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写真に撮れないこと

最近、いいなぁ…という瞬間ほど、写真におさめることができない。

気持ちの余裕はもちろん、車の運転中とか状況が許さないことも多々ある。

心のシャッターで記す、という人もいるけど、
私はなかなか、物理的に残さないと、すぐに忘れてしまう。

今週はそんなことがたくさんあった。

①親子の風景

冬休み最後の日、コは学童、オットは仕事へ、歩いて出かける。私は車で出勤。

その時間がちょうど合わさって、びゅーんとちょっと先に進んで、信号でとまった車のミラーに、2人が歩いてくるのが映る。

信号まちをしている交差点に2人が追いつく。
コは、ちょっとうれしそうに、にこにこしながら私に向かって手を振ってくれる。

信号が変われば、3人ともそれぞれの方向へ進んでバラバラになる。

何気ない、でも、たぶん滅多にない、この光景を残しておきたいと思った。

②横断歩道の風景

図書館前と萩明倫センター駐車場の間をつなぐ横断歩道。

下校時刻と重なり、子どもたちの横断にちょうどでくわす。

何人か子どもを見送ったあと、お母さんと男の子がちょっと急いで通ってくれる。

その男の子が、通りながらペコッとあいさつをしてくれた。

お母さんに促されたわけでもない、自然にでた会釈。

ささくれ立っていた心が、ほわっとあたたかくなった。

③空の表情

いいな、と思った空の表情は、気がつくことはできても、バタバタしていると、なかなか写真にとることができない。

車で曲がるときに目に入る、小さなカーブミラーに映った空や、まっすぐな道路を通っていて横目に見える遠くまで見渡せる空とか。

でも、たまたま同じタイミングで、同じ空の表情に気づいて、誰かが撮ってアップしててくれたりすることがある。

そういう、ささやかな瞬間や景色を、ゆるりとしたつながりの中で共有できるって、いいな。

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