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【感想】LUUPに乗ってみた話

LUUPという電動キックボードや電動自転車のシェアリングサービスがある。
関西圏だと京都(伏見~北山)・大阪(主に大阪環状線近辺)・神戸(新開地~灘くらい)が対象で、勤務先のオフィス近辺でもキックボードで走っている人を見かける。
日曜に仕事の残務やちょっとした移動箇所の多さで電車を使うのが億劫になったので使ってみた。



良かった点

速度は意外と出る

今回使ったのはキックボードの方で、最大速度が20km/hと自転車で普通に漕ぐのと同等の速度。
加速は急で最初は戸惑うが、慣れれば大したことはない。
駅から遠い目的地があって、かつLUUPのポートがあれば、電車に乗るよりも楽である。
また、電動キックボードに加え電動自転車も選べるので、目的に応じて使い分けられるのも良い。

その速度で坂道も楽に登れる

例えば天満橋→谷町筋を始め意外と起伏がある箇所がある場合、歩いて上下するのは結構キツい。
そんな状況でもスイスイ登れる。
神戸であれば山側・海側の起伏が大きいので非常に楽になるだろう。

乗り心地は独特で、風を感じて走れる醍醐味が面白い。
乗った日はそこまで気温も高くなく、風を感じながら走れたので気持ち良かった。だが夏や冬場は地獄を見るだろうから春と秋が最も良いだろうw

移動手段としては優秀、乗り捨て可能なのが最大の長所かも

例えば駅からちょっと遠い場所やバスでしか最寄りに着けない場所に目的地があって最寄り駅から1~2km程度歩くというのは結構多い。
LUUPのポートが設置している場所にもよるが、乗り捨て可能かつ設置場所がかなり多いので目的地間における最短距離での移動がし易い。
何より乗り捨て可能というのが最高で、レンタサイクル等は借りた場所に返すのが普通なところ、目的地を定義できればそこに停めるだけという手軽さが良い。

イマイチ、あるいは要改善と思った点

初回のライドが面倒

アプリをDLし、10問ほどの交通常識クイズに答えさせられ、さらに免許証等の身分証明書とクレジットカード登録も必須と結構面倒。
交通常識クイズを答えさせるのは良い考えだが、免許証を持っているならパスしても良かったのではないだろうか。

車両は結構大きく、個体差がある。

不測の事態とかで歩道に一時避難しようとしたら、縁石を超えるには少し重いくらいの重さ。
また、充電状況(半分もバッテリーがない等)やホーンが鳴らない、ウィンカーが出ない等、個体差があるのでハズレを引く事も。

乗り心地が悪い

正直これが最も堪えた。サスペンション等がなく車輪も小さいので、ちょっとした段差の入力をダイレクトに拾う。
整備された路面や平らな部分ではかなり快適だが、車道の中でも整備されていない部分だと結構キツいかも知れない。

将来性はあるが郊外にまで展開できるかは微妙

こういったサービスは、その利用者数を見込める都心部に対して最初は展開→ビジネスとして成り立ちそうなら順次郊外に…というのが常だが、当然都心部は歩行者も多く、何なら自転車以上にヘイトを買う乗り物なので、結構扱いに苦労する。
交通インフラが不足しがちな郊外にこそこういうのは向く気もするけれど、むしろその辺に住んでいる人はクルマや自転車を持っているし、都心部の人間が郊外に来る理由も少ないとなればビジネスとして成り立つかは微妙なところかも。むしろレンタサイクルで済ませられるまである。
(キックボードの維持コストも高そうだしなぁ)

何はともあれ、近距離間の移動にはかなり使い易いように思えたので、歩くのが億劫ならこういうのも良いかも知れない。
流石に河原町や心斎橋当たりを走るのは非常に勇気がいるが(人が多いので)、神戸くらいなら快適に走れそうではある。

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