暗号を高校時代に勉強した数学のお兄さんが暗号について語る①
暗号に馴染みがない人に向けて、暗号がどれだけ世界に役立っているかというものを数学のお兄さんの主観と学んだ知識を交えて話すシリーズです。
第一弾は、暗号の歴史の前半についてざっくりとお話が出来たらと思います。
ポイント
・暗号の歴史は長い
・「鍵」が重要。ばれたら終わり?
・暗号の歴史は長い
まずは、暗号の歴史は相当古いというお話から。紀元前にさかのぼることが出来ます。「独自の文字を活用する」や「ある文字とある文字を対応させて変換する」という手法が用いられてました。小学生のときに一部の男子でこういった感じの独自の文字を使って手紙を送り合う遊びをしていた記憶がありますが、いわゆるそれです。
有名なのはシーザー暗号と呼ばれる暗号ですが、これは「アルファベットでちょうど3文字後ろにずらした文字に置き換えて暗号化する」というロジックのものです。シンプルですが、当時その「3文字ずらす」というルールを知らなかった人からしたら、まったく読めない文章になっていたのでしょう。
シーザー暗号のロジックwikipediaより引用
・「鍵」が重要。ばれたら終わり?
ちなみにこの「3文字後ろにずらす」というものがシーザー暗号にとっての「鍵」になります。「3文字後ろにずらす」が「鍵」となり、その「鍵」を利用して「3文字手前にもどす」ことで複合化(暗号化の逆)することができます。ここで大事なのは「鍵」がばれてしまうと、誰でも暗号文を複合できてしまうところですね。おそろしい。暗号が解読されてしまうパターンその1が、鍵自体がばれてしまうことです。 ※次回にばれてもいい鍵の話が入ります
ちなみに暗号が解読されてしまうパターンその2は、暗号化された文章から元の文章(平文といいます)が解読されてしまうパターンです。ちなみにこのパターンその2が王道の(?)ばれるパターンです。
ばれるイメージは下記です。「あるルール」で暗号化をしていた場合、どうしても暗号化される文章には規則性が出てきてしまいます。たとえば英語ではeが再頻出らしいですが、たとえばeがある文字に変換されているとしたらそのある文字が頻出することになります。そこから「ああ、この文字はeに対応する文字か…」となり、そこからどんどん文字が解読されていきます。
英語によるアルファベット別頻出度。Wikipediaより引用
この「暗号化する技術」と「解読する技術」の戦いは今もなお続いています。この戦いについては機械、コンピュータの発展により、さらに加速していくことになります。。。。
次回、「暗号により発展していく技術」「暗号化する鍵がばれても大丈夫な暗号の誕生?」です!2月24日頃更新予定!
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