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恋水(こいみず)

いつもの喫茶店で、いつものように待ち合わせ。
だけど今日はいつもと違う、さようならを言うための待ち合わせ。

泣くまいと決めたのに、端から滲んでくる景色。顔を見ただけで溢れてくる涙。

おかしいな、もう好きじゃないはずなのに。あんなに嫌いって思ったのに。

嘘がつけない、私の涙。
私、やっぱりまだ、あなたが恋しい。


◆恋水(こいみず)…恋のために流す涙。
恋はこの上ない幸せともセットですが、やはり涙とも近しいものです。涙を流さずにすむ恋、なんて存在するのでしょうか。正直私には経験がありません。
想いが通じる前も、共に想い合えている間も、そして想いがすれ違い終わろうとしている時も、涙が共にあります。
恋の記憶というのは、涙の記憶とも言えるかもしれません。

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