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ピカチュウのススメ ─ガチ対戦でピカチュウを使ってみよう!─



はじめに

(この記事は剣盾末期に書きかけだったものをアップロードしたものになります。現行作品であるSVには対応してないので、それでも良いという方のみどうぞ。)

どうも、キルヒホッフです。
多分この記事読んでる人はだいたい僕のことを知っていると思うので挨拶は割愛させていただきます。
この度、完全新作であるポケットモンスタースカーレット・ヴァイオレットの発売が近づいているにあたって、これまでの僕を少し振り返っていきたいなと思いこうして記事にさせていただきました。

ではまず僕がこのポケモンに目をつけ、何故ORAS〜剣盾に渡って使い続けているのかを説明いたしましょう。
僕がポケモンの対戦や厳選を本格的に始めたのは第6世代のORASからで、きっかけは某豊氏の動画からでした。

見た動画が動画なので当時の僕はいわゆる「厨ポケ」、第6世代環境でのメガガルーラやファイアローなどの性能が優れたポケモンに対しての強い反感を抱いていました。みなさん覚えはあるでしょう。

そう、マイオナ野郎です。どのゲームにおいてもほとんどの確率で存在するであろうマイナーが有する道徳的有利、それに酔いしれていたのがだいたい小学4年生ぐらいの僕ですね。

そんなひねくれた考えを胸に「いいポケモンいないかな〜」と動画を漁りながら考えていたそのとき、ふとベッドにあったとあるぬいぐるみが僕に語りかけてきたのです。

当時の物と同じ物。
耳の焦げあとがチャームポイント。

「俺を使え」

それはまさしく天啓であり、僕の今後のポケモン人生を大きく変えた発見でした。試しに使って(めざ氷厳選が地獄だった)メガギャラドスをボルテッカーで粉砕したその瞬間から、僕は彼の虜です。そのまま彼とともに青春を越え、今や大学生となりましたが、ある意味呪いともいえるこの甘い快楽の記憶から僕は何年経っても抜け出せないでしょう。だからこんなクソ記事書いてるわけでして。

さて、僕のどうでもいい身の上話はこの辺にして本題のピカチュウというポケモンの対戦における強さにおいて語っていきましょう。(前提として現行の剣盾のダブルバトルにおいてのピカチュウについて解説させていただきます。シングルにおけるピカチュウは知りません、多分弱いです。)

ピカチュウのわくわくランクマッチ


まず最初に言うならば、このポケモンを使う以上常に攻撃を受けたら死ぬいわゆるオワタ式の状態にあると考えた方がよいでしょう。でんきだまを持たないと火力を出せない関係上輝石も持てないし、持ったとしてもピカチュウでサポートをするんならまぁライコウやライチュウなどでいいんじゃないかと個人的には思います。

剣盾において新登場したシステムのダイマックスをすれば多少は受かりますが、それでも環境に蔓延るザシアンのきょじゅうざんは半減なのに受からないし、黒馬バドレックスのアストラルビットはダブルダメージでももう満身創痍です。結論からして、まず補助なしでは同じ土俵に立つことすら厳しいと言わざるを得ないでしょう。
はい、総括します。

このポケモン、弱いです。
そりゃそうですよ、こんな種族値で強かったらポケットモンスターというゲームはすでに販売終了しており、ゲームフリークは潰れています。

ポケモン徹底攻略よりピカチュウの種族値

いつ見ても人を馬鹿にしてるとしか思えませんね、この種族値。
ピカブイの相棒ピカチュウを見習ってもらいたいです。

同上より相棒ピカチュウの種族値
耐久はあまり変わっていないが、S120が優秀

散々ディスってきたものの、あんまり言いすぎるとかわいそうなのでここからはこのポケモンの魅力について語っていきましょう。

ピカチュウの魅力

はい、ピカチュウの魅力と言えば多くの人はその愛くるしいフォルムと答えるでしょう。三流の答えですね。かわいいだけのネズミなら夢の国のネズミで事足りています。そう、彼の真の魅力はその持ち前の火力にあります。陽気A252ででんきだまを持ってボルテッカーを使ったときの火力指数はなんと38520、これはだいたい特化アーゴヨンのりゅうせいぐんの火力に等しいです。更に特化させた場合の火力指数は42120で、こちらも例を出すと特化イベルタルのゴッドバードと単純計算でほぼ同じ火力が出せます。
火力指数だけだとちょっとわかりづらいと思うのでかるーくダメージ計算を載せておくと

