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びっくり試着で「なりたい」が見つかったお話

2023年3月に自問自答ファッション教室を受講しました。

そこから様々なブランドで試着をしました。
今回の記事は、その中でも「びっくり試着」をした際の記録とその後考えたことになります。


MURRALポップアップ

4月に渋谷パルコにておこなわれたポップアップにて3着のお洋服を試着しました。
まず、水色の半袖カットソーに黒のスラックス。
雨の日にも履ける綺麗めなボトムを探していたので試着し、丈がびっくりするほどピッタリで大変スタイルがよく見えましたが、ポリエステル100%なのにお手入れがドライクリーニングのみということで断念。(雨の日ボトムは家で洗えるものがいい!)

その次に選んだのがとても豪華なドレスです。

総レースしかも全て刺繍のとても繊細な作りで、MURRALのホームページを見たときに一目惚れしたものでした。
私は自身の結婚式のドレスや着物以外でこんなに高いお洋服を着たことがないですし、こんなにたくさん刺繍があしらわれているものも着たことはなかったので大変なびっくり試着でした。こんなに素敵なドレスを着ていける予定もありませんし…

というわけで完全に「記念」のつもりで袖を通したら

めっちゃ似合ってるーーー!

自画自賛ですみません。
でも本当によく似合ってました。
私、ブルベ夏冬(めちゃくちゃ青みに強い)なので。
全然びっくりじゃありませんでした。

シルエットも、体型を問わずに着ていただける作りなんですよと店員さんがおっしゃるとおり。
私は骨格ストレートなのでセオリーならこんなゆったりした形だと着ぶくれするのですが、これはなぜかめちゃくちゃ華奢に見えたんです。すごいね!

こんなに豪華で高級な服でもスペックがあっていれば着こなすことができるという自信を得ることができました。
お呼ばれの予定があれば、購入を真剣に検討するレベルでした。(手持ちのあれやこれやを売っぱらって、短期のバイトをすれば…的な)

ずっと安い服しか着てこなかったので、こんな私には不相応だと卑屈になっていたのですが、そういうのはもう止めだ!と素直に思えたのです。

また、こんな素敵なドレスを着てどこかお出かけしてみたいなぁと思ったし、そういう機会を積極的に作りたいとも思いました。
とりあえずMURRALでもう少し日常で着ることのできるお洋服はなる早で手に入れたいと思いました。
はい、フラグです。ここテストに出るので覚えておいてくださーぃ!


ドリスヴァンノッテン

続いて行ったのが青山のドリスヴァンノッテン。
ちょうど2023SSがフルラインナップ入荷した日ということで選び放題!

今季のドリスはとにかくお花畑みたいにカラフルでキラキラしてる世界観で、見た人は全員元気になれそうなぐらい明るくパワフル。
先程のMURRALの繊細な世界観とは真逆です。

そう、今度こそびっくり試着なのです。
ブルベな私、一度ぐらいどイエベな色も着てみたい!
儚い系もいいけど元気いっぱい系も可愛いよね!!

というわけでイエローのノースリーブの花柄ワンピースを試着させてもらいました。

あと、「ワンピに合わせると可愛いですよ」と店員さんが持ってきてくださったカーデ、夫が「こういうのも似合いそう」と言ってくれたジャケットも。

なぜか公式サイトになくてZOZO


https://zozo.jp/sp/shop/driesvannoten/goods/71795668/?did=118008484

肌触りが神

https://www.driesvannoten.com/en-eu/collections/women-knitwear/products/231-011205-6710?variant=41960149778628


コレクションピースだった!

https://www.driesvannoten.com/en-eu/collections/women-blazers/products/231-030417-6060?variant=41960159019204

イエローのニットカーデは本当に手触りがよく、シルエットも綺麗で可愛かったです。
私が石油王なら部屋着をこのカーデにしたい!!!!!

そしてジャケット。
これは夫が是非着てほしいと言ってくれたので羽織ってみたらすごかった!

テーラードジャケットって私が着るととてもお仕事感が出てしまってあまり好きじゃなかったのですが、これはとても大きなゴールドのボタンがついているのでビジネスシーンには不向きな華やかさ。
形はとても美しい。
こんなカッコいいジャケットは産まれて初めて着ましたが、意外としっくりでした。はい、PDグレースへの布石ですね。(PDの記事はこちら)


また、イエローの花柄ワンピースもそこまでびっくりしなかったんです。
色味はブルベの私にはベストではないけれど、たぶんイメコン知らない人なら普通に「いいんじゃない?」と言ってもらえそうな感じには着こなせてしまったんです。
これがドリスヴァンノッテンの力か…と圧倒され、フラフラしながら帰りました。その翌日は疲れすぎて寝込みました。笑

この日はMURRALとドリスヴァンノッテンにて、同じ花柄のワンピースなのに真逆な印象のものを試着しましたが、どちらも結局あまりびっくりすることができず。
いや、ある意味びっくりしたのかもしれませんが。(高い服ってすごいね!)

