製の箱型タンク機関車

画像17

昔、ソドー&メインランド鉄道で働いていたタンク機関車。スカーロイの思い出話に登場する。四角い車体で機関室の屋根が無い変わった形状が特徴。なお、彼はスカーロイ鉄道の事を「ちんまり鉄道」と呼んでおり、後にちんまり鉄道と訳されるアールズデール鉄道との混乱の元になっている。鉄道廃止後は廃車になったと思われていたが、後日、ロルフ城まえ駅の近くの古い機関庫で発見され、その後は修理されて、1980年代からウルフステッド城の領地鉄道での勤務となった。

イギリス国鉄に実際する機関車たち

セレブリティー(本名シティ・オブ・トルーロー)

車体番号:3440
出身:グレート・ウェスタン鉄道
車体の色:深緑
車輪配置: 4-4-0
モデル:グレート・ウェスタン鉄道の内側シリンダー式テンダー機関車

画像13

イギリス国立鉄道博物館に実在する機関車。1904年にイギリスの機関車で初めて時速100マイル(160.9キロ)を記録した事で特別な機関車として人気がある。
1957年にソドー島へやってきた時に、ダックをはじめとするゴードン以外の機関車たちとおしゃべりを楽しんだ。

ステップニー

車体番号:55
出身:ブルーベル鉄道
車体の色:黄土色
車輪配置: 0-6-0
モデル:ロンドン・ブライトン・アンド・サウスコースト鉄道(LB&SER)のA1X型蒸気機関車

画像14

ブルーベル鉄道で働いているタンク機関車。トーマスたちより一回り小柄で、「イングランドに実在するブルーベル鉄道」とのコラボエピソードに登場し、ソドー島に招かれたゲストキャラクターである。ブルーベル鉄道で貨車を引けないという理由から、貨車が大好きらしいが、貨車を悩みの種にしているトーマスたちを呆れさせるほどである。

フライング・スコッツマン

車体番号:1472→4472→502→103(LNER)→60103(BRITISH RAILWAYS)
出身:ロンドン&ノース・イースタン鉄道
車体の色:緑色
車輪配置: 4-6-2
モデル:ロンドン&ノース・イースタン鉄道のA3形蒸気機関車

画像15

ゴードンの兄で、イギリスに実在する緑の大型テンダー機関車。2台の炭水車を連結していることが特徴。兄弟たちがスクラップになって落ち込んでいるゴードンをはげますため、ハットきょうが本土から呼び寄せた。ゴードンに本土の鉄道の現況を伝える。1923年2月製造。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?