陽気の場合
ボルテッカーで
HB特化ホウオウ低乱数(17.5%)1発
HB特化パルキア 73.3~87.2%
HB特化ルギア(マルスケ込み) 68.5~81.6%
H214B4ザシアン 55.6~65.4%
HB特化オーロンゲ 56.4-66.8%

いかがだったでしょうか。彼の持つポテンシャルを少しでも感じることができたのならば幸いです。レジエレキでいいとか言ったやつは殺す

キョダイマックスについて

さて、ここでピカチュウにおける剣盾最大の強化要素と言えるダイマックスについて語っていきます。さすがポケットモンスターの看板を背負うポケモンと言うべきか、ポケットモンスターソード・シールドにおいて選ばれたポケモンのみが得ることができるキョダイマックスをめでたく獲得しています。

キョダイマックスしたピカチュウ。
初代風のずんぐりむっくりとした体型がキュート。

キョダイマックスしたポケモンには一部のダイマックス技がキョダイマックス技という特異な性質を持った技に変化するといった特徴があります。その性能はキョダイセンリツなどの強力なものからキョダイゲンスイなどとといったクソザコナメクジなものまで多様を極めたものとなっており、対戦でも使われたり使われなかったりとその落差は激しいものです。
さて、そこで本題のピカチュウのキョダイマックス技は何かと言うと、相手のポケモンすべてをまひ状態にするものです。誇張抜きで非常に強力といって差し支えないものでしょう。ピカチュウだからこそ許された性能と言えるでしょうね。
しかし前述の通りこのポケモンの耐久は紙であり、ダイマックスターンの3ターンを生き残ることすら厳しいのが実情です。実際ダイマックスしたポケモンがダイマックス中に倒されることは全く望ましくなく、他のポケモンの補助が必須となってくるでしょう。
だからこそのダブルバトルです。

型紹介

物理型

持ち物:でんきだま
特性:ひらいしん
性格:ようき(C↓S↑)
努力値:AS252H4
技構成:ボルテッカー/かわらわり/みがわり/まもる

個人的に使ってて一番強いと感じた型。一度みがわりを通せればあとは相方で補助しつつキョダイバンライの圧倒的パワーを押し付けるムーヴができ、非常に強力です。雨パ以外で運用する場合は基本的にこちらを使っています。

特殊型

持ち物:でんきだま
特性:ひらいしん
性格:おくびょう(A↓S↑)
努力値:CS252H4
技構成:かみなり/なみのり/ボルトチェンジ/まもる

雨パ等で採用する場合は特殊型がオススメです。雨天候による雷の必中化はもちろんのこと、隣のぺリッパーなど、一般的な雨パに入る水タイプの弱点を避雷針によってケアできることから噛み合いがいいと言えるでしょう。また、刺さらない対面にもボルトチェンジを採用することで、後ろに控えた雨エースなどを相手に負荷を与えつつも円滑に呼び出すこともできるので非常に使いやすく感じました。

ゆかいななかまたち

はい、これまでピカチュウの性能について散々語ってきましたが、それを活かすにはどうしても下準備と言いますか、平たくいうなら介護が必要になってきます。この項目ではダブルバトルにおけるピカチュウを活かすための相方となるポケモンを考察していきます。

1匹目:ガオガエン

スマブラではバリバリのインファイター

ダブルバトルといえばこのポケモンは外せない、鉄板とも言えるポケモンです。ねこだましや威嚇による補助、捨て台詞による自己退場まで非常にサポートに秀でた性能を有しており、このポケモンをより活かしたものがダブルバトルにおける勝者であるといっても過言ではないでしょう。
役割としてはねこだましによる行動の制限、威嚇や捨て台詞によるサイクル戦における優位性の確保となります。もちろん採用しないこともあるでしょうが、多くの場合は採用した方がより強力なパーティーに仕上がるでしょう。