ファッションて難しい〜!と混乱して、迷宮入りしてしまいました。

その後、ちょうどタイミングよくPD診断を受け、「似合う」と「好き」を完全に分類して考えることができるようになり、前回の記事を書きました。

コムデギャルソンコムデギャルソン

時は流れてGW、生活のたのしみ展に夫と行ったあと新宿伊勢丹に向かいました。

夫がジルサンダーで試着をしたあと(カミナリ再び⚡)、私が行ったのはコムデギャルソンです。

世界のギャルソン。
ずっと気になっていたブランドですが、こんな私には到底無理だろって思いながらいつもお店の前をうらめしそうにチラ見しながら通り過ぎていました。

でもTwitterに流れてきたコムデギャルソンコムデギャルソンのワンピースがとても可愛いと思い、勇気を出して入ってみたのです。

Twitterで見たワンピースはそこには置いてなかったのですが、とても可愛いフリルのカットソーがありまして。
それに合わせて店員さんがオススメしてくださった白のスカートも一緒に試着室へ!

うん、似合ってる。

コムデギャルソンの服ってファッションショーとかで見ていたら「こんなん誰が着るんや?!」と思うようなものばかりですよね。
でもお店に行ってみると案外デイリーに着られるものも沢山ある!
試着室から出た私に店員さんがカーデやジャケットなどをさらにたくさん着せてくださり、こんなに着回せるんだ!と驚きました。
しかもカットソーもスカートも手洗いできるという。
こんなお洒落な服なのに洗えるってすごいなぁ。

特にカットソーは、普通に手持ちのスキニーデニムなんかと合わせても可愛いだろうと思います。
お値段もカットソー素材だからか何とか手が届くライン。これはそのうちお迎えしてしまうかもしれません。

ギャルソンに限らずモード服ってとてもお洒落でとても美人でとてもスタイルがいい人のためのものだとずっと思っていました。
それが、意外とそうでもないのかもしれないと知ってしまった私、どうすればいいの〜!?と再び混乱。


マックイーンとの再会

MURRAL、ドリスヴァンノッテン、コムデギャルソンとなかなか癖が強めのブランドたちと触れ合った私。
ある日、何となく2023のリゾートコレクションでも見るか〜とvogue runwayのアプリを立ち上げて、トップにあったアレキサンダーマックイーンを開いてみたら。

か、か、かっこいい!!!

うわーこんなん着てみたい!なりたい!

そう、前の記事では「なりたい」がよくわからないとぼやいていたのですが。

見つかっちゃいました。

ギャルソンで試着をしてから思っていたんです。私、心はこっち側だなって。

今まで好きだった服(今も好きだけど)はふわふわ甘め系。
似合う服はコンサバシンプル系。

でも、着てみてもなんか落ち着かない。もしくは「これ欲しい!!」と興奮しない。

マークジェイコブスのバッグは試着の段階で脇汗ダラダラでしたが、コンサバ系の服を着ても「あ、うん。スペックに合うから大丈夫ね」という感じで冷静なんですよね。

でも、MURRALやドリス、ギャルソンは予算オーバーだったりスペックに合ってなくても「うおー!可愛い!こんなんがいい!」と興奮するんですよね。
特にギャルソン。私の心に秘めてるパンドラの箱の中身がうじゃうじゃ出てくる感じというか。

今までの記事にも散々書いてる通り、私の人生ってけっこう大変だったんですよ。
というか、本当に大変だったことはまだ書いてなくて。
内容的に読んでくれた人に大ダメージを与えること必須なので、今までは臨床心理士さんやそれに準ずるような資格を持つプロのカウンセラーさんにしか話してないし、そんな人を爆泣きさせるレベルの内容なんですね。

で、私はこんな辛い思いをする人が今後世界から一人でも減ってほしいと思ってるんですよ。
こんなしんどい思いをするのはもう私だけでいいじゃないかと。
だからそんな私の、社会に対する反骨精神を表現できる服に魅力を感じるんですね。

だからギャルソンだし、マックイーンなんです。

アレキサンダーマックイーン、自問自答を始めて割とすぐのころから存在は知っていましたが「ガイコツモチーフはちょっとなぁ」と思ってました。雫ちゃん現象ですね。

アレキサンダーマックイーン氏について早速調べてみたところ、若い頃から素晴らしい才能の持ち主であったがために苦悩が付き纏う人生だったようで、まだお若いのに自死してしまったという。
美しいものを愛し、潔癖すぎるほど美を追求するからこそ俗世が汚らしく思えてしまったのかなと。
映画はまだ見れていないので、近々見たいと思います。

私はそういう世界中の弱い人、居場所がないと感じる人の味方でありたい。
それを邪魔する人には容赦しない。

そんな強い気持ちを表現できる服がほしい!


ま、現実的にコムデギャルソンコムデギャルソンはともかくマックイーンやドリスの服は今の私には買えません。
日常使いできるデザインのものも少ないし、おそらく家で洗えないし。
(でも絶対いつか手に入れる!)

というわけで「なりたい」とお手入れなど現実的な条件をすり合わせるためにいろいろ奔走する日々が始まりました。つづく!


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