22. 6.9 ご無沙汰

いつもは乾ききってる唇が濡れて
きらきらとした香りのする煙の味がわからなくなった。

水中のようなツンとした感覚だけが鼻に残る。

睨むように見上げると梅雨入り前の薄い空に
薄い月が浮いていた。


神様はどうしていつも大切なものを奪っていくのかしら。

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