【1つのパスで完成させるイラスト】パンケーキ編 [2通り]
1つのパスで完成させるイラスト「パンケーキ」の作成方法をご紹介します。
[ ご注意点 ]
※ 作業前にご確認ください
*こちらはRGBにて作成及びご紹介しております。
RGBとCMYKでは色の構成要素が異なるため、作成後に変換すると色味に変化が生じます。 印刷用に作成される場合は、予めカラーモードをCMYKに設定した上で作業を行い、 印刷時にはアウトライン化やアピアランスの分割等、その他、印刷される環境に合わせ処理を行ってから 出力してください。
[カラーモードは、メニューバーの「ファイル」内>「ドキュメントのカラーモード」で変更できます]
*アピアランスやパターンの数値等は、オブジェクトの作成したサイズに合わせて設定しています。あくまでも目安ですので微調整程度の差異は問題ありませんが、基準(ベース)となるオブジェクトを作成する段階で、指定しているサイズと極端に異なる数値で作成を始めてしまうと、イメージ通りには仕上がりません。
仕上がりサイズを変更したい場合は、一通り仕上げた後に変更する事をオススメします。
また、配色においても目安ですので、是非お好みの色味を目指して調整を楽しんでください。(色は作成段階から変更されても全く問題ありません)
ここからスタートです。
【ステップ1】アピアランスの構造と比較
一つのイラストを作成しようとした時、構成要素や作り方は様々です。その一例として、パンケーキの私流の作成方法を2種類ご紹介します。メリットデメリットなど、それぞれの特徴を比較しながら、お好みに合わせてご活用ください。
それでは、【ステップ2】アピアランスの設定へ進みましょう。
【ステップ2】アピアランスの設定《 A:線を多用した作り方 》
① オブジェクト(パス)の作成
ベースとなる1層目の正円を円形ツールにて作成します。
○ サイズ:180px / 180px
② 層 (塗り/ 線)の作成
作成した正円を選択した状態で、アピアランスに「塗り」「線」を作成します。
1層目、2層目、3層目、4層目に「線」(合計4本)、5層目に「塗り」1枚を作成します。
◎ 作成ポイント:塗りは一気に作成して後で効果を加えても、1層づつ効果を加えながら作成しても、どちらでも問題ありません。
○ 線幅:各々
1層目の線(最下層/側面ふちの影部分) :17px
2層目の線(側面ふち) :15px
3層目の線(焼き面背景色①):12px
4層目の線(焼き面背景色②):5px
③ 色味の設定
各層の色を調整します。
◎ 作成ポイント:後にまとめて変更しても問題ありませんが、おおよそでも良いので先に設定しておくとイメージが掴みやすいです。
○ ご参考:使用色
1層目の線(最下層/側面ふちの影部分) :R199 / G163 / B121
2層目の線(側面ふち) :R246 / G230 / B198
3層目の線(焼き面背景色①):R227 / G181 / B116
4層目の線(焼き面背景色②):R208 / G151 / B89
5層目の塗り(最上層/焼き面):R208 / G151 / B89
④ [ぼかし]の設定
アピアランスに「ぼかし」の設定を加えていきます。
2層目、3層目、4層目の「線」と、5層目の「塗り」に「ぼかし」を設定します。(1層目はアピアランス効果なし)
○ 設定値:[半径]
2層目の線(側面ふち) :3px
3層目の線(焼き面背景色①):4px
4層目の線(焼き面背景色②):3px
5層目の塗り(最上層/焼き面):5px
⑤ [ドロップシャドウ]の設定
パスにドロップシャドウを設定します。[仕上げ]
(位置は一番下に設定)
○ 設定値
[描画モード] 乗算
[不透明度] 35%
[軸オフセット] X2px / Y2px
[ぼかし] 2px
[カラー] R0 / G0 / B0 (黒)
* * *
これで、《A:線を多用したパンケーキ》は完成です。
続いて、《B:グラデーションを使用した作り方》をご紹介します。
【ステップ2】アピアランスの設定《 B:グラデーションを使用した作り方 》
① オブジェクト(パス)の作成
ベースとなる1層目の正円を円形ツールにて作成します。
○ サイズ:200px / 200px
② 層 (塗り)の作成
作成した正円を選択した状態で、アピアランスに2層の「塗り」を作成します
③ 色味の設定
各層の色を調整します。
○ ご参考設定色:
1層目の線(下層) :R199 / G163 / B121
2層目の線(上層) :グラデーション使用
グラデーションに使用する色味は3色です。
○ グラデーションの種類:円形
○ ご参考設定色:
円形のふち側 :R246 / G230 / B198
中間色:R227 / G181 / B116
円形の内側:R208 / G151 / B89
※ 各位置は、画像をご参考いただき作成するか、お好みのイメージに合うように調整してください。
④ [ドロップシャドウ]の設定
パスにドロップシャドウを設定します。[仕上げ]※《Aと同じ》
(位置は一番下に設定)
○ 設定値
[描画モード] 乗算
[不透明度] 35%
[軸オフセット] X2px / Y2px
[ぼかし] 2px
[カラー] R0 / G0 / B0 (黒)
* * *
お疲れ様でした。以上で完成です。最後に、《A》、《B》それぞれの簡単な応用編をご紹介して終わります。
【 応用例 】
ちょっとのアレンジで、さらに可能性は広がります。是非、微調整をしながら作成を楽しんでください♪
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?