2匹目:モロバレル

これで擬態は無理がある

こちらもダブルバトルにおいて非常に有用な補助ポケモンの一角です。怒りの粉による攻撃の誘導、キノコのほうしで機能停止、クリアスモッグでの積みの阻止などいろいろ器用に仕事をこなしてくれます。
総じて場をコントロールすることに長けており、個人的にピカチュウの相方としては最適クラスなんじゃないかと思いますね。
弱点はいま流行りのゴリランダーに対し無力なことですが、そこはほかのポケモンでカバーしていきましょう。

3匹目:オーロンゲ

最近の俺

説明不要の超絶怒涛の壁張りポケモン。オワタ式状態のリスクを減らせるとはいえ、エースのピカチュウが壁込みでもクソ脆いので他の構築に比べると少々利便性が落ちるかも。ただピカチュウの特性を静電気にすれば、守っている間に相手のエースにでんじはをかけ展開の補助ができるのでその点は非常に優秀と言えます。

4匹目:ゴリランダー

ポケモンのやべードラマー

先ほども名前が挙がったガラル地方の御三家、サルノリの最終進化系。ねこだましも使えて、グラススライダーで先制高火力を叩き出せるやべードラマーです。グラスフィールド下ではじしん等の火力が下がるので生存確率が上がる他、ピカチュウのキョダイバンライは場をエレキフィールドにしないのでグラススライダーの阻害にならないというのも大きいでしょう。補助もできてサブアタッカーにもなれる優秀なポケモンですね。

5匹目:ルナアーラ

月は出ているか?

サン・ムーンにて登場した伝説のポケモンです。「伝説のポケモンで補助すんの?」と多くの人はお思いでしょう。はい、します。我らがピカチュウにかかれば伝説のポケモンすら傀儡に過ぎません。ルナアーラはトリックルームによるS逆転からワイドガードによる全体技からの保護などが主なサポートにおける役割になりますが流石は禁止級、これだけでは終わらない。メテオビームによるC上昇がかかった状態でのシャドーレイは多くのポケモンに対して致命的なダメージを与えられます。ファントムガードによる場持ちのよさも評価点のひとつで、実際の環境でも今後の活躍に期待がかかるポケモンです。

6匹目:ザシアン

ダークソウルで見た

現行の最新作こと剣盾で登場したイカれポケモン。その性能の圧倒的な高さは言わずと知れており、単純な攻撃性能は他の追随を許しません。ピカチュウを採用する構築においては、ダイマックスができない点も、できればダイマックスを使いたいピカチュウの戦術と嚙みあっていて高評価です。ぶっちゃけ雑に入れて強いポケモンなので迷ったら入れてみましょう。

7匹目:カポエラー

このまま君を連れていくよ

ここにきて一般ポケモンに立ち返ります。カポエラーは役割としてはガオガエンと似たポケモンなのですが、差別化点としてワイドガードやファストガードなどによる相方保護ができる点、ふいうちやマッハパンチ等先制技が豊富であることが挙げられます。しかしガオガエンほど耐久に優れているという訳ではありませんし、ザシアンに打点もありません。そして、環境にはびこるダイジェットで弱点を突かれてしまうのが非常に痛いです。そこさえカバーできれば非常に優秀なポケモンなので、環境によっては一考の余地ありだと私は思います。

8匹目:トルネロス(化身)

嵐の中で輝いて

BWにて登場した3人のおっさんの1人です。登場以来長く日の目を見ることはありませんでしたが、ここにきて使用率27位の大健闘を見せています。おいかぜや挑発を先制で使用できるのはまず魅力的ですし、タイプ一致暴風の火力は同じような役割をこなせるエルフーンに比べ高く、サブアタッカーとしての活躍も望めるのが採用されている理由でしょうか。ピカチュウの避雷針で電気弱点を潰せるのも非常に好相性と言えるでしょう。

おわりに

11月18日に発売されるポケットモンスター スカーレット・ヴァイオレットにおいてもピカチュウは当然と言うべきか、内定が確定しております。
早期購入特典でテラスタイプがひこうのピカチュウが配布されることが既に決定しており、どのような活躍を見せてくれるのか非常に目が離せません。

新システムであるテラスタルが対戦環境にどのような影響を及ぼすのかはハッキリ言って未知数なので、これからの動向に注目したいところです。

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