【雑記】美容院を変えた話

先週、2ヶ月半ぶりに美容院に行った。
それまで地元の美容院でずっと切ってもらっていたのだが、ここ最近の物価高(値上げ)に加え担当してくれていたスタイリストさんとの予定が合わず、行く機会を逸し続けていた。

また、美容院を変えるというのは案外と勇気がいる事で、たまに「ちょっと冒険してみようか」と思って入ると思った感じにならなかったり(結局通っているお店で切り直してもらった事もある)、気に入ってもう1度行ってみるとスタイリストさんが独立・退職しているという事が多く、あまり良い思い出がない。

そんな最中に行きつけ(?)のバーのオーナーから、オーナーの奥様がスタイリストさんとして独立し美容院をオープンしたという事で、開店祝いがてら行ってみようと思い立った。

行ったお店がこちら↓


アデルフィ (ADELPHI)とはウイスキーのボトラーズ(自社で蒸留所を持たず、蒸留所から原酒を樽ごと購入し、瓶詰して販売する業者の事)の名前だが、それを冠するだけでなくフォントまでボトラーズそのもの。しかも許可を得ている、いわば公認である。
聞くとスタイリストさんの最も好きなウイスキーが、アデルフィが出しているボウモア18年(1997)であり、その名前を拝借したという。
日本で言えば美容院に「白州」とか「響」とフォントまで流用して付けるようなもので、当然そんな事は許可が下りるはずもない。この辺りの「ユルさ」は、ある意味スコットランドの気質らしい。

さて、天満に降り立って入店すると、シュッとした金髪ロングのお姉さんが出迎えてくれた。件のバーのオーナーの奥様でございます。お綺麗。(どうでもいい)
来るきっかけを申し出ると「主人がお世話になっております」と平身低頭。いや、むしろお世話になっているのはこちらである。
今回は初めてという事もあり、ある程度の長さだけ指定して完全にお任せにしてみた。

施術中の会話というのは共通の話題や趣味がないとなかなか難しかったり、人によって苦痛だと思うのだが、今回に限ってはそんな事は全くなく、開店までの苦労話、実は地元にある美容院で修行されていたという話やウイスキーの話と事欠かなかった。
手際よくカットが終わり、洗い流してもらったのだが、人にシャンプーをしてもらうのは久々で、これだけでも心地良かった。
最後に乾燥、微調整とワックスで髪型を作ってもらい終了。

初めてにしてはかなり気に入る長さになったので満足したのだが、今まで行っていたお店は自動シャンプーで、水流の勢いで洗うタイプなのだが、小学生の頃に頭の右側をぶつけて数針縫っており(普段見えないが、そこだけ10円玉の半分くらいのハゲがある)、その古傷に水流がピンポイントで当たり痛む上、水流の勢いがあり過ぎて髪に悪いのではと思えるので実は苦手だった。それがないだけでも鞍替えする理由になり得るものである。

施術の内容やスタイリストさんとの相性もさる事ながら、勤め先から一駅程度と近いし、遅くまで開いていて会社帰りにも行きやすいので、今度から鞍替えする事に決めた次第。
カットして短くなると白髪がまだらにあるのが気になるのだが、聞けばヘアケアに力を入れられているという事で、次は白髪染めでもやってもらおうかと思っている。

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