狂った人から生きやすくなる今
「バカは風邪をひかない」というが、この語源はなんなんだろう
調べてもいないし、わかりもしないが、私もこの暑さの中で似たようなことを思った
熱中症にならない暑さに強い人はいる気がする(私)、また産後うつにならない精神が崩れにくい人もいる
これらはもしかしたら「バカ」な人なのではないか?と思う
この場合のバカとは、私の見解的に言い換えてみると「狂うことに恐れのない人」といった具合である
穏やかな日常、
常識的なルール、
完璧なゴール設定、
寸分の狂いのない計画、
これらを求める真面目な人というのは不安定さや狂うことが怖い
だからこういう人ほどほんの少しのバランスが崩れると、熱中症になって体調を崩したり、産後という大きな機会にメンタルを崩すのではないだろうか
世の中自分の思うほど簡単にうまくはいかないんだよ、を思い知らされるかのように
高齢者が暑さに対して鈍感になり、クーラーをつけないでいるのはかなり命の危険があるため、ニュースでも話題になるし医療者介護者もとても頭を悩ませるが、そもそも高齢者は何かに対する恐れがなくなり、狂い始めているからなんじゃないか
温度に対する感覚、体内の不調に対する感覚、というのも狂っている
しかしそれは何より、もう生存に関して恐れることが少なくなっていき、その感覚がまともな人から見たらもう狂っているというラインに達しているのではないか
死にたいわけでもなければ
生きたいわけでもない
という、無意識レベルの感覚ゆえに
温度や体感覚が鈍感になっているのではないか
また、バカにつける薬はないという発言をする人は、おそらくまともな感覚を持っている人であろう
しかし残念なことに、そもそもバカは薬を必要としないのではないか
なぜならこの狂った感覚やバカさ加減を治さなくていいと感じているし、まともになんてならなくても良いんだろう
自分の感情や人生のプランがぐらんぐらんに揺れることが不安でどうにか調整しようとするのがまともな人で、
それらがぐらんぐらんに揺れる中でも、なんとかバランスが取れるのがバカな人なのではないか
バカは不安定を恐れない
ゆえに心も体調も崩さない
まともな他人がその状態を「崩れている」と判断したとしても、その現状を本人が悪だと思わないのならば話はおしまいなんだろう
たくさんのことが不安定な今、これを受け入れられないまともな人がすごく多い気がする
だからこそ、狂うことというのは、バカになるということは、今の時代の乗り越え方の一つだと私は確信している
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